英戦車が奪取の2英工作員はバスラの爆破予定地を示した地図も所持/アラビア・ニュース

2005-11-01 20:50:38 | イラク
ベネズエラのチャべス大統領は米国は世界最大のテロ国家と評したが、英国も頑張っている。30日付のバスラ・ネットは欧州在住で得意な情報網を有すイラク人政治活動家、サミール・オベイド氏が記した、米英軍が直接、間接的に関与するイラクでのテロ活動に関する評論を掲載した。
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 イラクの占領軍には航空機や大砲、中型火器すら保有し、警備や監視、秘密工作の実施を任務とする請負企業による軍が居ることは良く知られるようになった。この請負企業軍は、イラクに4万5千人居る傭兵軍とは異なる。

 この請負企業軍こそが、所謂テロや爆破、暗殺、拉致、略奪などの実行部隊であることを示す事例は多数挙げられている。この請負軍は、米軍が「フェニックス計画」と呼んだ、ベトコンの行動や意図を歪めるためにベトナムの食堂や飲み屋、学校、市場などでの爆破や暗殺を任務とした、米軍が作り上げた傭兵軍と同様な方式で活動するのだ。

 イラクにおいてもフェニックス計画と似通った計画が実存している。その主要な担い手は、米国防総省や一部の米国官庁の後援を受けた請負企業だ。ザルカーウィというのはイラクのフェニックス計画で使われる駒に過ぎない。米国の計画にどっぷりと浸かっている一部のイラク政治集団がこれに協力している。多くのイラクの政策決定者も共謀しているので反対できない。イラクの米国大使館は彼らが共謀してきた記録を保管しているので、脅迫される道具となっている。

 イラクにフェニックス計画が存在することが暴露された事件の代表例を挙げよう。

 アラブ服を着てバスラでイラク警察に捕まった2英兵事件。彼らは仕掛けるために用意されていた爆発物が満載した民間車に乗っており、車内で発見された地図には、シーア派とスンナ派のモスクや市場、学校、その他の建物などの目標施設が示されていた。また軽、中火器も車中に発見された。

 英軍戦車によって二人が強奪されても、ジャーファリー首相は、殺されたイラク人警察官を擁護するのではなく、殺した側の2英兵を弁護する有様だ。何処に人権や主権の引渡しがあるのだ。2英人が捕まらずに任務を遂行していたら、モスクや学校、市場が爆破され、イラク政府は、これまで散々聞かされてきたように、ザルカーウィやイスラム過激派、テロリストによる犯行だと発表していたことだろう。 

 クウェートがイラク領内に侵入した事件やその前の数百もの事件同様に、この事件もロンドンで封印され、調査委員会は溶解し過去完了となった。

 他にも、バラドに近いドジェイラでベールを被った米軍女性兵士たちが逮捕された事件がある。
バラドでの爆破事件の直後に、米軍が使う4輪駆動車に乗ったベールを被った米軍女性6人が、イラク警察官により取調べを受けた。車の中から爆破準備が整えられた爆発物や武器、爆破準備がされた対戦車爆弾が見つかった。

 捜査が始まる前に米軍は周辺を包囲し女性たちを警察署から「もぎ取り」、どこかに連れ去った。現在この事件はドジェイラの家庭や集会で熱い話題になっている。

 宗教権威や首相府や内務省、国防相などのイラク政府のこれらの事件への立場は何なのか?何故沈黙を守るのだ?なお、筆者はこれら事件の目撃者の名前や調査内容を保有している。、

http://www.albasrah.net/ar_articles_2005/1005/samir_301005.htm

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