おぐち自給農園、2反百姓の日記

-都市の貧困と農村の貧しさをつなぐ、「生き方」としての有機農業を目指して-

『地域に根ざす有機農業 日本と韓国の経験』(筑波書房)

2011年05月13日 07時55分29秒 | 
 東京大学の金氣興(キム・キフン)さんから先日、発売された初の単著を送っていただきました。ありがとうございました。

 タイトルは、『地域に根ざす有機農業 日本と韓国の経験(筑波書房)』です。

        

 有機農業の技術書の出版は増えていますが、社会科学系のタイトルは少ないのが現状です。なので、地域で有機農業がどのように取り組まれているのかという実態や有機農業の展開については、あまり知られていません。

 キムさんの本は、日本の有機農業の発展過程を知るには大変優れている良書です。学術書ではありますが、文体も読みやすく、有機農業の実態や歴史、現段階について関心のある方には平易に読むことができると思います。学術書であっても読みやすいというのは大事なポイントです。

 有機農業を実践している人にとっても、自分がやっている農業がどういう歴史をたどり、今、どういう状況にあるのかということを知ることができれば、その実践にさらに厚みが増し、説得力がつくのではないかと思います。

 また、韓国やタイの事例考察も、今後の日本における有機農業の発展を考える上で、非常に参考になり、視野が広がります。

 表紙の写真もとてもきれいです。ご関心のある方はぜひ。

 








 


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