芭屋框組(はなや かまちぐみ)

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2011松本研修会 その2

2011-08-14 15:47:05 | 道具、砥ぎの話
渡辺氏製作の組子見本:見付は0.8ミリ。この薄さになると超仕上げもかからない、

全て手鉋仕上げ。卍型に折れ曲がった部分は、元々一本の組子を折れ曲がる部分で

皮一枚残して、切り込みを入れ折れ曲げて作成されている。



材種の違いによってはもちろん同じ樹種でも違う板からの物を混ぜると

皮一枚の残し具合が変わってしまい、バランスが崩れてうまく組めなくなるそうだ。



メチ払いの様子:何処からかけても横ずりになるので、斜めに少しずつかける感じ

鉋の下端は刃口部分だけ当たる仕込み。



小川三夫さんも遠方から見に来られていた。



一定の深さに切り込みができる定規付鋸:定規をはさんでいる旗金も作る職人が

いなくなり今後困るそうだ。



ダイアン建築さんが特大突きのみの研ぎ器を持って来られた。

基本的には武藤さんの考案された研ぎ治具を発展させたような形



同じくダイアンさんの鉋研ぎ器





つんぼの手斧:矢羽根模様が美しい。







水野さんのおためし用鉋



水品さん所有、梨屋台小鉋:欅のもろ板目。狂わないか聞いてみたら

やはりめちゃめちゃ狂うそうである。それにしてもきれいに仕込んである。












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2 コメント

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Unknown (訓練生)
2017-09-01 08:39:26
組子のメチ払いの鉋は、極端に言うと四方反り鉋なみたいな形ですか?
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Unknown (管理人)
2018-04-19 21:27:03
訓練生さん コメント気が付かなくてすいませんでした。メチ払い鉋、見た目は普通の寸八平鉋です。下端が刃口だけあてる1点式なのか2点式(頭は着かない様に抜いていたはず)刃先真っ直ぐか僅かにはまぐりかもあいまいです、ごめんなさい。いずれにせよ、ほんの僅かしかすかせていないのだけは、覚えています。
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