寒中お見舞い申し上げます。
2016年が、羽生選手にとっても、今これを読んで下さっている皆様にとっても、素晴らしい1年となりますように心よりお祈り申し上げます。
2016年を迎えられたこと、今日までこうして生かされてきていることを神様に感謝します。
昨年の秋以降、(疲れた疲れたー!疲れたよー!)と心の中で嘆いて叫ぶと、なぜだか羽生選手の広告が「どーん!」と目の前に登場するということが続いていました。
しかし、(羽生選手の広告、どこかにないかな?)と本気で探す時は、全く見つからないのです。
まるで、そんなものはこの世になかったかの如く、全く見つけられませんでした。発見率、0%。(笑)
そんな年末の最後に、絶対に羽生選手の広告なんかあるわけないという場所で、(疲れた疲れた~!)と心の中で愚痴ってしまいました。
そうしたらなんとその直後に、私の人生で初めて、羽生選手以外の 「羽生さん」(はにゅうさん)という名字の方に、会ったのです!
ビックリして、「『はぶさん』じゃないのですか?」とわざわざ確認したけど、「いいえ。はにゅうです。」と言われました。(笑)
こうして、年の最後に、たまたま会った「はにゅうさん」と、羽生選手についての話をすることになりました。
何でも、羽生選手が最近毎日活躍しているから、しょっちゅう名前のことを言われて大変だったそう。(笑)
その「はにゅうさん」とは、もう会うことは多分ないでしょうけれども、こうして、「心の中で嘆いたり愚痴ると、なぜか羽生さんに出会う」現象は、最後まで続いた、とんでもない2015年でした。
もう、何と言ってよいのか… あまりの出来事に、笑ってしまって、元気が出ましたけどね。
本当に有り難いことです。
そして、こうも続くと、
(わかりました、疲れたと愚痴らず、羽生選手を見習って頑張ります!申し訳ございません!)としか祈れませんね。
他にも、昨年は、信じがたいほどの奇跡をいくつも体験させてもらった1年でした。
戦後70年となった昨年、思うことが本当に色々とありました。
自分の周りでも、悲しみも、喜びも、本当に沢山あった1年でしたけど、生きてきてよかったと心から思える、生かされてきたことの重みを感じる、そんな静かな感動のある、1年でした。
羽生選手は、「日々自分を超える」ことを目標にしているらしいですが、私は「日々、一つでも確実に、自分に与えられた使命を少しでも全うする」を目標に、一歩一歩、歩んでいきたいと思います。
この世での命尽きるその日まで、感謝して生きていきたいと、本当に思えた新年でした。
今年は今までになく猛烈に忙しくなると思いますが、「自分に出来る範囲で」、頑張りたいと思います!
いつもたくさんの羽生選手の動画をUPして下さる動画主様にも、感謝します。
陰ながら、人知れず、祈り支えて下さっている皆様にも、心より感謝申し上げます。
さて、年末の紅白歌合戦。
私は多分初めて、「審査員と司会者を目当て」に、紅白を見たのですが…
いつもは、(紅白って、やたらと審査員が映るよね…)と思っていたほうだったのですが、
(こんなに審査員って映らなかったっけ…?)という感想を初めて持ちました。(笑)
羽生選手は、予想通りの羽織袴姿でしたけど、なぜか「富士額」のヘアスタイルでご登場!
思わず思い出しちゃった、夏のアイスショーの頃の、富士山ポーズ!
何でしょうこれは?!「初夢にはこの富士山(←羽生選手の額)を見てね?」というファンへのメッセージなの?!(←いや、普通にスタイリストがやっただけと思いますけど)
と、年末に大ウケしてしまった私でございました。
期待していたけど期待していなかったはずの、まさかの「舞台上での堂々と熱唱する羽生選手の姿」がバッチリと見られて、(絶対に嫌です!)とか言っていた1年前とのあまりにも違うお姿に、(おおお~!)と、しみじみと感動していた羽生ファンの私でしたが、スミマセン、一言だけ、書いてもいいでしょうか。
羽生選手!マイクがちょっと遠すぎましたよ~! (笑)
これじゃ、ジャイアン疑惑は晴れませんよ~!(←夏にもう晴れたでしょ!)
