陸上自衛隊沿岸監視部隊(与那国島)配備についての公開質問状/イソバの会

2014-06-14 17:56:51 | 沖縄
与那国島より「沖縄防衛局へ公開質問状」
与那国島の明るい未来を願うイソバの会
 稲川宏二

平成26年6月12日

本日、沖縄防衛局へ公開質問状を送付しました。
「地元住民の理解と協力のもと事業をすすめていく。」という防衛大臣の言葉とはうらはらに我々基地配備に不安、疑問を抱く住民への説明責任を拒否しています。
島民のみならず、与那国島への基地建設を懸念されています多くの方々に周知したいと思います。拡散をお願いいたします。

目次
●沖縄防衛局へ陸上自衛隊沿岸監視部隊配備についての公開質問状
●防衛省への公開質問状
 ・島との関わり
 ・基地交付金事業について
 ・与那国の環境を守るために
 ・配備される部隊の性格および米軍について
 ・レーダー施設の危険性について
 ・有事の際に起こる事

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平成26年6月12日
沖縄防衛局
武田 博史 殿

 与那国島の明るい未来を願うイソバの会
共同代表    稲川宏二
        山口京子
        狩野史江

 陸上自衛隊沿岸監視部隊配備についての公開質問状

 4月19日 防衛省主催による基地建設起工式典がとり行われました。
ご承知のとおり式典会場前において抗議集会が開かれ、多く住民が基地配備に反対の意思を持っています。

平成23年11月17日に防衛省・与那国町による住民説明会がおこなわれましたが、その後は全く説明がありませんでした。

そして去る平成26年2月4日与那国町主催による住民説明会がおこなわれましたが我々町民が理解、納得のいくものでは到底ありえないものでした。

配備に協力的な一部の住民だけが建設内容を知るという不公平な事業の進め方に疑問、反発の感情をもっています。

小野寺防衛大臣は「不安の声を少しでも払拭できるように、これからしっかり説明をしながらすすめていきたい。」と発言しています

つきましては、表題のとおり基地配備についての公開質問をさせていただきます。
この質問については6月30日までに文書にてご回答いただきますようお願いいたします。尚、この質問および回答は公開させていただきます。

八重山諸島において、また沖縄県に復帰後初めて新設される自衛隊基地建設計画であります。
地元住民が納得できる丁寧な対応を求めます。
よろしくお願いいたします。


防衛省への公開質問状
 平成26年6月12日

島との関わり
防衛省の言う、『住民の理解を得るための、住民に対する丁寧な説明』とは、どのような方法のことですか。与那国町民の半数は、「丁寧な説明を受けた」と、思っていません。これからの説明会の予定を教えてください。
自衛隊を誘致したい一部の人達が、この配備計画で多額の金銭・その他の恩恵(便宜供与)を受けるようですが、国民の税金の使い方として公平ではありません。このような方法を改める必要はありませんか。
与那国島は観光の島ですが、配備後島の重要な観光事業に及ぼす悪影響を危惧しています。施設周辺の立ち入り禁止地域・撮影禁止地域の設定箇所を教えてください。
町民の基地内外での雇用計画はありますか。
地元出身の自衛官の与那国島勤務はありますか。
配備自衛官すべて、住民登録しますか。
災害時(台風・地震・津波)の具体的な島民救援方法を教えてください。
夜間の隊員の外出制限等はありますか。
基地建設・運用に伴い、基地配備反対住民に理解と協力を求める具体策は持っていますか。
(我々は再度、住民への説明会を要求しています。)

基地交付金事業について
与那国町議会から要請された ①光ファイバーの整備 ②陸上競技場の整備 ③官舎の分散配備 ④駐屯地の自然および景観への配慮 ⑤ごみ処理施設の整備 ⑥伝統工芸館の建て替え ⑦老人福祉施設と保育施設との整備 ⑧自衛隊医官などによる医療支援および緊急患者空輸への協力 ⑨地元経済への配慮  など九件の振興策にはどのように対応していただけますか。     
またこの前述のすべての事業の補助率は50%ですか。
特に多くの賛成派住民が期待している、自衛隊による医療支援はどのような具体的な計画がありますか。

