今年は、すでに2本の映画を鑑賞
今回観たのは「ふたつの祖国、ひとつの愛」
偶然にも数日前、この映画が新聞で紹介されていました
主人公の山本方子(よしこ)さんは、韓国の画家イ・ジュンソプさんに嫁いだ日本女性
映画は、現在90歳を超える方子さんに、インタビュー等を施したドキュメンタリーです
大学時代、同じキャンパスで出会い1945年、命がけで海を渡った方子さん
クリスチャンだった実家から、彼との結婚に反対はされなかったそうです
そんな二人の幸せも2年、その後、戦争による貧困で、
方子さんは2人の子供を連れて日本へ帰国します
離れ離れになった二人が交わした手紙は200通
その手紙の一節が映画のパンフレットに写真とともに載っていました
ジュンソプさん男前!
*私のすばらしい最愛の一等大事な君へ
いつも君だけを心いっぱい制作している
長い長いポポ(キス)をおうけとりください
君のできるだけ大きなシャシンもお送り下さい
二人が、いつか再会する希望の灯りを消さないように綴った200通
戦争や国境という背景を考えただけでも、心が痛みます
ジュンソプさんは、39歳、栄養失調からくる病で亡くなります
成長した二人の息子と、方子さんとの再会を夢見ながら・・・
当時の事を 「あの当時はぜんぜん苦労とは思わなかった」と
ぽつぽつ話された方子さんが印象的でした
☆おまけ☆
イ・ジュンソプ
アジアの芸術家として初めてニューヨーク近代美術館(MoMA)に作品が収蔵
遺された絵画は、今では億がつく画家、済州島には「イ・ジュンソプ通り」があり、
有名な「牡牛」はソウル美術館で見ることができます