駅前不動産屋今日も回りは敵だらけ

株式会社 ハウスショップ 東京都町田市

法治国家には幽霊がうじゃうじゃ

2023年04月02日 | 不動産業界

福岡の老舗旅館で

レジオネラ菌が基準値の3700倍も検出された

って事で大騒ぎになり

社長が記者会見を開いていましたので

少しだけ見ました。

毎週入れ替えなければいけないお湯を

年に2回しかやらなかった

とか

塩素は入れなかったとか

しかも保険所には虚偽の報告をしてたとか

そんな事を自分の口から語ってましたね。

それを見て

ネットでは酷い記者会見だった

なんて言って袋叩きでしたが

私は逆でしたね

あんなに見事に正直に自分に不利になる事実を口にする会見は珍しい

これが私の印象でした。

なんせ政治家の責任逃れの会見を散々目にしますからね

あれだけ自分の責任から逃げない人は逆に立派

私はそんな風に思ったのです。

まぁだからと言って行為を擁護する気はありませんよ

ただ

この方が自殺して思ったのは

それほどの事をやらかしたのか?

って事です。

多分同じ事をやってる温泉施設はたくさんあると思いますので

経営者の皆さんの中には

背筋が寒くなった人

たくさんいるでしょうね。

私は最近スーパー銭湯に行きましたが

イモ洗い状態の浴槽

塩素を大量に入れて最近の発生は抑えてるかも知れませんが

2度と行く気はしませんでしたね

それに比べてこの旅館は

お湯の入れ替えも塩素の消毒もしてませんでしたが

1日100トンものお湯をかけ流しで供給してた訳ですから

お湯がちょろちょろちしか供給されない

スーパー銭湯みたいな所と

同じ基準で判断されても困る

経営者がそう思っても不思議はないですよね。

私なら

例えお湯を入れ替えて無くても

100トンものお湯がじゃんじゃん入って来る

こんな風呂であれば

大量の塩素で人体の老廃物を消毒してる

スーパー銭湯よりは

遥かに入りたくなりますね。

まぁしかし

これは私の個人的な価値観ですからね

世の中全体には通らない話

これも理解しています。

ただ

この事から思うのは

問題が起これば

仮死状態の法律が湧いて来る

って事ですよね。

私たち事業者は無数の法律で縛られていますが

その中には一見意味がない

そんな風に思えるのもたくさんあります。

今回の旅館の事件で

他の旅館の経営者が匿名でインタビューに答えてましたが

お風呂を毎週入れ替えなければいけない

そんな法律は知らなかった

っと言っていましたが

これでは

いつか災難は自分の身にも下りてくるのです。

私たち不動産の仕事は

特に法律でがんじからめですが

実際にはすべての法律を守る

なんて事も不可能です。

と言うより

存在その物を知らない

そんな幽霊法もあるのです。

この幽霊法は

普段は全く無視しても問題ありませんが

いざ事件になると

いくらでもうじゃうじゃ湧いてきます。

例えば昔

オウム真理教の事件で

警察は不法侵入を持ち出してガンガン信者を逮捕してましたよね。

あれ

不法侵入と言えば犯罪のように聞こえますが

実際には自分の所有しないマンションの駐車場に立ち入ったとかなんとか

その程度の話でしたよね。

あれが不法侵入になるなら

私たち不動産屋は全員逮捕

その時に私は感じました。

そんな訳で

この法治国家には

幽霊法があって

問題がなければ出てきませんが

やらかすと

いくらでも湧いて来るのです。

今回自殺した旅館経営者も

コロナで客が誰も来なくなり

お湯の入れ替えを怠るようになった

って言っていましたが

客が来ようが来なかろうが

週に1回お湯を入れ替えなさい

って言うのが法律です。

まぁ皆さんがどう思ったか分かりませんが

私は背筋が寒くなりましたね。

いずれにしても

幽霊が出て来ないように

気を引き締める

これしかありません。

 

 

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