与那国の環境を守るために
防衛局発注の現況環境調査報告を見ますと黒く塗りつぶされた項目が非常に多いです。(絶滅危惧種など貴重な動植物52種が生息していることを当局は確認している。)これほど多くの希少生物が生息している場所は基地建設予定地としては不適格ではないでしょうか。
自衛隊の使用する水資源の確保について具体的な計画を教えてください。
工事の際の赤土流出での環境悪化が懸念されますが、その具体的防止方法を教えてください。
夜行性の生物に対する配慮はLEDだけですか。
52種の貴重な動植物について、工事関係者に配る予定の冊子は住民に配布する予定はありますか。
貴重な動植物を保護するために、具体的に計画している事を教えてください。

配備される部隊の性格および米軍について
平成23年11月に開催された住民説明会では沿岸監視部隊の規模は100人程度とありましたが、平成26年2月の町主催の説明会では150人となっています。なぜ50人増加しているのですか。
また後方支援機能の部隊とはどのようなものか具体的に教えてください。
沿岸監視部隊の日々の訓練内容を教えてください。
基地内、基地外での訓練実施はありますか。
夜間の訓練はありますか。
自衛隊の輸送機、輸送艦、ヘリコプターなどが民間空港、民間港に常駐する計画はありますか。
火器・弾薬の保管施設の場所など計画はありますか。
これからの計画として、基地施設の増強、などの可能性はありますか
オスプレイの配備など、可能性はありますか。
米軍との合同訓練はありますか。
米軍が与那国空港・祖納港・久部良港などを使用することはありますか。
与那国町長は米軍が島に入ることは身体を張ってでも断固反対するという意志をもっていますが拒否することは可能ですか。

レーダー施設の危険性について
調べてみると、日本のほとんどすべてのレーダー基地は山の中・人里離れた場所に建設されていますが、その理由を具体的に教えてください。
与那国に建設される予定のレーダーは、最短の人家より、距離が180mしか離れていません。そのことは、確認済みですか。
レーダー建設予定地が距離、高さとも民家に非常に近くあります。電磁波による人体への影響を危惧する声が強いのですが、予定地を見直すべきではないでしょうか。(日本の電波防護指針は慢性症状の基準値を設定していません。)
レーダーを稼働させるためには大量の水を必要としますが、どれくらいの水を使用しますか。また排水方法はどうなっていますか。
与那国に配備されるレーダーの機種・性能をおしえてください。
インビ岳の施設(監視用アンテナ)の設置目的を教えてください。
レーダー施設建設について 久部良集落住民への説明会は予定していますか。
与座岳の自衛隊レーダーの健康被害について、糸満市議会でも取り上げられていますが
沖縄防衛局はその事実は確認済みですか。
レーダー監視システムを防御すべく大砲、ミサイルなどの火器の装備計画はありますか。
レーダー稼働によるTV、ラジオ、携帯電話の受信障害などの対策はどのようになっていますか。
レーダー稼働のための発電施設の騒音被害に対する対策はどのようになっていますか。
レーダー発射面に立ち入り禁止区域を設定していますか。
 
有事の際に起こる事
有事の際の住民の避難誘導計画は、町が作成するのですか。
有事の際に協力が求められる、民間企業や、役場の役割分担など、具体的な計画を教えてください。
有事の際の強制疎開の計画は出来ていますか。
沖大東島での離島奪還訓練などが示すように、離島の住民は一時的にも、紛争相手国の捕虜になる想定で、防衛省は国民保護計画を策定しているというように見えます。この認識は間違っていますか。

以上

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資料動画
住民に知らせないで進める与那国の自衛隊施設建設と住民の反対行動

