話は前後するが、昨年の11月に神戸の竹中大工道具館に行ってきたので紹介したい。
収蔵品の砥ぎと調整、修理などを大阪の工藤さんと京都の山田さんがやられたと
ある方から教えていただき、道具そのものはもちろん、研いだものを是非とも
見てみたかったので行ってきた。
入口を入ってすぐに千代鶴是秀の鑿や鉋が展示されていたが、最後にじっくり見たかった
ので、順路に沿って3階の木挽き道具から見学する。
通常の使用では絶対にありえない、最高の砥ぎが斧の一つ一つに施されている。
西岡棟梁の本に載っていた、飛鳥時代の銀杏型鑿等、予想外に見所満載で時間が
あっという間に過ぎてしまう。
階を降り進めると、ようやく大工道具らしい物が多数展示されている。
仕口の見本などは展示用の為か、番付が書いてある上端にまで鉋がかかっていて、
ちょっと笑ってしまった。
いろいろな材種の丸太見本にも事前に教えてもらっていた通り全ての面が
仕上げられており、工藤さんの技術の高さが伺われる。
いよいよ1階の千代鶴の展示コーナーへ到着。千代鶴是秀写真集で見たことのある
江戸熊の鑿や神雲夢、寿永銘の小鉋などが展示されている。
どれも思ったよりこじんまりしていて、鑿の柄はとても細く華奢な感じた。
これが江戸風の粋さなのか?普段見ている道具とは違う風格を感じる。
展示の演出効果か、まるで宝飾品の展示ケースの様だ。
鑿はこうやって研ぐのかという非のうちどころのない、砥ぎが施されていて
何本かは、刃先が欠けてしまっていたが、貴重品を砥ぎ減らさない為かそのまま
になっている。
残念なことに鉋類の殆どは、台にすげられた状態で上からしか見れないか、
刃がはずしてあっても、刃裏の方しか見れないようになっていた。
鑿であれほどの砥ぎがなされていたのだから、見えないといってもおそらく
全ての鉋にすばらしい砥ぎがされていると思う。
参考写真:山田英次氏所蔵 千代鶴是秀作、藤四郎銘鉋(京都で実際削らせてもらった)
たっぷり千代鶴作品を見た後、地下のビデオライブラリーで長谷川幸三郎、
宮本雅夫、錦清水等の製作現場や木挽きの林以一、はつりの雨宮国広、
等の実演映像が見れた。
帰り際に受付で写真集を買って帰ろうと思ったが、無かったので代わりに
水彩画で収蔵品が解説されている本を買って帰り、
一緒に行った子供たちにはパズルのお土産を頂いた。
収蔵品の砥ぎと調整、修理などを大阪の工藤さんと京都の山田さんがやられたと
ある方から教えていただき、道具そのものはもちろん、研いだものを是非とも
見てみたかったので行ってきた。
入口を入ってすぐに千代鶴是秀の鑿や鉋が展示されていたが、最後にじっくり見たかった
ので、順路に沿って3階の木挽き道具から見学する。
通常の使用では絶対にありえない、最高の砥ぎが斧の一つ一つに施されている。
西岡棟梁の本に載っていた、飛鳥時代の銀杏型鑿等、予想外に見所満載で時間が
あっという間に過ぎてしまう。
階を降り進めると、ようやく大工道具らしい物が多数展示されている。
仕口の見本などは展示用の為か、番付が書いてある上端にまで鉋がかかっていて、
ちょっと笑ってしまった。
いろいろな材種の丸太見本にも事前に教えてもらっていた通り全ての面が
仕上げられており、工藤さんの技術の高さが伺われる。
いよいよ1階の千代鶴の展示コーナーへ到着。千代鶴是秀写真集で見たことのある
江戸熊の鑿や神雲夢、寿永銘の小鉋などが展示されている。
どれも思ったよりこじんまりしていて、鑿の柄はとても細く華奢な感じた。
これが江戸風の粋さなのか?普段見ている道具とは違う風格を感じる。
展示の演出効果か、まるで宝飾品の展示ケースの様だ。
鑿はこうやって研ぐのかという非のうちどころのない、砥ぎが施されていて
何本かは、刃先が欠けてしまっていたが、貴重品を砥ぎ減らさない為かそのまま
になっている。
残念なことに鉋類の殆どは、台にすげられた状態で上からしか見れないか、
刃がはずしてあっても、刃裏の方しか見れないようになっていた。
鑿であれほどの砥ぎがなされていたのだから、見えないといってもおそらく
全ての鉋にすばらしい砥ぎがされていると思う。
参考写真:山田英次氏所蔵 千代鶴是秀作、藤四郎銘鉋(京都で実際削らせてもらった)
たっぷり千代鶴作品を見た後、地下のビデオライブラリーで長谷川幸三郎、
宮本雅夫、錦清水等の製作現場や木挽きの林以一、はつりの雨宮国広、
等の実演映像が見れた。
帰り際に受付で写真集を買って帰ろうと思ったが、無かったので代わりに
水彩画で収蔵品が解説されている本を買って帰り、
一緒に行った子供たちにはパズルのお土産を頂いた。