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F-22戦闘機、本土では初公開 アメリカ空軍横田基地日米友好祭2009

2009-08-23 01:08:29 | 在日米軍

◆ラプター!横田基地フレンドシップデイに登場

 土曜日、そして本日も行われる横田基地日米友好祭2009であるが、沖縄のアメリカ空軍嘉手納基地に前方展開中のF-22戦闘機が、地上展示として参加した。

Img_8930  F-22戦闘機、通称ラプターは、レーダーに映り難いステルス形状を採用しているほか、強力なエンジンと推力偏向ノズルを用いての高度な運動性能、レーダーと電子戦システムを統合した高度な電子・対電子戦能力を兼ね備えた、現在最も強力な戦闘機として知られ、同盟国日本や親米国家イスラエルを含めて輸出はされていない、戦闘機である。

Img_9059  横田基地所属のC-130とF-22戦闘機。7月4日、嘉手納基地で行われたカデナアメリカンフェスト2009においてF-22は日本で初めて一般公開され、注目を集めたが、昨日、そして本日も行われるアメリカ空軍横田基地日米友好祭フレンドシップデイ2009にも飛来、これがF-22の本土初公開となった。

Img_9271  高度な機密を織り込んだ横田におけるF-22の一般公開では、複数の空軍兵士がM-4カービンに実弾を装填し常時警戒にあたった。また、ステルスに影響を及ぼすエアインテイク部分や、エンジンノズル部分は、カバーや車両配置により、見え難く配慮されており、ここでもF-22が有する高度な機密性が強調されているようだ。

Img_8993  F-22は二機が金曜日に嘉手納から横田に到着し、地上展示として配置されており、隣には大型のE-3早期警戒管制機が配置されていたものの、俄然注目度はF-22の方が高く、終日、本土初公開となった世界最強と評される戦闘機の姿を一目見ようと、多くの来場者で、F-22の前は賑わっていた。

Img_91881  U-2偵察機飛来。F-22が展示されるとして横田基地フレンドシップデイは注目を集めていたが、その上空を、韓国のアメリカ空軍オサン基地に展開しているU-2が横田基地上空に飛来した。数回、滑走路上をフライパスすると、そのまま着陸せず、空の彼方へと飛び去っていった。U-2の飛行展示は珍しい。

Img_9084  横田基地フレンドシップデイの会場は、航空機展示地区と、模擬店地区に分かれており、航空機展示地区は、概ね写真の通りの人口密度。基地への入場は、第五ゲートから行われ、駐車場は無いが、駐輪場は用意されていた。入場にあたってはテロ警戒の為に手荷物検査が行われていた。

Img_9623  尾白鷲のファントム、那覇から百里に移動した飛行隊で、世界で唯一、ラプターと模擬空戦を行ったファントム飛行隊だ。会場には、米空軍機、海兵隊機の他にも陸海空自衛隊の各種航空機が地上展示として参加しており、地上展示機の数は、かなりの数であった。基本的に、横田基地日米フレンドシップデイでは、C-130からの空挺降下などを除けば、飛行展示は行われない。

Img_8612  米空軍もF-16戦闘機だけで8機を展示していた。この横田基地へは、JR牛浜駅から徒歩15~20分である。牛浜駅へは、JR中央線か京王線などで八王子に、八王子から拝島へ、もしくは西武線で拝島に移動し、拝島からひと駅で牛浜駅に至る。なお、牛浜駅は、大きな駅ではないので、多少混雑する。

Img_8540  地上展示機区画は、日曜日の一般公開では、午後から順次撤収に入る為、閉鎖区間が出る。特にF-22はいちばん奥に配置されているため、近くからの見学を希望される方は、午前中に足を運ぶことをお勧めしたい。夜には花火も行われる予定で、航空機展示地区に入ることはできないが、模擬店地区から航空機と花火を観ることが出来るとのこと。お近くにお住いで、興味が湧かれた方は、明朝、横田基地へ足を運んでみては如何だろうか。

HARUNA

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コメント (6)
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