美韓 - HangMine -

韓国の趣をお話ししましょう

芙蓉

2012年12月20日 | 韓ドラ

“蓮の花”のことを「芙蓉」(韓国語読みプヨン)とも言うそうですね


300年前の朝鮮時代に起きた、お妃の殺人事件

王は、そのお妃の妹にあたるプヨン(芙蓉)に問答を出します


 「死んでも生き、生きても死んでいるもの」は何かと・・・


プヨンはこう答えます

 「芙蓉とは、池の上に咲く蓮の花のことです」

 「生けるものは全て土に帰ります。芙蓉は泥に埋まって死んでこそ、

   再び花を咲かせるのです」


 「死んでも生きるものとはこれを指し、花が枯れて初めて種が落ちるので、

  生きていても死ぬものとは、これを指します」

 「すなわち、生きても死に、死んでも生きるものとは「芙蓉」です」


 「仏教では、生けるものが死に、死者が生き返る輪廻を意味する言葉も「芙蓉」です」

と答え、王から正解であると、褒美をもらいます。


そして、300年後の現代

お妃の殺人事件を解決しようとした王は、“現代”に紛れ込んでしまいます

そこで出逢った、今を生きるプヨンの転生「パク・ハ」

そこからこのドラマは始まります


ラブコメディーで楽しく、痛快な反面、

第1話の殺人にまつわる謎解きは、輪廻というモチーフをしっかり織り込み

手の込んだシナリオで、私的には大絶賛のドラマでした!


芙蓉(プヨン)の別名は「荷」とも書くそうで、

パク・ハの名前が朝鮮時代、プヨン(芙蓉)であることに気付いたり、

パク・ハはハングルで「? ?」と書きますが、それに引っ掛け“ハッカの飴”が

登場する辺りは韓国語を知っていると、笑えます

 *ハッカの飴 ????


300年前に戻った王が、パク・ハに宛てた手紙は、パク・ハから習ったハングルで

書かれており、韓国の歴史(漢字しかなかった時代)を知らないと、

気づかずに終わる、惜しい部分でもあり、ニクイ演出でもありました


また、王とその家臣が大好きになる「オムライス」は

朝鮮時代でも、ごはん、たまご、トマトがあれば作れるかも!といった発想であったと

思うと、面白過ぎます!

 *日本のトマト伝来は1668年らしいので、300年前の朝鮮時代にあったとも

   十分考えられます


抱腹絶倒のラブコメディーと言えども、脚本家、演出家の計算されたシナリオは

天晴れの一言!


そして、最終回、300年後の二人の出会いをどう描くのか・・・

私が考えていたものとは少し違っていました

想像力に欠けるなぁ~と一人反省 ^^ヾ


300年後でも、現代でも、“手紙”なら残る“伝えられる気持”・・・

それもキーワードであった最終回・・・それにしても、恐るべし韓ドラの底力!



☆おまけ☆

このドラマの主人公は元東方神起のメンバーの為、ドラマは見ないという

友人の気持ちを察し、あえてタイトルは省きます

でも少しだけ気になります

今から300年後、転生した5人の若者はまた同じグループになるのだろうか・・・

その時は5人のままであって欲しいと、私は望みます




コメント (4)
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