芭屋框組(はなや かまちぐみ)

残しておきたい情報や、知っておきたい事

松本研修会 その1

2010-07-19 17:32:48 | 道具、砥ぎの話
年に一度のお楽しみ会:地元長野松本で毎年恒例の研修会が行われた。
今年の講師は甲府の佐藤金物店主、佐藤和彦氏による「今更聞けない重箱の隅」





佐藤さんを御存知の方は承知していると思うが、なにせ几帳面こだわりの性格なので、
私のチンタラブログでは全部紹介するのに何年かかるかわからないような
内容の濃い講義であった。




とりあえず手始めに両口玄翁の九種の基本形プラス4種の叩き玄翁の紹介:
詳しくは下の資料の通り




佐藤さんお手製の資料。参加者には何故か甲丸ヤスリ1本のお土産が頂けた。
この他にも写真や土田刃物執筆のウォーニング、日本建築学院生の卒業論文
等々初めて見る貴重な資料が公開された。




一番上の一本が火造りっ放し、下の7本が基本形9種の内7種




それぞれの木口面






基本形残りの2種:八角と互平の八角(上からと木口から)






右側4本が叩き玄翁4種




写真中央下が叩き玄翁2種と柄入れした70~80匁




柄入れ:土田一郎氏 上の写真のグミ柄は佐藤氏の柄入れ 曲がり柄は別の方




毎年正月の初仕事として、基本形9種の体配造り込みの確認も兼ねて毎年
土田刃物さんが幸三郎氏に注文していたそうである。

この他にダルマ玄翁(原則木口は丸形)の説明や、叩き玄翁の寸法の違い
普通形が3寸8分丈、穴屋形が4寸3分丈の話等どれもこれも今迄聞いた
事の無い話ばかりで、佐藤さん及び、佐藤さんの師匠である、土田刃物さんの
膨大な知識に驚かされる。



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