芭屋框組(はなや かまちぐみ)

残しておきたい情報や、知っておきたい事

薪ストーブあれこれ -イエルカ・ストーブ その他-

2012-04-22 20:49:01 | 趣味


世間ではお花見シーズンだが、気にせずに薪ストーブネタを届けたいと思う。

今回紹介するイエルカ・ストーブは私の住む長野県伊那市の町二つ挟んだ隣村の

中川村に在住のイエルカ・ワイン氏お手製のクッキングストーブだ。



見た目の丸いデザインも魅力的だが、性能的な特徴としては、空気の取り入れ口が

下側に1ヶと天板の上に2ヶある。

この天板の2つの穴が下側までパイプでつながっており、ストーブ上面で熱せられた

空気を取り入れ燃焼し、室内の薪から出るガスと混ざる事により、熱効率が高められる。

この熱効率により、ススが出にくくなり、メンテナンスが容易になる。



もう一つの特徴は、燃焼室とオープン内に耐火レンガが敷かれており、

蓄熱効果を上げると同時に、オーブンでパンやピザ等が焼ける。



建具を納品した、お宅にもこのイエルカストーブを入れられており、見学に来た

我々に焼きたてパンを振舞って頂いた。

通常クッキングストーブは、4,50万円~ぐらいが相場だが、

このタイプ(桃)で本体価格24万円。一番大きな物(大梅)でも、29万円と

クッキングストーブの割には、お買い得な価格になっているのも人気のようだ。


おまけの情報として、薪の燃焼をもっと高めたものでガシファイヤーという

のがあるようだ。実物等は見た事が無いので何とも言えないが、次世代の

バイオマスボイラーとして注目したい。詳しい情報があれば又改めて

紹介していこうと思う。

薪ストーブあれこれ -ソーダストストーブ-

2012-02-26 20:20:40 | 趣味


木材加工した際、その始末に困る物の一つに、オガ粉がある。

燃料として使うには通常だととても使えたシロモノではない。

私の仕事場でも、自動鉋等で出たオガ屑は結局の所、屋外の焼却炉で只々

燃やしているが、着火の際も炎が安定せずに一苦労する。

そんなやっかいなオガ粉を燃料として燃やせるストーブこそが今回紹介する

ソーダストストーブである。

仕組みとすればドラム缶状の物の真ん中に円柱を立てて、その円柱の周りに

オガ粉やオガ屑を突き固めていき、最後に真ん中の円柱を引き抜く

下側から、その円柱のくりぬかれた部分に着火してやると、内側からじわじわと

燃え続けてくれる。

詳しくは次のページを参照して頂きたい。

薪ストーブを使っている方なら実感されていると思うが、薪の確保と長さの

切り分けに大変な労力を必要とする。

木工関係の仕事ならばこうした処分に困るオガ屑はいくらでも出るので、

このソーダストストーブをうまく利用出来れば、一挙両得ではないだろうか。

言い忘れていたが、このストーブ、製作コストが非常に安い事と、

燃料の補充手間が極端に少ないので、仕事をする傍らで使うには手間要らずなのも

うれしい特徴である。




薪ストーブあれこれ -カラマツストーブ-

2012-02-12 16:15:00 | 趣味
信州カラマツストーブ:一見何の変哲も無い形だが、従来の薪ストーブに無い様々な性能がある。

○カラマツを燃やすと、1000度近くの高温になる為、よくある鋳物製の

ストーブでは割れが発生して、一発でだめになってしまうが、このカラマツス

トーブは2000度迄耐えられる高層ビルの鉄骨を再利用している。

○着火作業が大変楽で、杉の枯葉一掴みでいきなり腕の太さの薪に着火出来る

○煙突部分にオプションの銅管を巻きつけ、そこに水を循環させてやると熱変換

されて、床暖房等に使える。

等々、シンプルな構造ながらなかなか高性能なストーブで価格も20万円代と

薪ストーブにすれば手ごろな価格帯になっている。




薪ストーブあれこれ -ロケットストーブ-

2012-01-30 17:58:52 | 趣味




知り合いの大工さんでロケットストーブにはまっている方がおられるので、

見学させていただいた。

ロケットストーブについては色々なサイトで紹介されているので、詳しくは

そちらを見て欲しい。

今回見せていただいたのは、ご自分で考案された試作品。外側は版築=土と石灰

を混ぜ合わせた物を突き固めていったもの。





温められた空気は通常、外壁と内側の断熱層の隙間に流していくのだが、この場合

後ろ側一箇所に集め下へ落とし込んでいる。









焚口の径を小さくされたことで、長い薪が入れにくい事や熱効率が思ったよりも

悪い等御本人は改善点を挙げられていたが、出てきた煙もほとんど水蒸気の湯気で

きちんと完全燃焼させておられた。見た目も変わっていてなかなか格好良い。

次にドラム缶で作ったタイプも試し焚きしていただいた。







着火後数分で外側のドラム缶がほんのり暖かくなり始める。





煙突を繋いでいなくても、排気口から出る煙はあんまり煙くない。

ロケットストーブの名前の由来になっている焚口の吸気音は全くと言っていい程

しなかった。

少ない燃料で暖も取れて天板を工夫すれば、湯をわかすくらいの調理が出来るので

ここ最近とても注目されている。

簡単な構造なので、素人でも作れてしまうというのも魅力の一つだ。

廃品利用を上手くすれば、大変安上がりに製作できる点もありがたい。

ここ信州では年間の半分はストーブが必要なので、もう少しきちんと勉強して

是非取り入れていこうと思う。

※御自分で作ろうと思われた方、ロケットストーブについての

基本が書かれた本がありますので、基本的なことを理解なさってからにして下さい。

自己流は火災の原因になりますので注意してください。

くらふてぃあ 杜の市

2010-06-06 15:22:22 | 趣味


天気が良いので、隣町のクラフトフェアへ行ってきた。

先週は松本。秋頃には八ヶ岳でもこうしたクラフトフェアが行われ、
こうして考えると、長野県だけでも結構なイベントがあることが改めて
うかがえる。




木工、金工、陶芸、染色、織物等様々なブースが立ち並ぶ。
そんな中で毎年楽しみにしているのが、手道具の展示販売。

イベント開催以来、毎年新潟の大謙さんが舟弘さんや、
横坂さんを連れて、やって来てくれる。

舟弘さんが若い頃に作った鑿や、中古の鉋を見切り品として
格安で売っているので、何度か購入したことがある。

今年は珍しく姿を見かけなかった。その代わりに、
三木の高田さん新潟の平出商店さんが出店されていた。







平出さんのブースの奥にいるおじさんは、田斎さんではありませんか!
高田さん舟弘さんを始め、地元のほとんどの人はこうした有名な鍛冶屋さんに
気付くことなく、通り過ぎて行く。



舟弘さんは毎年サービスで包丁砥ぎをされていたが、買っていったおばさん達は
ただの気の良い兄さんだとしか思っていないだろう。

さてさて私はといえば、高田さんの所で、散々砥石のためし砥ぎをさせてもらい、
彫刻刀用の巾狭砥石を買って帰った。満足々々