…いえ、もう熱唱して下さっただけで、感激でしたとも!
羽生選手が大ファンだというBUMPさんは、会場にはいなかったようで、羽生選手が紹介するということは実際にはなかったですね。
でも、いい歌でしたね。 羽生選手も楽しめたようで、良かったです。
トリのお二人は、羽生選手が生まれるよりも前の大ヒット曲… 時代と年月を感じました。
真面目に書くと、ディズニーやスターウォーズ等、私企業の宣伝に堂々と使われているNHKに、私たちは一律に受信料を払う必要はあるのかどうか、本気で問いたくなりましたけどね。
さて、年末に、「全日本選手権の舞台裏に関する」番組がありました。
なかなか良かったので、ご紹介。
動画の最後に、羽生選手が、4回転ルッツを練習している映像が出てきます!
ついでに、4回転ループを成功させている映像も。
宇野選手や無良選手が、新しい4回転のコンビネーションを練習しているところも。
凄いですね…。
でも、私は最年長となった小塚選手の、思いをもっと聞いてみたかったですね。
小塚選手のフリー演技と、その最後の表情が、ものすごく印象に残っています。
とても良い表情でした。
大晦日に読売新聞に載った、羽生選手のインタビューを読んでみましたが、NHK杯での「絶対王者だぞ」発言は、
多分羽生ファンなら皆、「絶対王者になるぞ」と、自分に言い聞かせて練習してきて、試合に臨み、それを目指しているし、そうなれる自負とともに頑張ってきた、という意味だろうと、ちゃんと理解していただろうと私は思います。
少なくとも、私はそう受け止めていましたけどね。
羽生選手が、元祖「絶対王者」と呼ばれたプルシェンコ選手を目指してずっと頑張ってきたことは、よく知られていることですし、上げ足とりなタイプでなければ、普通に言いたいことは分かるだろうと思うのですが、色々と大変ですね。
また、あの素晴らしいNHK杯の演技後、「ファンや周囲の人たちを失望させるかもしれない…」という不安があったことがインタビューで語られていました。
真面目に書くと、羽生選手が何をやっても何を言っても、結果に関わらず、勝手に失望する人というのは、少なからず出る可能性が絶えずある、というのが、この世の真実だと思います。
世の中、色んな人がいますから、羽生選手の結果や言動の是非を問わず、それはいつでも起こり得ます。
羽生選手に限らず、誰でも、誰かに対して「幻想」を抱いていれば、その「誰か」に対する「失望」「幻滅」はどこかで必ず起きるでしょう。
逆に言えば、「幻想」がなければ、失望しようがないのです。(笑)
「何かに失望」したときは、「何に幻想を抱いていたのか」を、その人が自分で確認すべきなだけだろうと、私は思っています。
だからこそ、所詮、そんなものだと割り切って、羽生選手には、自分らしく、正直に頑張ってほしいなと思います。
以前も書いたのですが、ソチ五輪で、私が羽生選手の姿で一番印象に残っているのは、フリー終了後の、最後のポーズから顔をあげた時の、覚悟を決めたような表情の、羽生選手の姿なのです。
終わった瞬間、羽生選手が顔を上げる前に、私の頭をよぎったのは、本田武史さんの、ソルトレイク五輪のフリー終了の時の姿でした。
本田さんは当時、(あ~!)って、本当に残念そうに、本番で失敗してしまった自分にがっかりしたような様子で悲しい表情をしました。
私はそれを見た時、演技の中の失敗等より、本田さんのがっかりした顔のほうが、ずっと悲しかったのを覚えています。(あ~、本田さんががっかりしちゃったから、私もガッカリだよ…!)という感じです。
でも、本田さんの、その時の正直な気持ちを表した姿だったと思うので、それはそれで良いし、(やっぱりオリンピックって大変なんだな…)なんて思ったのですけれども。
私は、そんながっかりした様子の羽生選手を一瞬でも想像して、(死ぬな、羽生ロミオー!!)みたいな切実な気分で(←書いてみると、全然切実に見えない(笑))、羽生選手が顔を上げるのを固唾を呑んで見守っていたのですが、
いざ顔を上げてくれた時、
