積層台と平行してやっていた事なのだが、この辺りで入れ込んで行かないと
またまたタイミングをはずしてしまうので悪しからず。
裏を丁寧に砥いだ刃を、慎重に治具にセットして再度チャレンジしたら
なんとか杉がこれ位削れたので一安心。
話は前後するが、松本講習会でも皆さん試されている事が発覚した。
そんな中でこの砥ぎの問題点と感じた事をある方にぶつけてみた。
それは、裏刃の刃先が本刃と逆の角度につぶされてしまって
2回目に砥ぐ際には、裏刃の裏を直さなくてはならなくなる事。
その方もやはり問題にされていて、せいぜい2回砥ぐ度に裏刃の
裏を直す必要があると言う。つぶれてしまった裏を直すのは、
本刃を研ぐよりもずっと手間なのである。
他にも治具へのセットの難しさ、特にはずす際に刃先を欠けさせて
しまい易いと仰られていた。
山本さんが薄削りに特化した砥ぎだと前置きされた意味がここに来て
理解出来る。
次に普通に仕上げ砥までかけて、最後に砥ぎ角を少し立てて
8000番での刃先砥ぎ。こちらの方が仕事向きに感じる。
杉の削りはこんな感じ
さて置きこれとは別に試して見たかった事に凸型砥石での砥ぎ。
両端より2ミリ真ん中を高くとの事だったが、印象としてもっと
落差がある気がしたので、調べてみたがやはり2ミリのようだ。
アクリル板の切れ端でテンプレートを作り、それに合わせて
ひたすら砥石を整形する。
面直し用にセットで凹型の砥石も作成、最後はお互いにすり合わせて
なじませる。
こうして出来上がった凸型砥石。用途としては、グラインダー砥ぎの様に
中すきの刃を作って、次の仕上げ砥ぎで刃先にだけ効率良く砥石を当てる為
なのだが、いざやってみるとどうしても普通に砥げてしまい、全く意味の無い
事になってしまった。
長年かかってあみだされた技、そう簡単には真似出来ない
まだまだ修行が必要だ。
そうこうしている間に世間では「24年目の真実」のねちこ砥ぎ、
いわゆるラップ砥ぎを実践されて、素晴らしい結果をたたき出される方も
どんどん登場されている様だ。
まぁ、焦ってみてもしょうが無いので1歩1歩進んで行きたいと思う。