料理自慢
2012年07月02日 | 食
●はじめての、和食BOOK 行正り香 文化出版局
私の母は、料理自慢でした。母に何度か料理を習いましたが、母の説明は「てきとう、てきとう」が口癖で、「それじゃ、わからない!」と困る私。結局、母の料理自慢は受け継がずに今に至ります。
実は、母の味付けは、酒、みりん、しょうゆを1:1:1というのが基本なのです。それに、砂糖を加えたり、味噌を加えたり、みりんを多くしたり、しょうゆを多くしたりと、さまざまなバリエーションがあるのです。母は、大さじとか小さじとか計りを使わずに、調味料を直接鍋に回しいれていたのですが、私への説明はいつも「てきとう」だったわけです。なぜそんなふうで味が決まるのか、魔法をみているようでした。
今では、料理学校にも通い、料理の本やレシピもいくつも見たりして、いくらか料理の年季が入ってきました。でも、料理本て、ピンと来ないものが多いです。家庭の数だけ、料理の作り手の数だけ、同じ料理でもレシピがありますから。好みの味という相性があるのですね。
この本は、簡単でしかも私の母の味にとても似ているのです。魚ちゃんは水の分量が違いましたが、まさに我が家の味付けそのもの。どの魚介でもその味付けなのに、魚介の持ち味で味が変わってくるところも一緒です。
魚ちゃんというのは、魚の煮物の味付けの愛称のこと。ほかに、六ちゃん、七ちゃん、八ちゃんとかいろいろあって、そちらもとても参考になります。「料理上手は読んではダメよん!」という副題も笑えます。
最近朝のテレビでつい見ちゃうのが、速水もこみち君の大胆なクッキングです。たぶん、私には味が合わないかもなあ。オリーブオイル使いは参考になります。
もうひとつ身に着けたいのは、料理の味付けよりもその手際のよさです。これは、料理にいくらか年季が入ったいまも、身につかず。もこみち君のあの大胆さに、あこがれます。
![]() | はじめての、和食BOOK―料理上手は読んではダメよん! |
行正り香 | |
文化出版局 |
私の母は、料理自慢でした。母に何度か料理を習いましたが、母の説明は「てきとう、てきとう」が口癖で、「それじゃ、わからない!」と困る私。結局、母の料理自慢は受け継がずに今に至ります。
実は、母の味付けは、酒、みりん、しょうゆを1:1:1というのが基本なのです。それに、砂糖を加えたり、味噌を加えたり、みりんを多くしたり、しょうゆを多くしたりと、さまざまなバリエーションがあるのです。母は、大さじとか小さじとか計りを使わずに、調味料を直接鍋に回しいれていたのですが、私への説明はいつも「てきとう」だったわけです。なぜそんなふうで味が決まるのか、魔法をみているようでした。
今では、料理学校にも通い、料理の本やレシピもいくつも見たりして、いくらか料理の年季が入ってきました。でも、料理本て、ピンと来ないものが多いです。家庭の数だけ、料理の作り手の数だけ、同じ料理でもレシピがありますから。好みの味という相性があるのですね。
この本は、簡単でしかも私の母の味にとても似ているのです。魚ちゃんは水の分量が違いましたが、まさに我が家の味付けそのもの。どの魚介でもその味付けなのに、魚介の持ち味で味が変わってくるところも一緒です。
魚ちゃんというのは、魚の煮物の味付けの愛称のこと。ほかに、六ちゃん、七ちゃん、八ちゃんとかいろいろあって、そちらもとても参考になります。「料理上手は読んではダメよん!」という副題も笑えます。
最近朝のテレビでつい見ちゃうのが、速水もこみち君の大胆なクッキングです。たぶん、私には味が合わないかもなあ。オリーブオイル使いは参考になります。
もうひとつ身に着けたいのは、料理の味付けよりもその手際のよさです。これは、料理にいくらか年季が入ったいまも、身につかず。もこみち君のあの大胆さに、あこがれます。