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NHK杯惨敗の中で見えてきた羽生結弦選手の真の王者としての素質

2014-11-30 | グランプリシリーズ 2014‐2015 

まずは、NHK杯、羽生選手、お疲れ様でした!

 

・・・よく頑張ったと思います。

 

私はもともと、結果には全然期待していませんでした。 

あれほどの事故や怪我の後でも優勝なんて出来るほど、世の中甘くないですし。

勝てる人は、「勝ちたい」ってひたすら言わない。 なぜなら、勝てるから。

皮肉にも、昨シーズンのグランプリシリーズ2戦目と同じほど、痛い目にあってしまわれた、羽生選手。

 

悔しすぎて、夜眠れなかったとか。 

 (インタビュー答え)⇒http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20141130-00000511-sanspo-spo

 

それでも、歩けるか歩けないかというレベルから、わずか10日前後でここまでやれてしまう、否、「やってしまう」ことを選択してやっちゃった羽生選手は、もはや精神的にも肉体的にも、「怪人」レベル認定かと・・・(笑) ( ← 一応、思いきり褒めてます!!)

 

・・・冗談はさておき、羽生選手が、NHK杯で4位と惨敗したことで、私には逆に羽生選手の真の強さが見えてきて、嬉しかったです。

4年前を思い出しました。 

今回だけは、いくら絶賛応援してきた私でも、絶対に今回は手厳しく見ていくぞと決意していたのに、フリー終了後のインタビューを聞いていたら、うっかり、また惚れ込んじゃいました。(笑)

 

新しい衣装も、衣装がシーズン途中で変わるのは初めてだったから、見た時はすごくビックリしたけど、 

色合いも非常に似合っていて、すごくかっこよかったです。私は非常に好きです。

(前のあの衣装は、ついた血が洗っても落ちなかったのだそうです…)

 

今回は、ファントムというより、「羽生結弦選手」の姿だったように思いましたが、”身体が精一杯頑張っている”のが伝わってきました。

一体、どこまで隠す気なんだ、羽生選手。(笑) 心配させないと決めたのでしょうけれども。(衣装の下は、全身テーピングだったとか。)

その姿に、胸打たれました。 何も言わなくても、観ていれば、解るものは解ります。 

でも、ドーナツスピンとイナバウアーが復活していましたね。 良かったです。

 

終わった時は、「絶望」の意味で、「終わった」という言葉を口にしたそうですが・・・

いやいや、これは希望の始まりですよ!(笑)

 

幸い、命があって、身体がここまで動くまで戻ってきていて・・・ 羽生選手なら、大丈夫。

 

振出しに戻ったつもりで、再び頑張ってほしいと思います!!

 

 

NHK杯前後のインタビューで羽生選手が答えたものをすべて見てきて、最も痛感して印象的だったのはやはり、

「責任感の強さ」「すべての結果を引き受ける覚悟の強さ」 です。 

 

フリー終了後、インタビュー動画

 

凄まじく悔しそうな羽生選手の顔が、ちょっと怖いですね。(笑)

しかし、個人的には最も感動し、聞けてホッとした言葉が、

「みなさん、怪我の影響だと思われると思うんですけれども・・・ そうではなくて、 これが今の僕の実力です」 

という言葉。

超悔しそうに、しかし、言い訳は一切しないとばかりに、強い表情で言い切ったところ。

王者としてのプライドもかなぐり捨ててみせたその瞬間は、私から見ると、非常にカッコよかったです。

 

私は思わず、笑ってしまいました。そして、感動しました。

うん、そこまで言うか。(笑) そこまで怪我を否定するか。(笑)

はい、それが羽生選手の今の実力だと、私も思います。 

この怪我の状態でも問題なくやれると判断して出場を決めたのは、羽生選手なのですから・・・! (一応、手厳しくいきます。(笑))

 

