芭屋框組(はなや かまちぐみ)

残しておきたい情報や、知っておきたい事

はちみつの薬効について

2011-01-31 14:52:36 | 建具屋のかあちゃん
蓮村誠氏の「毒を出す食 ためる食」という本の中に

ハチミツの薬効について書かれていたので紹介します

純粋なハチミツ(砂糖が加えられていない物)は非常に多くの

生命エネルギーを含んでいるので

①体の中の毒素を浄化する

②疲労回復

③消化が良いので即効で脳の栄養になる

④血糖値を調整する働きがあるので、糖尿病の治療薬になる

⑤食間に40℃以下のぬるま湯に溶かして飲むと胃腸が浄化される

と私達にとってもありがたい恵みをもたらしてくれるハチミツですが

気をつけたいのは、40℃以上の熱が加わったハチミツは毒になるとのことです。

40℃というと国産物よりも輸入物は安いけれど、輸送途中で簡単に40℃に

なってしまうのではないかと思います。

(輸送手段にもよりますが)又、ケーキや、熱い紅茶に入れるのも

蓮村氏のこの本によれば良くないでしょう。

この本には私が今まで常識としてきたことが全くくつがえされてしまう事も

書いてあり、戸惑ってしまいますが、良いと思う事を試してみる価値はありそうです。



小川三夫氏 講演会

2011-01-19 20:08:13 | 心に残った話、出来事


地元の小中学校教職員の教育研究会でなんと小川三夫さんが伊那市に来ることになった
ので聞きに行って来た。




教員の方々の勉強会のせいか、一般の来場者は殆ど無く、作業着姿で、来ていたのは
私一人だった。







さて、講演の内容といえば、小川氏の著書「木のいのち 木の心」「不揃いの木を組む」
「棟梁」に書かれていた事がそのまま話されていたが、やはりご本人から
聞くと一味違って聞こえてくる。

気になったフレーズを箇条書きに紹介してみたい。


「肥沃な土壌では千年の桧は育たない」:木曽檜で樹齢600年を越えた頃から
芯が腐り始める

「整理整頓は見えている物の整理と頭の中の整理」

「食事の支度時間は30分」

「訓練しなくても手先が器用な人は頭の中が器用なだけ」:
こういう人はすぐにごまかす。ずば抜けた所が出てこない

「不器用の一心がよい」

「厳しさの無い優しさは甘えになる」

「優しさ思いやりの無い人は、共同生活出来ない」

「弟子の抜き枝を見極めてやる」:抜き枝=木を真っ直ぐに伸ばす為に
払う枝の事。転じて弟子を真っ直ぐに育ててやる為にぬいてやる癖

「執念で物を作る」:工作技術で作らず執念で作ると、必ず出来栄えに
不満が生じる。それを乗り越えようとして進歩が生まれる。

「掃除は段取り、料理は愛情」:弟子に掃除と料理をさせると
その人の仕事に対する段取りや他人に対する思いやりが浮き彫りになる

「他に行き場のある奴は、苦しい時に逃げる」:大卒の入門希望者等

「寸法的に真っ直ぐな物と目で見て真っ直ぐな物の2種類が有って、
目で見て平らになるように削れないとならない」:
寸法的に平らな物は目で見ても平らには見えない。古代建築の多くは
柱の長さを端と真ん中で変えたり内側に転ばす事によって視覚補正が
されている

等々。どれもシンプルだが、核心を突いた言葉だと思う。

小川氏は最初に法隆寺に行った時に、西岡常一でなく、楢光の所へ行けと
言われたが、下の名前を覚えていなかったので、西岡常一棟梁の下で
働くことができた。

記憶力が無いことが幸いして今の自分があると
言われていたが、いろんなエピソードの年月日や名前、
建物の寸法などは何も見ずにすらすらと話されていたので、
相当物覚えの良い方だと思われる。

本当に偉い人は、決して偉ぶらず、地味にしているものだよと
若い頃に諭されたことがあったが、小川氏を見ていると
まさしくそういう方だと感じるぐらい普通のおじいちゃんだったが、
口にする一言一言に説得力があり、誰もがあこがれるカリスマ性を
感じた。




国際森林年にちなんで

2011-01-14 12:03:26 | 建具屋のかあちゃん


先日、東大名誉教授の月尾嘉男氏がラジオで次の様な事を話されていました。

「世界では毎年、北海道と同じくらいの面積がなくなっている。
一秒間に直すとテニスコート4面分が消えていき、このままのペースでは、
およそ470年後に地球上から森林が消滅する」とのことです。

さて、日本では1940年代以降、森林減少面積はあまり変わらず、
むしろ増加傾向だそうです。この事は、我々が古来から
木を使うだけでなく、植林や山の手入れをしてきたというプラスの
原因もありますが、一方で国内の木材を使わずに安い外国の木を
大量に使ってきたマイナスの原因も大きいと考えられます。

ところで、農地は売買するのに手続きや許可が必要ですが、
森林はそういった面倒が少なく、かなり手軽に売買されてしまっていて、
国内森林面積の大部分の山を持っていても管理しきれなくなった
個人の山主が知らない間にかなりの面積を外国に売ってしまった
ようです。(北海道ニセコ地区だけでも、東京ドーム180ヶ分の面積)

このように売られてしまった土地の中には、自衛隊の演習地や水源等も
含まれており、国益を脅かす事だと気付いた政府や地元の団体が
ようやく買い戻しを行い始めたそうです。

森林が無くなるという事は、光合成によって二酸化炭素が酸素に
変換されなくなる事を意味し、当然、酸素を吸って生きている人間
はもっと早い段階で生きられなくなるという事です。

単なる領土問題と考えずに、こういった事をもっと深刻に受け止め
対応して欲しいと思います。


あけましておめでとうございます

2011-01-03 08:57:27 | 心に残った話、出来事



あけましておめでとうございます

ここ最近は、時間の感じ方が変わり、仕事が忙しくても

あまり根をつめて長時間の作業をすることが少なくなった。

一日の集中時間も短くなり、製作のスピードも随分落ちてしまった。

代わりに休みの日も普段どおりの時間に目覚め、平日との差が

あまり無くなった。

メリハリが無い様な生活だが、精神的、肉体的ストレスが少なく

自分には合っている様に思う。

そんな訳で暮の31日も普通どおりに仕事をして新年を迎えてしまった。

今年は特に正月という感覚が薄い。

とはいえ、こんな季節感も無いマイペースブログでもどうやら定期的に

訪問して下さる方も随分増えてきたので、有難いことだ。

今年もこんな感じでのんびり進めていきたいと思いますので

よろしくお願いします。