老人雑記

生活の中で気づいた浮世の事

いつものように独りで吟行

2016-07-15 09:59:06 | 俳句

昨日の栗林公園で見つけた、睡蓮の池。
こんな、すばらしい睡蓮の池があるのは、またまた新発見。

夫の転勤に伴って来た社宅の近くにあったこの公園に、医者が、パスポートでも買って身体の為になるから、歩きなさいと勧められたのが最初。
365日、毎日速足でたっぷり一時間歩いた。
俳句とは、離れていたから、春夏秋冬、それなりに景色を楽しみに歩いた。
散歩の途中に公園の中にある、お休み処でおうどんを食べる。


あれだけ毎日歩いていながら、この頃になって、俳句を再開してから、初めて訪れた場所のように、新しい発見に毎日出会う。
あの頃はどこに目がついていたのか自分を疑う。

散歩コースの終わり近く、公園の東南に位置する場所にある「吹上」。
花より団子のお休み処の横手にある、公園を流れる川の源流地、とだけ考えていた。
涼しい風に誘われて、ひょいと近づく。

こんな、説明の立札があった。
小鳥が水浴びをしている巌の隙間から、水が吹き上げている。
樹々が覆いかぶさった水面は薄暗い。
木洩れ日に、吹きあがってくる水が光っている。
これも発見。



俳句を再開して最初から、独りで俳句をやったのではない。
たまたま講演を聞きに行ったのが、中央のある俳句の主宰をやっていて、、、
そこの支部があるらしいので、入会をした。がががが、、、、
句会に出席するたび幻滅をする。
毎月、毎月、ケチをつけるといおうか難癖とおぼしき選評が繰り返される。

> 裏窓を電車すれすれ簾吊る。。。。
  「ただの簾じゃなく 青簾がいい;;;;」
  電車が駅裏の長屋や、店舗の裏窓をすれすれに走る。
今だと、簾が古い、青簾以前に紫陽花でも、凌霄花でも車窓には季語が沢山ころがっている。類句類想が多いこんな投句はやらないだろう。
> 志度の浦。。。
  「誰に志度の地名が通じると;;;」
明日は(志度詣で)なる季語も歳時記には載っている。
> 舟にメーデー旗。。。


ブログに他人さまの批判を書ける立場に無いし、力もない。ルール違反は承知。
しかし、苦い経験として、記憶の底に、

「来月は吟行を実施します。参加者は手をあげて下さい」
手をあげた。すると
「朝が早いですよ、。。。」
ああ、こりゃ最低だ。こんな拒否のしかたもあるんだ。
この「吟行は朝が。。。。」これを機会に脱会。この全国に名を轟かせているだけの俳誌は卒業。


独りの吟行はこんなことがあってから、始まった。
公園に行くと、毎日感じることがある。
頭の体操として、代わり映えのしない写真をブログにも載せるが、同じ景から昨日と違う何かを探す訓練を重ねる。自分なりの独り吟行をやる。
仲間がいないので、視点が独りよがりになる。淋しい。切磋琢磨をする、句友がいればいいのに。しかし、あのような漢に又と思うと、独りもしかたないかとあきらめもできる。


   🍒   雨のくる気配蓮池うねり出す






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