でも、一方で、

「王者としてのプライドもかなぐり捨てて、公の前で現状を正直に見つめてみせることのできる、強さ」

「王者としての立場を失うことも恐れずに、最悪の状態でも挑戦して敗れ、敗れたあとに見せた潔さ」

普通の人にはない、こういうところに、私は改めて、羽生選手の王者っぷりを見たし、真の王者にふさわしい気質の人だなと・・・(ずっとそう思ってはいたけれども、)改めて再確認しました。(笑)

 

なんだやっぱり、羽生選手は惨敗してみたら、かえってその後の姿勢こそが「本当に王者らしかった」 「その辺の人とは全然違うことが際立っちゃった」 みたいなオチ・・・(笑)

 

ついでに言うと、

中国杯の出場判断うんぬん問題も、今回の出場判断うんぬんも、試合の結果も、とりあえず、

「全部自分の責任として引き受ける覚悟をハッキリ見せてくれたこと 」 

(たとえそれが、ただの意地にしか見えない部分があったとしても・・・)

 

その是非は別としても、そこまでの強い意志と姿勢を見せられて、

「うーん、やっぱり羽生選手だな! 変わってないわ~!

やはりこういう人にこそ、組織や団体のトップに立っていてもらわないとね!!そういう人こそ、真のトップの器だわ!!」

と思ってしまった私は、羽生選手が惨敗したけれども、なんだか見ていて逆に凄い希望が湧いて、嬉しくなっちゃいました。

 

えーもうやっぱり、羽生選手はこれからのスケート界に、絶対にいてもらわなければならない存在だと 改めて思いましたよ。

ここまで自分の責任を取る覚悟を見せられる人って、いますか? 

自分の責任ではないものまで・・・ そして、どうしようもない部分まで。

 

羽生選手がどう考えていようとも、責任の所在というのは、本来はハッキリしているものです。 

だから関係ない責任を負う必要はないし、かばう必要も本当はない。

でも、関係ない周囲の責任まで引き受ける覚悟と気概があり、周囲をかばって守れるほどの人がいたならば、その人はやはり、トップやリーダーの器だと、私は思います。

 

ぜひとも、日本全国の政治家の皆様と、不祥事を起こした企業の経営者の皆様には、羽生選手のこの覚悟と責任感、潔さを見習ってもらいたいです!(笑)

 

 

さて、中国杯以来、きっと私は羽生選手から見たら、かなり迷惑なファン筆頭だったことでしょう。

深刻な心配はするわ、周囲の批判は堂々とするわ、中国杯の出場は反対するわで・・・ (苦笑)

ごめんなさい。

でも、命に直結する問題だけはユヅれませんので。(笑)  

(ここについては、今の脳震盪だの自分の意思だのの議論は、肝心な論点がずれながら議論されていて、医学認識の違いとも相まって、さらに問題がごちゃごちゃにされておかしな話になってしまっていると感じます。整理しないと誤解も多いと思いますので、他の機会にまとめられたらまとめたいと思っています。)

 

とりあえず、私が中国杯にまつわることで、怒りを感じていた点の一つは、たとえば周囲の関係者やコーチが、

「私たちは止めたんですけど、羽生選手がどうしてもっていうから・・・本人の意思ですからそこは・・・仕方なく・・・」みたいなことを逃げ腰で言うのではなくて、

「医者の診断があっても、私たちは止めました。でも、羽生選手がどうしても、と志願しました。 ですから、私の責任と決断で、やりたいようにやらせました。

最悪、何かあった場合の彼の将来についての責任は、私たちが負う覚悟でいます。大丈夫です。」 

・・・くらい言えるようだったら、たとえ状況は同じでも、それが全然良い判断だったわけではなかったとしても、もうちょっと、全然違ったはずだと思います。

そういう覚悟は、全然見えませんでした。

 

「周りの大人は、このくらい言ってよ!」って思っていた、そういうセリフを、なんと羽生選手本人が言ってくれちゃいました。(笑)  あれ・・・あれあれ?