その羽生選手の姿は、(やれることはやった)と思いながら、覚悟を決めて、毅然として前を向こうとしていたように「私には」見えました。
上手く表現できませんが、それを見たとき、ハッとさせられて驚き、たとえこれで銀メダルになったとしても、仮に表彰台に乗れないようなことがあったとしても、それでも、そういう姿勢を見ることができたことに深く感動して、(ああ、この人を応援していて、本当に良かったな…)と思えたのです。 本当にそう思えて、心からそのことを神様に感謝しました。
そう思わせてくれるほどの、ものすごい感動が、あの瞬間にあったのです。
そもそも、全日本で4位だった時の2010年の羽生選手の言動にさえ、色々と感動していた私は、羽生選手に感じるものというのは、色んな角度からの、色々なものがあります。
「オペラ座の怪人」シーズンの、NHK杯の時も、羽生選手は総合4位という、羽生選手にとっては屈辱的であろう結果の中、「実はトイレで号泣した」と堂々と告白している羽生選手を見て、すごく羽生選手らしいと思ったし、そういう弱さも素直に出せ、率直で正直なところが、私から見ると「すごい強さ」だと思っているし、「有り難い」というか、色々と考えさせられるものが多くあって、私は羽生選手の非常に大きな魅力だと思っています。
同じものを見ても、そこに見つけられるものは、人によって違うと思うのですが、だからこそ、人生は捨てたもんじゃないと思います。
どうせなら、少しでも素晴らしいものを発見して、その「素晴らしいもの」を堂々と、「素晴らしいね」と言える人生でありたいし、言葉が人を生かしも殺しもする可能性を持っているのならば、できる限り「生かす」「活かす」形でのみ、使っていきたいと思います。
羽生選手が、昨年の11月と12月に世界歴代最高得点を更新した演技とともに、とても印象に残ったことの一つに、キス&クライで見せた、オーサーコーチの表情があります。
なぜかというと、私が今まで見たことないほど、幸せそうな、とても良い表情だったと私は感じたからです。
演技を観て言葉を失い、得点を見て本当に驚き、もはや自分の手の届かない、想像を超えた偉業をやってくれた教え子を、尊敬する思いで見つめ、その場に居合わせた幸せを謙虚に受け止めて、心から喜んでいる表情に見えました。
私はその時初めて、そんなオーサーコーチの表情に、良い意味で目が釘付けになりました。
そして、そんな表情を引き出すことが出来たのは、やはりあの時の羽生選手なのだ、と思うのです。
前にも書きましたが、私は、カルガリー五輪(1988年)当時、2位になった人が、とてもガッカリした顔をしたのを、よく覚えています。
なんだかとても気の毒に見えるほど落ち込んだように見え、ファンでもなんでもなかった、全然関係ない私の胸までもがちょっとだけ痛んだ、この「2位の人」は、今のブライアン・オーサー・コーチ。
彼に勝って優勝したブライアン・ボイタノさんは、エキシビションでそれはもう見事な演技をして、会場を沸かせました。
ただ、試合の演技で心に残ったのは、ちょっとだけ、「2位の人」のほうだったと、当時の私は感じました。
参考:ブライアン・オーサー氏 1988年カルガリー五輪(銀)フリー演技 https://www.youtube.com/watch?v=wmoYP1oKQUU (最後はとても良い表情をしています)
ショート https://www.youtube.com/watch?v=QSCr-A8T5qQ (ノリノリイケイケです(笑))
エキシビション演技 https://www.youtube.com/watch?v=Q7rBZ3-QLGc
ついでに、このカルガリー五輪で、史上初めて4回転ジャンプを成功させた、カート・ブラウニングさんの演技 https://www.youtube.com/watch?v=kxpCu8wRv14 (動画3分直前で、4回転を跳びます)
なんでこんなことをずっと覚えているのか知らないけど、プルシェンコ選手が登場する時代よりも、ずっと前の時代の男子で、私が一番よく覚えている記憶というのが、なぜかこれなのです。
