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研ぎ終わった刃をご覧の様なテスト用台(国本氏製作)にセットして試し削り。ここでも木槌の仕立てや鉋頭の形状の意味や使い方のコツが説明された。
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台を叩く面は、平らでなく緩やかなカーブ=茶筒の蓋型
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鉋頭の断面:刃の傾き直す際は、木槌がその目に引っ掛かる様にやすり目を刃と垂直方向にしてある。刃を出したい方へ払う様に叩く、側面を叩くと刃が変形して、仕込みに影響するのでダメ。
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ここでようやく削り:6尺材を2回削って、一旦顕微鏡で刃先チェック。1ミクロン以下の欠けならばOK、それ以降は削っている木によって研磨されより安定して削れる刃先が形成される(=いわゆる「ミクロのあご」が作られる)
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この辺の詳しい内容は、削ろう会々報77号に目次さんご本人が説明されているのでご覧頂きたい。私自身そのレベルに全く達していないので上手くお伝え出来ない。
後日お伝えする予定でいるが、砥石の3枚擦り合わせ一つ取っても中々思う様にならない。ましてや1ミクロン以下の欠けとか、まだまだ先の長い話である。
さておき肝心の目次さんの削りはと言うと、見事に杉の白太仕上げられていた。
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余談として:
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杉の木目は20ミクロン巾の中に繊維がうねりまくっている状態だそうで、ピンピンに尖った刃先だと力が一点に集中してしまい欠けやすい。上から見てトタン状というか山の稜線みたいな方が、色んな角度からパイプを切っている感じで良く切れるのではないかとの事。
砥石粒子の直径で言うと、柔らかい天然砥=8ミクロン、硬い天然砥=4ミクロン 人造8000番=1・84ミクロンと天然砥の何倍も細かい。しかしながら天然砥の粒子形状は、丸では無くポテトチップスの様なフレーク状な為、研ぎ傷の溝の形が人造と違う。
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その他研ぎ筋が切り取り線になって刃が欠ける事。なので本当は表は縦研ぎが良いなど盛り沢山の内容であっという間に時間が過ぎる。
午後からは、ミニ削ろう会と参加者が持参した刃を電子顕微鏡で見てもらうコーナーが開かれた。
私もその場で杉の白太を削ってみて、自分なりに仕上がったと思った材と刃の両方を目次さんに見て頂いた。結果、研ぎ傷が深い事を先ず指摘され、顕微鏡の様子では10ミクロン程の欠けがあった。
欠けの深さの3倍が削る薄さの限界であると言われる通り、確かに30ミクロン位の厚みで削っていた。今まで勘でやっていた事が数値化され大変参考になった。
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