美韓 - HangMine -

韓国の趣をお話ししましょう

いにしえの風 

2013年01月22日 | 韓国雑感

女3人寄れば“かしましい”・・・と言いますね^^

新春早々、高校時代の仲間とお出掛けすることに!


当初の目的地とは逆方向になったものの“かしまし号”は温泉目指し出発

かしまし3人が温泉巡りの前に立ち寄ったのが「禅福寺」


ここは、江戸時代には朝鮮通信使が度々立ち寄り、

その迎賓館として使われていた場所だそうです


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日本初の国立公園に指定された瀬戸内海国立公園の一つで

景勝と言われた“鞆の浦”にその禅福寺はあります


その本堂の隣の「対潮楼」から望む絶景を、第8次朝鮮通信使・正使「趙泰億」は

「朝鮮より東で一番美しい景勝地」と讃え、従事官の「李邦彦」に書かせた

「日東第一形勝」という墨書が、対潮楼に掲げられています


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対潮楼からの絶景は通信使の楽しみに


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谷村新司さんの「いい日旅立ち」のジャケットにも使用された、その絶景


朝鮮通信使は、1607年から1811年の間に12回

通訳、書家、画家、僧侶、医師など、総勢350名から500名にもなる大人数で、

国賓として招く幕府の対応は、かなり神経を使ったものだったようです


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また、鎖国時代の日本にとって、先進文化や、学術等を学ぼうとした、

国際交流の場であったと言われています


こうした通信使を迎え入れる港の住民達は、この上ない栄誉だったとも

500名近い人数を宿泊させ、接待をするのだから

その“藩”の役人は相当大変だっただろうなぁ~


面白いのは、対潮楼に泊まり、その絶景を見ることを楽しみにした通信使一向が

別の宿寺と聞き、夕食もとらずに寄航している船に帰ってしまう事件もあったとか


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鞆の商人が木額に仕立てた、第8次通信使の上官三使が詠んだ五言律詩


「通信使」とは“信(よしみ)を交わし合う” “信頼を深め合う” 使節という意味とか

高校の友達との“信(よしみ)”を交わしながら、かしまし3人は

「平成いろは丸」に乗り込み、仙酔島へ向かったのでした


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いにしえの風・・・つづく




コメント
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