芭屋框組(はなや かまちぐみ)

残しておきたい情報や、知っておきたい事

2014松本研修会その4

2014-12-14 16:07:35 | 道具、砥ぎの話



今年は愛媛から山本さんが来られた。

寸八の積層台をたくさん持参されてこられて、少し削られては、次々と別の鉋を出してこられるので、あっという間に机いっぱい積層台だらけになっていた。

私も作りかけの積層台があり、台を準備する大変さを承知しているだけに、これだけの数を用意するの大変さを想像して、もうそれだけで圧倒されてしまった。

ひつこく眺めていたら「削ってみるか?」と声を掛けていただいたので、どさくさまぎれに気になっていた事をいくつか聞いてみた。

Q1 芯材の木目の向き(板目、柾目)や分割数は何か法則や、意味あいがあるか?

A1 互い違いになってんのが良いんちゃうかな。角棒入れた所は残った肉厚が、ちょっとしか無いしあんまり関係ないで。但し後で削り易いように逆目の向きは、揃えた方がええな。昔は材料があったから、あまり分割せんかった。材料が無くなって来たんで、細いのも使う様になった。






Q2 エポキシを使う理由は?塗装とかしてますか?

A2 エポキシは硬化しても目減りせんやろ、ただそれだけ。場所によってはオオシカのピーアイボンドを最近使ってる。塗装はウレタンを刷毛塗りしてる。ん?何も塗らんかったら汚れてきたないやろ。

適当っぽい口調とは、裏腹にやっている事はめちゃくちゃ繊細なので、誤解の無い様に。