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ウクライナ情勢-ロシア空軍が地上戦部隊編成,空軍特別機械化狙撃兵連隊を特設しクルスク防衛部隊に編入

2024-08-26 07:00:24 | 防衛・安全保障
■防衛情報-ウクライナ戦争
 ロシア軍が早期警戒レーダー部隊を歩兵に。日本でも一応の訓練はやりますが基地防衛など限られた任務を想定しているもので基地防衛の主任務は専門部隊が当たります。

 ロシア軍は航空宇宙軍の要員を地上戦部隊に転用している、これは8月21日付イギリス国防省ウクライナ戦況報告に示されていたもので、特別機械化狙撃兵連隊を編成しているとのこと。またこの中の人員には早期警戒レーダー要員や長距離爆撃機部隊など専門職の要員が含まれているとのことで、イギリス国防省は人員不足が原因であると分析している。

 海上自衛隊や航空自衛隊でも教育訓練の一環として数日間ではありますが地上戦闘訓練は実施します、それは基地警備の訓練であったり、万一の状況を考えてものものであり、また教官はその際、勿論訓練が修了して後ではあるのですが、航空自衛隊が地上戦をやるようになったら終わりだよ、と最近は知りませんが付け加えたものだといわれています。

 特別機械化狙撃兵連隊は主としてクルスク州防衛に投入されているとのことで、しかし爆撃機部隊要員や早期警戒機部隊要員の養成は簡単なものではなく、歩兵として十分な訓練を受けている訳でも無ければ損耗した場合の補填もまったく時間と費用が掛かるものです。イギリス国防省は、ロシア軍が高い練度の部隊を新編する能力の枯渇とも分析しています。
■防衛情報-ウクライナ戦争
 逆攻撃、ウクライナ軍の思い切った行動ではありますがロシア軍の兵力抽出状況を見ますとロシア軍のハリコフ再侵攻よりは合理的なものといえる。問題は日本が此処から何を学ぶか。

 ウクライナ軍はクルスク州において28kmから35km前進している、ISEアメリカ戦争研究所8月20日付戦況報告によれば、クルスク州においてさらに前進しており、ウクライナ軍の攻撃目標はクルスク州サリエントの西方、グルシコボライオンのセイム川の橋梁や仮設橋、浮橋など工兵部隊の架橋部隊に集中しているとのこと。

 クルスク州での逆攻撃について、ウクライナ軍のシルスキー総司令官は最大35kmの前進とともに93の集落を掌握、占領地面積は1263平方kmに達している。ウクライナ軍の戦果拡張について、ISWの分析ではロシア軍と防衛当局者間の官僚主義が影響しているとしていて、ロシアのベローゾフ国防相は省庁間の調整会議を発足させました。

 ベローゾフ国防相が設置した調整会議は、クルスク州、ブリャンスク州、ベルゴロド州の軍事担当者と民間防衛担当者を出席者とし、その議長にはイエフクロフ国防次官を配置したとしています。イエフクロフ国防次官は大将に補職されており、ロシアアフリカ軍団司令官としてアフリカとの防衛協力にも当たってきた人物です。

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