老人雑記

生活の中で気づいた浮世の事

さみだれ認知症

2016-07-17 09:46:17 | 俳句
よく調べると私の電子辞書に百物語の季語は載っていなかった。
私の頭の中は、さみだれ認知症なのだ。

    
著名な俳人が作ったからって歳時記にのっている句が良いとばかりは言えぬ。
百物語、いわゆる肝だめしの句より、もっと怖い俳句を抽出した100句を見つけた。
「俳句百物語」 佐々木敏光氏版である。

それぞれの句に駐がかかれてあるが、、、、その中の数句。

   ☆   化けさうな傘かす寺の時雨かな   与謝蕪村

   ☆   活きた目をつつきにくるか蠅の声   正岡子規

   ☆   わが終わり銀河の中に身を投げん   高濱虚子

   ☆   鮟鱇もわが身の業も煮ゆるかな    久保田万太郎

   ☆   狂ひても母乳は白し蜂光る   平畑静搭

   ☆   坂道の上はかげろふみんな居る   奥坂まや

まだまだ列挙しきれぬ。一度ご覧あれ。



しり取り句の続き
  

   🎐  ゆらゆらと餌を舐る蜘蛛百物語   かげお   
       
   🎐  百物語百鬼夜行の絵巻かな   ぴのこ

   🎐  蒟蒻のひやりと飛び来百物語   菊子

   🎐  百物語膝の疼きの治まらず   和子
 
   🎐  百物語青息吐息にて終はる   アネモネ

   🎐  百物語果てたる後の風の音   ラスカル

終わった。
いくらお遊びでも、やっぱり恐くなくては。
髪が濡れている、 鏡に映る、 類想類句はパスをした。


   🍒   げに怖きヒト科ヒト属百物語

   🍒   百物語磁石くるくる回りづめ

   🍒   百物語語り終えたる口が裂け
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