芭屋框組(はなや かまちぐみ)

残しておきたい情報や、知っておきたい事

木と対話する その1

2010-04-25 15:50:49 | 基本用語、基礎知識
ご存知のように、切った木が素材として使用できるようになるには、
21世紀のこの世の中でも、最低でも数ヶ月かかる。
なので、仕事の依頼をうけてから、材料を用意したのでは、
間に合わない。

木取り材というものも、確かに流通しているが、2つの理由から
よほどでないと使わないようにしている。

1つは、価格が高い事。もう1つは確かに木取りをしなくてよいので、
大幅に手間が省けるが、その反面、材料がどんな木だったのか、
乾燥具合は?などの管理や責任が薄くなり、結果的に仕事をこなしている感が強くなる。
使わない筋力が衰えるように、感覚が鈍ってしまう気がしてならない。

使用法の選択肢が狭い製品材に対し、耳つき材では、己の判断で木取りの可能性
がずっと広がるので、色々と思い悩む時間も増える。

この様にして、製品材の倍以上の時間をかけて木取りをした材料を加工して製品に
完成させていくので、見た目はもちろん、硬さや匂い、重さ、狂い方など五感を
通して様々なメッセージが身体に記憶させられる。

「感覚は何度も繰り返し感じる事で鋭敏になる」と、よい文章の書き方として
谷崎潤一郎が言っていたそうだが、刃物砥ぎを含め、自分のやってきた事がまさに
こういう事だったのかと思い日々の生活の励みにする。

よく聞くラジオ

2010-04-18 16:55:07 | 心に残った話、出来事
前回の邪悪なものの鎮め方の件だが、先々週、先週に引き続き、
今週も放送されるようだ。
話の方はいつもの如く脱線が多いので、何の話だったか分かりづらく
なってきているが、根気よく聞き続けたいと思う。

さて、ラジオ番組の話が出たついでに普段、よく聞く番組や注目している人を
紹介したい。

AM7時10分~グッデーニュースネットワーク:パーソナリティ上柳昌彦氏の
放送終了間際尻切れにならないよう、セリフを入れ込むのはまさに職人技。
コメンティター須田慎一郎氏が低音ボイスで流れるようにコメントするが、要するに
どうなのかよく分からない時が多い。

7時50分~中谷彰宏のビジネスサプリ

8時~日本全国8時です:毎日日替わりで様々な分野の専門家が出てくるので、
自分があまり興味のないところからも思わぬ発見がある。
火曜日の荒川洋治氏と、木曜日の月尾嘉男氏からはいつも新しい物の見方を教えられる。

~8時30分モーニングワイドラジオJ:たまに出てくるマーケティングサイエンスの
江原教授の話は自営業者としての商売哲学等を学ばされる。

8時50分~武田鉄矢の今朝の三枚おろし:10分番組なので、リスナーからのはがき
を読んで曲をかければ簡単にできてしまうが絶対にそういう番組にはしたくないと
言うだけあって、事前にかなりの量の本を読んで番組に臨まれている。
脱線が多いのがタマに傷だが、多方面の情報に開眼させられる。
この番組で取り上げられたネタが後々世間の話題になっている事が多い。

11時7分~テレホン人生相談:他の回答者には申し訳ないが、
幼児教育研究家の大原敬子氏の人間観察力がずばぬけている。
相談者の深層部分に抱えた問題を短時間で具体的に解決していく様子は
対人関係の問題に大いに役立つ。
いつ登場するかはわからないので、結局毎日聞くはめになる。
過去の放送もバックナンバーで聞けるので、必聴。

月曜日2時15分~お隣りラジオあらら:番組内の1コーナーお隣りウォーカーで
前出の大原敬子氏がテレホン人生相談より少し長い時間人生相談を受け付けている。
内容的にはテレホン人生相談とほぼ同じだが、聞き手の女子アナがいるので、
全体的にくだけたムードでやっている。決まった日時に出演されるのが
わかっているのでありがたい。

土曜日午後5時~サントリーサタディバーアバンティ:東京中目黒にある
イタリアンレストランアバンティを舞台にしたラジオドラマ。
舞台はフィクションだが、バーに訪れた常連客という設定で毎週実名の
ゲストが各分野での話題を世間話風に披露する。実際に最新トレンドを
盗み聞きしているような錯覚に陥る。この番組を聴くと、土曜日の夕方で
これから飲みに行くというような一種独特な気分が味わえる。

日曜日午前10時~メロディアスライブラリー:毎週一冊の本を作家小川洋子氏
が解説してくれるのだが、この人の洞察力は自分には絶対ない観点で毎回関心
させられる。文字の職業をされているだけあって、深い読解力があり細やかな
言い回しをされる。
今迄興味のなかった作品も読んでみたい気分にさせられる。
作品にちなんだ音楽を選曲されるのだが、これも毎回絶妙にマッチしている。

学生時代に文学作品とインテリア空間又は音楽というテーマでパネルを作り
プレゼンテーションをしたことがあるが、結構たくさんの作品を読み聴きしない
と完成できない大変な課題であった。それを思い出すと毎週適切な選曲をされるのは
よほどたくさんの本や音楽を聞き込まれていると推察される。

邪悪なものの鎮め方

2010-04-11 09:28:10 | 心に残った話、出来事
邪悪なものといっても、宗教儀式的なことではない。他人に対する恨み、憧れ、ねたみや
自分はだめだ等の自己暗示をどう鎮めるかといった内容で、よく聞くラジオ番組
「武田鉄矢の今朝の三枚おろし」で放送中の内田樹(うちだ たつる)氏の同名の著書よりのネタである。

詳しくは放送を聞いたり、本の方を読んでもらうとして、邪悪なもの、考えに陥りやすい人として以下の事があげられていた。

1.プライドが高い人
2.執着心が強い人、こだわりの人
3.過去に起こった自分の不幸話を鮮明に言える人
4.被害者意識が強い人

このようなタイプの人が、他人に恨みやねたみを持ったり、自分は不幸だ、被害者だ
等の自己暗示に陥りやすいそうだ。

また、長年同じことを几帳面にやり続けている、いわゆる「ぶれていない」というのも
要注意らしい。

仕事面でも、他人の知らない情報を自分だけが確保していたいとか、
競争相手がいなくなって、独占企業状態になることを望むことが実は自分自身を
孤立させたり、滅ぼす事につながるらしい。

番組ではこの様な事を自分に対して、呪いをかけてしまうと表現していた。
又、この自己呪縛は決して他人には解除できず、自分で解除するしかないとの事。
自分を含め、身の回りにも、当てはまる人が結構いて、一寸怖くなる。

この邪悪なものの鎮め方として、次の事があげられていた。
1.礼儀正しさ
2.身体感度
3.オープンマインド

これらをどのように駆使するかの結論部分は聞き逃してしまった。
ひょっとすると来週もこのネタで放送の続きがあるかもしれないので、
期待したい。