芭屋框組(はなや かまちぐみ)

残しておきたい情報や、知っておきたい事

大工仕事 3

2011-05-23 06:50:32 | 心に残った話、出来事
継手の刻み:台持ち継

1)込栓、ボルトの穴あけ

2)角のみでホゾ穴堀り

3)木口鼻切り

4)胴付部分に丸のこを入れる(垂直方向)




5)斜め部分の切り落とし(丸のこで両側から)



6)切り落とす前にもう一段下側に斜めののこをいれておく



7)一番隅が切り残っているが、玄翁で上下から叩いてやると
三角部分が簡単にはずれる






8)斜め部分更に丸のこ入れ:手鋸でも可。墨の残し具合は1mmぐらい
フリーハンドの丸鋸入れが上手ければ墨通りに切ればよい









9)もう一段下の斜め部分を荒く取ってしまう



10)先っぽのメチつけ







11)斜め胴付面の様子:真ん中が両端よりも高くなっているので、
鉋、鑿等で落とす



12)平らよりも真ん中が両端より低くなるように




13)もう一段低い斜め部分も同様に真ん中低くする



14)メチに面を取って完成




大工仕事 2

2011-05-05 21:07:09 | 心に残った話、出来事






材料置き場:間口6間×奥行き11尺(約2間)×高さ10尺のボリューム

なるべく構造をシンプルにして部材も最小限になるよう、設計してもらった。

継ぎ手を少なくする為に長手の梁は6m物を2丁ずつ使い、真ん中1箇所で

継ぐようにした。

屋根材もセッパンを使い、垂木を省略した。その為全部の部材でも、

写真の丁数。

設計してもらった大工さんは、普段渡りあご工法の家作りを

されている方で、大卒のインテリ大工さん。

構造計算にも明るい為、的確に部材の大きさと強度のポイントを

弾き出してくれる。

着工前に早速丸太の市売りに出向き、指定された部材が取れる

丸太を落札した。

こんなに大きな材料が果たして必要なのか少し懸念もあったが、

後々になって任せて良かったとつくづく感じさせられる。


大工仕事 1

2011-05-05 20:53:28 | 心に残った話、出来事
仕入れた材料を保管する場所がいよいよ手狭になってきたので、

思い切って材料置き場を作ることにした。

単管や鉄骨等も検討したが、結局木造で作ることになった。




相談した大工さんに設計、墨付けと建て方を手伝ってもらって

刻みは加工場を借りて自分達でやることになった。

大工にとってはさほど珍しい事ではないかもしれないが、

他ではあまり紹介されているのを見たことが無いので

紹介していきたい。