今年もやってきました。カエルの合唱団!
田んぼに水が入ったその日から、奏でてくれます。
どうしてゲロゲロと鳴くのか・・・?
『両親も手を焼く5人の幼い子供たち、静にしろと言えば外へ飛び出し、
外で遊べと言えばドタバタ騒ぎ、どうしようもない子供たち。
ある日この子供のうち3人が蛇に食われ、助けに行った母も死んでしまい、
とうとうその青カエルは3人家族になってしまいました。
青カエルの父は悲しみにくれ、不治の病に冒されます。
私が死んだら川にお墓を立ててくれ。そうすれば、山に立ててくれるだろう・・・
そう思った父は、親の言うことを聞かない子供にそう遺言するのでした。
父が亡くなり、子供たちは話し合います。
父さんの遺言だ、今回だけは言うとおりにしよう・・・そう決めた子供たちは、
川にお墓を立てたのでした。
雨が降るたびに、沼地に立てたお墓が倒れはしないかと心配で、
子供たちは「ゲロゲロ」と鳴くといいます。』
これが「青カエル」という韓国の昔話です。
私はこのカエルの合唱を聞くと、夏、網戸越しに聞こえるこの音と共に
ビールを飲んでいる父の姿と、野球中継の音が浮かぶ。
あの頃がよかったなぁ・・・
今ではその父もなく、野球中継を見る事も殆どなくなった。
“ゲロゲロ”“ゲロゲロ”という鳴き声だけが、聞こえる。