毎年恒例の松本研修会プラスミニ削ろう会が今年も行われた
今年は新潟から現代の名工渡辺氏を講師に招き、建具についての話を
して頂いた。
先ず木の使い方、木表、木裏をどういった方向に使うか
見付面に、板目又は柾目を持ってきた時の効用等基本的な木取りの
方法に始まり、後半は実物の作品を見せて頂きながらの技法や
使用道具の紹介、説明などをして頂いた。
今年36歳の若さながら、この世界に入って18年、
27歳で至上最年少の現代の名工に選出されただけあって、技術はもちろん
木の扱いに対する深い洞察力はさすがである。
私もまがりなりにも、建具で生計を立てさせてもらっているが、
全く次元が違うのを思い知らされ、背筋が伸ばされる思いがした。