玄翁の話しつづき
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/69/e9/2731d0f08dd38707c78679f5400666d2.jpg)
話し忘れていたが、浩樹さんいわく、そもそも釘を打つのが「金槌」で玄翁とは、鑿を叩くものと位置付けされておられた。
その為、打撃面の硬度も外側は少し硬く、中心部は鑿でもへこむ位に柔らかく作ってあるそうである。
数値的な事は重要視しておられず、感覚とか使った時のバランスに重きを置かれていた。
幸三郎は硬くて欠ける、浩樹はちょっと柔らかい。なんて言う話を何回か耳にしたが、今にして思えば、それらは釘を打っての話と考えられる。
今まで何も気にせず色んな物を叩いて来たが、これからは気を付けたい。
4)櫃穴が大きいと何がいけないか?について:
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/04/63/672d3aaba9d17dd2314be6aa8f67c8b8.jpg)
図を見てもらえば分かる通り、まず力が分散されてしまう事。そして大きな穴によって、穴側面の肉厚が薄くなり、柄をすげた時に穴が押し広げられ、穴と柄の密着度が悪くなる。もちろん強度も落ちるし、良い事は1つも無いとの事。
柄の強度が保てるならば、穴は小さい程よいそうだ。余談だが、叩き玄翁の穴の側面を肉厚にしてあるのは、単なるデザインでない事が今回よく分かった。
5)ダルマ玄翁について:
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0a/2f/07457d1bed2ea7ac67657b441552a0a0.jpg)
スケートで回転する時、両手を広げている時よりも、胸の前で腕をすぼめた時の方が、より早く回転出来る事はイメージ出来ると思う。
これと同様に丈の短いダルマ玄翁もクルクルと小回りが利き、狭い場所での作業や、色んな角度から鑿を打つ彫刻に向く。
6)その他
柄の握る部分がどうして円形ではないか?それは振り上げた時にぶれてしまうから。これは削ろう会々報で、槍鉋の柄について村上さんが述べられていた様に、まん丸だと手の中で回転して使い難い!と言うのと似ているのではないか。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6c/ca/7595900d865fcf99ac26a3aa5499fb2a.jpg)
それから鍛冶屋の槌は、打ち下ろし専門なので穴の位置が中心で無い事、作業によって柄の持つ位置を変えている等々。話は尽きないが次回からは、玄翁以外の話をして行きたい。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4c/ce/5b7da7e9b4ba61d6279ccebcaf308682.jpg)
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話し忘れていたが、浩樹さんいわく、そもそも釘を打つのが「金槌」で玄翁とは、鑿を叩くものと位置付けされておられた。
その為、打撃面の硬度も外側は少し硬く、中心部は鑿でもへこむ位に柔らかく作ってあるそうである。
数値的な事は重要視しておられず、感覚とか使った時のバランスに重きを置かれていた。
幸三郎は硬くて欠ける、浩樹はちょっと柔らかい。なんて言う話を何回か耳にしたが、今にして思えば、それらは釘を打っての話と考えられる。
今まで何も気にせず色んな物を叩いて来たが、これからは気を付けたい。
4)櫃穴が大きいと何がいけないか?について:
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/04/63/672d3aaba9d17dd2314be6aa8f67c8b8.jpg)
図を見てもらえば分かる通り、まず力が分散されてしまう事。そして大きな穴によって、穴側面の肉厚が薄くなり、柄をすげた時に穴が押し広げられ、穴と柄の密着度が悪くなる。もちろん強度も落ちるし、良い事は1つも無いとの事。
柄の強度が保てるならば、穴は小さい程よいそうだ。余談だが、叩き玄翁の穴の側面を肉厚にしてあるのは、単なるデザインでない事が今回よく分かった。
5)ダルマ玄翁について:
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0a/2f/07457d1bed2ea7ac67657b441552a0a0.jpg)
スケートで回転する時、両手を広げている時よりも、胸の前で腕をすぼめた時の方が、より早く回転出来る事はイメージ出来ると思う。
これと同様に丈の短いダルマ玄翁もクルクルと小回りが利き、狭い場所での作業や、色んな角度から鑿を打つ彫刻に向く。
6)その他
柄の握る部分がどうして円形ではないか?それは振り上げた時にぶれてしまうから。これは削ろう会々報で、槍鉋の柄について村上さんが述べられていた様に、まん丸だと手の中で回転して使い難い!と言うのと似ているのではないか。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6c/ca/7595900d865fcf99ac26a3aa5499fb2a.jpg)
それから鍛冶屋の槌は、打ち下ろし専門なので穴の位置が中心で無い事、作業によって柄の持つ位置を変えている等々。話は尽きないが次回からは、玄翁以外の話をして行きたい。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4c/ce/5b7da7e9b4ba61d6279ccebcaf308682.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/14/a8/24ee53b7e3f429a74a936add290a6078.jpg)