世界の 3大”負”の遺産 は アウシュヴィッツ収容所・広島平和記念館、それとリトアニアの第9要塞博物館です。
帝政ロシアが 19世紀、リトアニアに、12の要塞を建造しました。
第二次大戦時 ナチス・ドイツが捕らえた ユダヤ人を要塞に収容し、殺害した場所です。
ドイツは敗戦の時、要塞全てを 消滅しようとしましたが、第9要塞だけはのこりました。
今は博物館の名のもとに、当時の生活用品・衣類・ベッド・写真・地に並んだ死体のミイラ・・
を見ることができます。室内は薄暗く湿気もあり、当時の空気・臭いまでがそのまま感じられる様な 建物でした。
杉原記念館を出て その 第9要塞博物館に向いました。
あたりは とても広々としたなだらかな丘が一面に続きます。
周辺は 今は手入れも行届き、とても当時を偲ぶ縁もありません。
此処では3万人のユダヤ人が殺害されました。
因みにヴィリニゥスでは、7万人のユダヤ人が殺害されてます。
丘の上には 当時の囚人の思いを込めた モニュメントもありました。
拳骨を振り上げています。
外に出ても 皆 無言で、声もでない様子でした。
広々とした大地の開放感とは裏腹に 地の底に落ち込むような気分で、この地を離れました。
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今日の日めくりカレンダー He that hunts two hares loses both. 二兎を追う者は一兎をも得ず。
国土、自然、人間、そして人間の心まで。
人が人を殺すって恐ろしいことですよね。
私も強制収容所を見学したことがありましたが、
その直後はその国の人すべてが恐ろしいとさえ思ってしまいました。
忘れないように残しておくべき負の遺産ですね。
改めて怖さを確認しました。世界の政治家は一度は三大負の遺産に、出かけて考えて欲しいと思いました。