芭屋框組(はなや かまちぐみ)

残しておきたい情報や、知っておきたい事

積層台への道 -8歩目ー

2015-05-24 14:47:07 | 積層台


厚みを貼り合わせる際にプレス機を使用したのだが、2台程ご覧の様に隙間がいってしまった。

あまり機械を過信してはいけないようだ。

透いている所をクランプしても動かないので機能上は問題ないのだろうが、やはり気に食わない。

短く使うか、バラして貼り直すか?色々考えたが、とりあえず実験も兼ねて長いまま使う事にした。

そんななか何気なく読んだ本に阿保さんの台の寸法が載っているじゃないですか!!





全長385ミリ 実際スケールを当ててみると、隙間部分ほぼ無くなるやん!これで行こう

と、めでたく問題解決。

次に角パイプの本数と割り付け:これも山本さんに倣って、但し台が長い分本数を増やした。





刃の位置をきめ、実際の台に15ミリ厚の桟木を並べ、パイプの間隔と本数を検討する。



正確な寸法は、以下の通り







以前ステンレスの16角パイプを使おうと用意していたが、切るのが大変なのでアルミの15角と12角を使用。

角のみの15ミリ一発で穴あけが出来ると思っていたが、パイプの方が若干太く断念。7・5ミリの細いキリで穴あけ。






積層台への道 -7歩目ー

2015-05-22 20:51:56 | 積層台




芯材の割り付けについて:

基本的には山本さんの作られた物にならって、上下に2層、巾方向に4~6分割して尚且つレンガ積みの様に上下で継ぎ目をずらす。 

あとは逆目の向きを揃えるのと、放射状組織の柾目が平面(上下面)になるようにした。




寸六~二寸用のそれぞれの寸法は、以下の通り。








接着に今回はコニシの2液性ウレタンボンド使用。

貼り合わせる度に、手押し鉋で歪みを取って厚み24ミリに。これに4ミリ厚の化粧板を貼り最終的に台厚32ミリになる予定。






そうして出来上がったのがこちら







寸六用×1 寸八用×4 二寸用×1 台直し用×1

最後の台直し用は狂いそうなので、はねた材を寄せ集めた物。これで仕入れた材料ほぼ全部使いきった。

積層台への道 -6歩目ー

2015-05-21 21:59:03 | 積層台






前回、瞬間接着剤で目止めした台に和信の水性ウレタンを塗ってみた。

垂らしたり、乾きはじめの所を補修しようとして、余計に刷毛むらにしてしまうなど何度か失敗したが

すぐに乾くので磨き直し~塗り直しで何とか完成。

ぽってり目に塗ると、刷毛目も目立たなくなり結構いい感じだ。ついでなので他の台にも塗ってみる。



はっきり言って寸八ぐらいまでのサイズならば、これで十分な気もしてきたが折角なので、積層台もせめて1個は作りたい。

という訳でまずは材の選別





追い柾、正柾に分別。さらにねじれや目がうねっていて、狂いが出そうな木をはねていく。





最終的な寸法と照らし合わせて組合せを決めていく。詳しくは追々という事でつづく