私は、そんな色々なものをちょこちょこ覚えていたり、逆に印象が悪かったようなことも覚えているし、羽生選手がカナダに行った年の、今とは全然違うオーサーコーチの表情も、とてもよく覚えています。
そんなすべてを思い出しながらーーーーー
見たことないように思えた、あんな良い表情を、あの時引き出せた羽生選手は、確かに、一人の人に、とても素敵な幸せを運んだのだと、私は思いました。
(凄いよ、羽生選手!)って思い、なぜかとても嬉しかったのです。
嬉しくなった自分に気づいて、それにまたとても驚きました。
誰かが、本当に純粋に感動して、本当に幸せそうな顔をしたときというのは、見ている側をも幸せにしますね。
羽生選手を応援してきて、良かったな…と思えたことは沢山あるけど、その一つに、加わりました。
もう一つ。
この2度の歴代最高得点記録更新の演技を、テレビで見て驚愕していた一人の人がいました。 私の父です。(笑)
その昔、マイナーチャンネルや、深夜だの、夜中の2時だのという誰も見ないような時間帯に放送していたフィギュアスケートの男子やアイスダンス等を、ビデオでどんどん録画していた娘を見て、(一体何を録画しているんだ?)と大いに怪しんだ私の父は(笑)、
勝手にこっそり再生してみた結果、そこに映っていた
「外国人の男たちが、およそスポーツとは思えない衣装で、何度もコケながら、氷の上を踊っている映像」(By 当時の私の父)
を見て、「女子はともかく、男子はやめろ!」などと、男子を見ることを快く思わず、見るのを猛烈に反対してきたことがありました。
そして、私に内緒で勝手に録画を消去して、それに気づいた私と大喧嘩になったことがあるのです。
そんなことも過去にはあった父が、羽生選手のNHK杯とグランプリ・ファイナルを両方しっかり観ていたらしく、
「ショートもフリーも、全くレベルが違った。何もかもが、他の人より全然違った!」という感想を持ち、「あれは本当に凄い。凄かったなぁ…!」と、絶賛してきたのです。(笑)
そして、憧れのプルシェンコ選手のことについて語った羽生選手の言葉を聞いたらしく、
「そういえば、(私が)昔、プルシェンコ、プルシェンコ、騒いでいたよなぁ… 凄い天才だとか言って。(羽生選手が)憧れてたってテレビで言っていたな。 プルシェンコって、そうか、そんなに凄かったんだな…」と、遠くを見つめながら私に言ってきました。
う~ん、やったね!
羽生選手、快挙!(笑)
時を超えたような、不思議な感動がありました。
年末に、池上彰さんが、「喜怒哀楽」の「喜」に、羽生選手の演技をあげていたのも驚きましたけど、
世の男性陣に、男子フィギュアスケートの凄さを感じさせたとは、21歳にして、あっぱれです!(笑)
本当に凄い演技は、点数や評価を見なくても、十分に人を感動させます。
一生懸命な姿や、深く込めた思いは、技術レベルや技の成否に関係なく、真剣に観る人には伝わります。
そんなことが、フィギュアスケートをやることのできる「恵み」にあずかれている、全ての日本の選手たちにわかってもらえると、嬉しいですね。
一方で、新年早々、羽生選手のことで「カレーにスルー」べきモノが、複数出てきたらしいですが、内容は色々とツッコミどころ満載でしたけど、基本的に、同じ媒体が、他のフィギュアスケート選手でどんな記事を書いているのかを見れば、だいたいのことはわかると思います。
基本的に、「私は」ですけど、そもそもアイドルみたいな疑似恋愛詐欺商法みたいなのは嫌いだし、(本人が納得しているのなら勝手ですが)、でも炎上商法はもっと嫌いだし、意図的な「嘘」「ねつ造」記事は、もっと嫌いです。
私は個人的には、日本のフィギュアスケート選手たちにも、外国選手と同じように、あるいは他のアスリートと同じように、特に隠したりせずに堂々としていられるようになるほうがいいように思っていますけどね…。
私は昨日、シチューを食べたばかりなので、さすがに今回はカレーにはしませんけど、(笑)
今週末の、羽生選手の、「華麗なる」NHK杯スペシャルエキシビションでの演技を、楽しみにしています!
どうかお身体を大事に、頑張って下さい!