琉球放送
RBC THE NEWS「与那国島 あす陸自駐屯地の起工式 記者解説」2014/4/18
https://www.youtube.com/watch?v=ZVYK993QAv 41分29秒
琉球放送株式会社
公開日: 2014/04/18
RBC大城記者による解説です。

動画★与那国島陸自施設起工式_2014年4月19日
https://www.youtube.com/watch?v=_0nEsMyWOBI 15分38秒
yonaguni_no_yume
公開日: 2014/04/20

ANNテレ朝ニュース
防衛大臣に「帰れ!」の声 与那国島で基地起工式(14/04/20)
https://www.youtube.com/watch?v=k0q8MXxc74k 38秒
公開日: 2014/04/19

http://news.tv-asahi.co.jp/news_politics/articles/000025415.html
 小野寺防衛大臣は、日本最西端の与那国島に陸上自衛隊の監視部隊を配備するため、基地¬建設の起工式に出席しました。反対する地元住民に囲まれ、現場は一時、騒然となりまし¬た。
 基地建設反対派:「着工反対!着工反対!」
 小野寺防衛大臣:「私どもとしては、そういう不安の声を少しでも払拭できるように、これからしっかり説明をしながら進めていきたいと思います」
 さらに、小野寺大臣は「離島にしっかりした監視体制を取ることは、日本の安全保障にとって大変、重要だ」と強調しました。防衛省は尖閣諸島など南西地域の防衛を強化するために、沖縄県与那国町に約150人規模の沿岸監視部隊を配備する予定です。

FNNnews
小野寺防衛相、与那国島を訪問 陸自駐屯地の起工式に出席(14/04/20)
https://www.youtube.com/watch?v=tRwtNDVdr9 41分9秒
FNNnewsCH
公開日: 2014/04/19
 小野寺防衛相は19日、日本の最も西に位置する沖縄県の与那国島を訪問し、2015年-度末までに配置される、陸上自衛隊・沿岸監視部隊の駐屯地の起工式に出席した。  詳細http://www.fnn-news.com/news/headline...
 沿岸監視部隊は、南西方面の防衛強化のため、2015年度末までに、与那国島に150人規模で配置される予定で、付近の外国艦船や航空機を監視することなどを任務とする。
これまで、沖縄本島より南には、久米島や宮古島に、航空自衛隊のレーダーサイトはあったが、陸上自衛隊の部隊は配置されておらず、防衛上の空白地域となっていた。
小野寺防衛相は「こういう離島に対して、しっかりとした監視体制をとることは、日本の安全保障にとって大変重要だと思う」と述べた。
与那国島には、監視部隊の駐屯地やレーダーを建設するほか、航空自衛隊の移動警戒隊が展開するための用地も造成する予定。

共同ニュース
中国監視で施設着工式 防衛省、与那国島に部隊配備へ
https://www.youtube.com/watch?v=q-X1_llmUU82分19秒
KyodoNews
公開日: 2014/04/19
 防衛省は19日、日本最西端で中国に近い与那国島(沖縄県与那国町)への陸上自衛隊沿¬岸監視部隊の配備に向け施設建設の着工式を開き、小野寺五典防衛相も出席した。住民に¬は「有事の際に狙われる対象となる」との懸念があり、配備反対派の住民らの抗議行動も¬あった
 記事詳細http://www.47news.jp/CN/201404/CN2014...