言わせる大人はどうなんだ!ってやはり思うんですが・・・ (苦笑)

 

羽生選手は、色んなものを背負い込みすぎたと、多くの人が思っているようです。

今でもそう思う部分は、確かにあります。

でも、羽生選手は、「背負いたい!」 と・・・ そういうタイプなんじゃないかと、改めて思いました。

今までも、羽生選手は「荷を下ろせ!」と言われても、拒否して、自分から進んで「背負いたい」タイプなんじゃないかと思えることが、度々ありましたけれども、今回の会見などを見ていて、つくづく痛感。 

でも、だからこそ、頼もしいんですけど。(笑)

それでも、身体のためには、時にはきちんと休むことも必要だとは思うけれども。

 

 

今シーズン、そこまでの覚悟があるのなら、とことんまで頑張って下さい!

ボロボロになろうがなんだろうが、私はずっと応援します。

 

羽生選手が本当の王者にふさわしい人ならば、きっと、あり得ないような奇跡も起こることだってあるでしょう。

本当の王者にふさわしいのなら、仮に敗れてもなお、その王者の輝きそのものは、誰にも消せるものではないと私は思います。

 

地に足を・・・ いや、氷に足をきちんとつけながら、着々と、やれることをやって頑張ってほしいです。

どうか焦らずに。

 

祈り続けます。

 

羽生選手、かろうじてとはいえ、ファイナル進出、おめでとう。 

肩書ではない、「挑戦者(チャレンジャー)として挑む」と、謙虚に言い切った羽生選手を見て、久しぶりに安心しました。 

 

少し前から、「五輪チャンピョンとして、認めてもらえる演技をしたい」 って言っていた羽生選手に、私はちょっと危うさを感じていました。

誰に、認めてもらいたいのか?

ファンはみんな認めているし、普通の日本人も皆、認めています。

認めていないのは誰?

アンチ? 批判勢力? 

もしそうだとしたら、それはある意味では不可能であり、本来やるべきことから焦点のぼけてしまった行為で、罠になると思っていたので・・・

 

ソチ五輪では、金メダルという不動の最高の勝利を得たはずの先に、逆に空しさを味わったはずの羽生選手。

なぜ今シーズン、「勝ち続けたかったのか」 そのそもそもを、思い出してほしいと思います。

勝って、その先に、いったい何がしたかったのかを。

そもそも何がしたくて、勝とうとしていたのかを・・・。

氷の上で、何を見せたいのか。 

頑張る姿なのか、単に諦めない姿なのか、死闘なのか、それとも別の表現したい世界なのか。

勝ち続けるその先に目指していたものは、いったい何なのかを。  

本末転倒にならないように。

 

ショートでは、後半、演技に怒りが見えていたような気がしました。 私の気のせいでなければ。

怒りを表すことが逆に効果的になるプログラムは、旧ロミオとジュリエット、ぐらいでしょうか。

 

今の身体で、出来る範囲の中での、ベストな演技だけを期待しています!

それでも十分、羽生選手なら、人々の胸を打つほどの演技が出来ると思います。

 

私は羽生選手には、「勝って、逆に大事なものを失うような勝者」には、ならないでほしいです。

私は、人の胸を打たず、記憶に残らない「勝者」というのは、いつか忘れ去られるだけだと思うから・・・。

 

後世まで名を残すほどの五輪王者やメダリストたちの名演技は、必ず、「人々の胸を打ってきた」という不変の事実があるように、私は思っていますので。

 

 もう一度、初心にかえって頑張れ! 羽生選手!!

 

順位に関係なく、勝敗に関係なく、あなたの演技が心から好きです。 たとえジャンプ失敗していても。(笑)

そういうファンは、私以外にも沢山いると、私は思っています。

素晴らしい演技には、おのずと結果はついてきます。

 

怪我に勝てる選手は誰もいませんから、体をいたわりつつ、落ち着いて、ベストを尽くしてください。

 

少しでも身体が良くなるよう、心からお祈りしています。

 

中国杯の時より、元気な姿を見せてくれて、どうもありがとう!!

無事に生きていてくれて、ありがとう。