芭屋框組(はなや かまちぐみ)

残しておきたい情報や、知っておきたい事

片刃の直し

2011-10-30 20:03:46 | 道具、砥ぎの話


刃こぼれを直すついでに、刃の傾きもチェックしてみた。



スコヤを当てると右側の方が高くなっている。

念の為に、逆側のスコヤを当ててみるとほぼ90度。

アレッ!?今迄あまり気にしていなかったが、鑿の刃も鉋刃と同様に、

刃先に向かって巾が狭くなっているのか?



鉋刃の傾きをチェックする時と同様に方眼紙のマス目に合わせて、

刃を置いてみた。左右均等にテーパーになる位置で刃先の傾きを

再チェックしてみると、僅かだが、右側の方が高くなっている。



   

ダイヤ砥石♯300で傾きを修正:画像の様に刃裏を手前に向けて

高くなっている方の刃先をつぶす感じで立てた刃を手前に引く

(※刃の向きが逆だと、刃返りが刃裏側に大量に出てしまい、

その刃返りを取る際に関係ない刃先までボロボロになってしまうので

必ず刃表に刃返りが出る様に手前に引く)





一寸判りづらいが、右側だけ刃先がつぶれている。





もう一度方眼紙の上で刃の傾きをチェックしてOKならば

研ぎ直し開始

今回使った砥石:シャプトン刃の黒幕♯1000/♯2000、大平巣板、

砥面直し用ダイヤ砥石:アイウッド♯300(荒仕込)アトマ♯400(仕上げ)

♯1000の砥面直しは、ダイヤ砥石の寿命をかなり縮める為、2枚使い分けている






本当は完全に縦研ぎしたいのだが、安定して研ぎ辛いので、画像の様に

ほんの僅か斜め研ぎ



仕上がった様子:

刃の傾きも良さそうだ






コーヒーの効用

2011-10-23 14:33:04 | 建具屋のかあちゃん


体に悪いという印象を持っている方もあるかもしれませんが、

コーヒーはもともと薬として用いられてきました。

今回はコーヒーの効用をいろいろ調べてみました。

昔は胃によくないとされてきましたが、現在の研究ではコーヒーと

胃潰瘍の関係ははっきりしなくて、逆にコーヒーには殺菌効果が

あるので、胃がんの原因となるピロリ菌を殺して胃がんの予防に

役立つという説もあります。

又、

①抗酸化作用をもつクロロゲン酸が含まれる

②カフェインには血流促進や利尿効果を高める効用がある

③香りがストレス解消になる

④肝臓の働きを活発にする

⑤エネルギーの代謝を良くするので運動の30分前に飲む

⑥活性酸素を押さえ老化を防止

⑦コーヒーに含まれるニコチン酸(タバコのものとは違う
 
ビタミンB群に属する)がコレステロールを下げる働きがある

⑧コーヒーを3杯以上飲んでいる女性はあまり飲まない女性に比べて

結腸がんになりにくい

⑨最近の研究では1日2杯以上飲む人が、頭頸部(首から上の部分)がん

になる危険性が下がる。

等々、色々な効用があるのがわかっていますが、暑い場所で獲れる物なので

飲みすぎると体を冷やす、眠れなくなる等の弊害もあるので

くれぐれも飲みすぎには注意して下さい。

鑿の柄直し

2011-10-09 16:18:20 | 柄の話


細軸の鑿を新調したのを期に、前から気になっていた鑿柄を
少し手直しした。(画像上が新調した鑿柄:かなり細い感じ)

上に比べると必要以上に太く違和感を感じる



とりあえず穂を抜いて冠、口金も取り外し豆鉋で削り込み作業









以前頂いた資料に拠ると、柄丈から口金分の高さを引いた残りを
3等分し、打面から口金に向かって3分の2まではストレート

その先は口金に向かってゆるくテーパーというのが基本的な形。

今回はそこまで厳密にできないので口金の広い方の太さと柄の太さが
なるべく同じ太さになるように削り込んでみた。



次に口金の付け根部分を左画像の様に、面取り加工

口金と冠の取り合わせは下の様に冠の狭い方の内径と口金の
広い方の外径が同じなのが理想的だそうだ。

これにより自ずと柄の太さ、プロポーションが決定される。





市販の冠下げ器で冠を下げると、どうしても矢印部分がめくれて
痛んでしまうので、一回り大きな冠を下に敷いて冠を下げてみた。







こんな感じで冠を痛めずにきれいに下げる事が出来た。

刃を戻す前に冠から出ている木部も叩き丸めて完成。



追い入鑿:この場合板目が正面に来て木使いもおかしかったので、
柾目が正面に来るようもすげ直した。



叩き鑿



鉋で削る際にあまりつるつるに仕上ずに面巾一分くらいに刃痕
を残してやったので手が滑らずいい感じである。

見た目もぐっとシャープな感じに仕上がり、気持ちよく道具が使えそうだ。




秋の工房

2011-10-02 17:52:45 | 建具屋のかあちゃん
うちの工房は山の麓にあり、少し奥に行くと行き止まりになっていて、

人が滅多に入らないので、町なかでは見ることができない手付かずの自然の

営みを近くで見ることが出来ます。

今、秋の花が盛りです。


ノギク          イヌタデ


ツリフネソウ      ママコノシリヌグイ


ミズヒキ        ハルノゲシ


又、ある晴れた日の昼間、工房の木製の玄関戸の格子の所にオオカマキリが

産卵している最中を発見し、早速写真をとりました。





産卵した後このオオカマキリのお母さんはしばらく動かなくなり、

数日後に死んでしまいました。

暑かった夏も終わり、すっかり秋の気配を感じるこの頃になりました。

これから冬に向かい紅葉の季節を迎えます。