47NEWS 共同ニュースhttp://www.47news.jp/CN/201404/CN2014041901002023.html
防衛省、中国監視で施設着工式 与那国島に部隊
 防衛省は19日、日本最西端で中国に近い与那国島(沖縄県与那国町)への陸上自衛隊沿岸監視部隊の配備に向け施設建設の着工式を開いた。出席した小野寺五典防衛相はあいさつで「南西地域での自衛隊配置の空白を埋めるもので、役割や意味は大きい」と強調した。中国を監視し、沖縄県・尖閣諸島の防衛態勢を強化する狙いだ。
 尖閣諸島の南約150キロの与那国島周辺では、中国海軍の艦艇が航行しているのが頻繁に確認されている。部隊配備が、尖閣諸島の領有権を主張する中国を刺激する可能性もある。
 このため住民には「有事の際に狙われる対象となる」との懸念がある。


4月19日(土)与那国島への自衛隊配備「着工式典」阻止行動の様子
皆様へ
与那国島へ自衛隊配備のための「着工式典」が、小野寺防衛大臣、西正典次官、
陸自幕僚長、航空幕僚長などが参加して、与那国島比川にある「与那国 町離島
振興センター」で行われました。
与那国改革会議を中心とする与那国住民約90名が「この式典を取りやめよ」とセ
ンター入り口付近でピケを張り、小野寺防衛相を乗せた車の入場を一時阻止しました。
この行動で式典を30分ほど遅れさせました。
その場に居合せた者として、与那国島に決して自衛隊基地は作らせないという与
那国住民の決意と実行力に感銘を受けましました。この19日は、与那 国住民に
とって、与那国への自衛隊配備阻止の戦いの始まりだと感じました。
*19日「与那国町離島センター」入り口での阻止行動の様子が、映像作家の土井
鮎太氏により「ユーチューブ」にアップされています。(S)
 https://www.youtube.com/watch?v=_0nEsMyWOBI

着工5日前、防衛局への申し入れ行動の報告集会
与那国自衛隊基地配備反対集会19分19秒
https://www.youtube.com/watch?v=JrqWkKxGLxg
大城浩詩
公開日: 2014/04/14


着工3ヶ月前                          
八重山毎日新聞社2014.01.12 http://www.y-mainichi.co.jp/news/24128/
設計業務など次々発注 沖縄防衛局
2014年01月12日社会・経済 , 政治・行政

久部良地区に建設が予定されている陸上自衛隊沿岸監視部隊の庁舎(イメージ図)
反対も「押し切られかねない」与那国の自衛隊配備
 与那国島への陸上自衛隊沿岸監視部隊配備に向け、沖縄防衛局は第4四半期(1~3月)で久部良に建設を予定している宿舎の測量や土質調査、建築・土木・設備設計など、新たに6件の発注を計画している。
同地区の町有地を借地使用している農業生産法人㈲南牧場の大嵩長史代表取締役は「補償に関してもまだ交渉中だが、周囲で建設が進めば自分たちがいくら反対しても押し切られかねない」と、危機感を表した。
防衛局では年度内の用地取得を目指しており、配備計画が急ピッチで進みそうだ。
 沖縄防衛局では、昨年12月に駐屯地の施設新設に伴う建設設計業務など7件を発注。現在は敷地造成工事や橋の新設工事の一般競争入札の手続きを進めるなど、着々と部隊配備計画が進行している。
 与那国防衛協会の金城信浩会長は「一日も早く配備してもらいたい。そのためにも工事がスムーズに行えるよう、町にも協力を呼びかけていきたい」と述べた。
 防衛局と町は昨年6月、年間賃貸料1500万円で、配備が予定されている町有地を賃貸する仮契約を結んだが、配備予定地の南牧場は現在、㈲南牧場が町から賃借しており、本契約を結ぶ条件として同牧場への賃貸契約解除と「防衛省が関係者と協議し、所有物件なども補償すること」を明記している。
 配備計画では、本年度中に用地を取得し、2014年度以降に敷地造成、工事を実施する方針。
 敷地面積は久部良の駐屯地・監視所が約25㌶、祖納の監視所が約1㌶の計約26㌶。
 久部良の駐屯地・監視所では、2階建ての庁舎(延べ床面積・約2000平方㍍)や隊舎(約3000平方㍍)、局舎(約600平方㍍)、訓練施設(約500平方㍍)、全天候型400㍍トラックのグラウンド、空自レーダーパット1基などの整備が計画されている。


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