北大路機関

京都防衛フォーラム:榛名研究室/鞍馬事務室(OCNブログ:2005.07.29~/gooブログ:2014.11.24~)

くらま入港 清水みなと祭り2009 残念ながら二日目は荒天

2009-08-04 22:35:52 | 海上自衛隊 催事

◆あいにくのお天気

 横須賀サマーフェスタの帰路、護衛艦くらま入港の清水みなと祭りを見学するべく、静岡は藤枝で一泊。翌日、東海道本線を清水に向かった。行事は、1日2日と行われており、当方が見学したのは2日。

Img_5746  ヘリコプター搭載護衛艦くらま。佐世保基地を母港とする、くらま、は満載排水量7200㌧、哨戒ヘリコプター3機を搭載し、第2護衛隊群の旗艦として南西諸島を含め西方に睨みを利かせている一隻。前日に夜景を撮影したが、この日は桟橋から見学し、艦内も一般公開されていた。09300~1100時に体験航海が予定されており、巡視船やしま、より接岸作業を見学しようと思っていたのだが、荒天と視程不良により体験航海は中止となっていた。

Img_5613  藤枝駅からすぐの宿を利用したのだが、傘差していても濡れる荒天。313系ロングシートの車内から東海道本線が運転見合わせにならないか冷や冷やしながら清水駅に向かう。日の出埠頭まで、清水駅から徒歩20分、静岡鉄道新清水駅から徒歩15分の距離なのだが、ご覧の操砲展示を覆う雨粒が全てを物語るように豪雨、断念してタクシーを利用した。清水駅から920円。

Img_5370  くらま飛行甲板。DDHの飛行甲板を歩くのは、実に半年ぶりだ。体験航海が中止になったこともあり、本来は午後からの予定であった一般公開を、今年は午前中に繰り上げて実施していた。格納庫と上甲板が開放されており、飛行甲板と格納庫に新鋭SH-60K哨戒ヘリコプターが展示されていた。

Img_5509  くらま、しらね型の2番艦であるが、格納庫の配置は、はるな型と異なる。よく似ていると呼ばれる、はるな型、しらね型であるが、ファンネル、マスト、電装品、格納庫配置などなど、細部は異なる点が多い。しかし、背負い式の5インチ砲、三機分の格納庫など、大まかな仕様では共通点が多い。

Img_5340  ヘリコプター格納庫では、催し物が行われていた。物凄い荒天という事もあり、格納庫は屋根があることから雨をしのげる、そういう理由から大賑わいであったが、なにぶん日の出埠頭に足を運んだ方が少なかったこともあり、艦内の見学はスムーズに行う事が出来た。写真は手旗信号の展示。

Img_5498  喇叭展示。格納庫での様々な工夫を見て、二年前の舞鶴展示訓練にて、はるな艦上でのことを思い出した。寸劇など、あのときも催し物が目白押しであったが、あの時は晴れていたのになあ、と。乗員は、“鞍馬”と大書した半被を纏い、雨天でも平時の実戦といえる広報行事の盛り上げに全力投球だ。

Img_5390  格納庫。クレーンの軌条などが敷設され、整備工具などが並べられる場所と展示区画もしっかりと分けられている。限られた場所においても、ヘリコプターを万全な状態に保つ為のすべてが盛り込まれている。前甲板では、52番砲による操砲が行われていた。どうせなら、二門同時の展示を期待したりしてしまうのだが・・・。

Img_5515  SH-60K哨戒ヘリコプターと着艦拘束装置の軌条。改めて見てみると非常に長い。後ろに見えるのは、掃海母艦うらが。昨年は、護衛艦むらさめ、はるさめ、が並んで停泊していたのだが、今回は上甲板の高さが異なる二隻を並べるのは見学に支障があるからか、一隻づつとなっていた。

Img_5811  くらま、SH-60Kに加えて、可変深度ソナーVDSが艦尾にみえる。就役してかなりが経つものの、海上自衛隊屈指の強力な対潜艦である。昨年、延命改修工事を受けており、今後もしばらくは現役にとどまるが、平成22年度予算には、しらね型後継の予算要求が行われる見込みとなっており、22DDHは、16DDH(ひゅうが型)よりも大型化するものとみられている。ただ、従来型DDHについても、航空支援能力に高いものはあり、DDHそのものの増勢を含め検討するべきなのかもしれない。

Img_5788  掃海母艦うらが。満載排水量6850㌧、掃海艇に対する補給、休養などの支援能力に加え、掃海ヘリコプターの支援、そして機雷敷設能力も有する。今回は、お昼の時間帯と重なり見学することが出来ず、午後まで待つのはちょっと、ということになった。ちょうど雨も止んだことから、今のうちに、ということで新清水駅に向かった。なお、予定されていた浜松基地からのT-4による飛行展示は、視程不良により中止となっている。

HARUNA

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