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【G3X撮影速報】中部方面混成団創設17周年記念行事【3】大津駐屯地中部方面混成団の観閲行進(2024-04-27)

2024-07-14 20:24:57 | 陸海空自衛隊関連行事詳報
■中部方面混成団
 折角志願してくれたのだから多少わたしたちの税金に跳ね返ってでも厚遇してあげて欲しいのです。

 大津駐屯地祭観閲行進、第109教育大隊の観閲行進です。先日春日井駐屯地祭で知ったのですが、任期制自衛官の募集枠は36%しか応募が無いという話でして、なにしろ少子化時代、若者を非正規雇用の様な二年か二任期四年で大観させる雇用体系は限界か。

 2000年代初めのリーマンショックなんかでは任期制自衛官はそれなりに集まり、なにより曹候補士という、いつかは陸曹に昇進できる制度がありましたので、不景気の際にはそれなりに集まっていましたが、予算不足で曹候補学生という制度に切り替えてしまい。

 ひとを育てる組織と大事にする組織は、現在でも募集は十分集まっている訳でして、任期制自衛官でも一任期務めれば確実にITパスポート試験と大型自動車免許とドローン航法士の免許が二つは取れるような、キャリアアップの枠組みでも組まないとなあ。

 第4陸曹教育隊の観閲行進、昔の曹候補士制度があった時代は、曹候補士で入隊しますといつかは陸曹になれた、けれども全員陸曹にしますと終身雇用になってしまうので曹候補学生という、選抜制で全員は陸曹に成れない、そんな制度になってしまい。

 陸曹教育隊での教育を終了しますと三曹に昇進します、幹部自衛官の命令を隊員に実行させるのが陸曹の任務です。二曹に昇進すると部隊では中堅と扱われるようになりまして、一曹になりますと部隊の中核を担い、曹長となると部隊の生き字引というような。

 84mm無反動砲を構えた陸曹教育隊の隊員さん、いまはM-4まで発展しているスウェーデン製カールグスタフ無反動砲ですが、日本製鋼所がライセンス生産しているのはM-2型、同じ弾薬はうてるのですがM-2型は16kgで最新のM-4は6.8kgという。

 第47普通科連隊の観閲行進、もともとは第13師団とか第13旅団隷下にいました普通科連隊ですが、冷戦後の自衛隊縮小の流れの中で即応予備自衛官主体の編成に改編されまして、その際に中部方面混成団が編成されると、第13旅団からこの混成団に移管された。

 第49普通科連隊の観閲行進、もともとは第10師団の隷下部隊となっていましたが、編成当時から即応予備自衛官主体の編成であるため、こちらも中部方面混成団編成と同時に移管、第47普通科連隊は広島県の海田市駐屯地、こちらは豊川駐屯地の部隊です。

 即応予備自衛官というのは年間に30日間のみ訓練招集があり、能登半島地震のような災害発生と共に招集されます。こうした事情から毎月雇用企業には協力金42500円と本人に16000円が支給、1士の場合は訓練招集手当てが日額10400円支給される。

 第110教育大隊の観閲行進、大隊は善通寺に駐屯しているので式典には大隊幹部のみ参加です。しかし即応予備自衛官、本人を個人事業主扱いとして協力金も給付できるようにして毎月三日間訓練日を設定すると、89700円、副業として魅力的に映るのだが。

 93式近距離地対空誘導弾、姫路駐屯地第3高射特科大隊指揮情報中隊の装備です、これ、第10高射特科大隊だと93式近距離地対空誘導弾は第1中隊に配備されていまして、同じような編成の師団であっても、編成は違うのだなあ、と感じるところですね。

 03式中距離地対空誘導弾システム、青野原駐屯地の第8高射特科群第343高射中隊の所属です。京阪神地区には航空自衛隊のペトリオットミサイル部隊は配備されていないので、都市防空にはこの装備が非常に重要な役割を担う事となります。

北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ まや
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