北大路機関

京都防衛フォーラム:榛名研究室/鞍馬事務室(OCNブログ:2005.07.29~/gooブログ:2014.11.24~)

総選挙2012 新政権に望む“予防外交と抑止力による我が国平和の維持”の実行と実現

2012-12-16 22:49:21 | 国際・政治

◆衆議院総選挙2012

 本日は総選挙、2000時に投票締め切りとなり現在開票が進められています。

Img_6430 詳細の結果は未知数ではありますが、NHKの出口調査などによりほぼ大勢は固まったようで、前回の衆院選に続く政権交代として成り立つようです。新しい与党は景気対策や外交防衛政策に実績ある旧与党の与党回帰であり、実質三年ぶりとなる本格的な景気対策と通貨政策に加え物価安定化政策は戦後三年間の長期間放置されたことの無い分野の再開だけに大きな効果が期待されます。

Kuramaimg_9132_1 一方で、現与党は外交防衛政策において、文字通り場当たり的な、とという揶揄に反論できないほどの様々な施策を続け、普天間問題と東アジア共同体構想では対米関係に皹を入れ、曖昧な領土問題への姿勢は尖閣諸島問題を国際紛争から武力紛争手前の水準に押し上げ、竹島問題では日韓関係を最悪の状態へ転換させました。

Pimg_7205 新政権には、我が国平和を永続させる手段として予防外交と抑止力に依拠した施策を以て、この問題には取り組んでほしいと切に願います。悪化させた状況を立て直すには、逆効果となるかつての手法への踏襲という危惧もあり得るのですが、如何なる手段を用いたとしても将来の安定の基盤となる安定は維持されねばなりません。

Img_2041 特に防衛費は、周辺地域の緊張と併せ、我が国の歳出額は年々増大傾向である一方で縮減もしくは微増という施策の恒常化により、多くの分野、例えば装備充足率、例えば教育基盤、例えば後方支援体制、例えば防衛産業、等など枚挙に遑がないほどの状況となっています。この建て直しには長期間を要することとなるでしょうが、実現性を逸脱しない範囲内において実行を願うところ。

Img_8495 一方で、我が国は指摘された南海トラフ地震の連動地震という可能性や原子力政策との福島第一原発事故後の新しい施策を如何に行うか、という課題を抱えていることも忘れてはならず、現与党が方便の実績というほかない具体的実績を以て与党の座を追われる実情を真摯に受け止め、実感としての実績を残す事を第一とした短期的長期的折り合わせた成果が残されねばなりません。

Img_78_41 さもなくば、今現在も与党の座に就く準備を怠り、耳触りの良い数字と事象の題目のみを集めた代案無き政策案を掲げる新興政党により将来再度その地位を脅かされ、結果として国民の不幸へと繋がることでしょう。他方で、国民は幼少より知識詰め込みの教育を教養として維持しつつ、論理と討議を主体とした知的集約を如何に教育体系に取り込むかの検討を促し、自らの主権を委任しうる政治家の養成を達成する手法を時間が掛かろうとも模索し続けねばなりません。

北大路機関:はるな

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コメント (4)
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