老人雑記

生活の中で気づいた浮世の事

根来寺の 牛鬼 

2016-12-10 11:07:43 | 俳句
     

讃岐 五色台にある根来寺。お四国八十八番札所の82番目の霊場である。
門前には、伝説に出てくる「牛鬼」が鬼気せまる面持で建っている。

現在の玩具のフィギアのようである。いっぱいいそうな怪獣の感じだ。

     

この周辺に住んでいた子育て中の親は子供がいたずらをすると、根来寺から恐い牛鬼がやって来ると云っていたそうだ。
大きな目ん玉をして、長い爪をはやした牛鬼をみると大人でも恐い。

      🍒     牛鬼の炎たつ眼や冬紅葉

     

根来寺は香川県の紅葉の名所である。
私は、ここ根来寺の紅葉が一番に好き。
初夏の緑の紅葉も好き。

紅葉狩りに「来よう来よう」と云いながら、今年はやっと三日前に来ることができた。
少し時季が遅かったらしく、冬紅葉になっていた。
それでも残り紅葉に風情は万点であった。

       

境内には役小角(役行者)の像がある。
奈良時代の呪術者で、修験道(山岳信仰)の開祖とされている。
鬼神を使役する法力を持ちこの像も左右に前鬼、後鬼を従えている。

     💐     紅葉且つ散りぬ行者の高足駄  
    
          

三門を入り石段を降る。しばらく行き今度は石段を登る。

         
         

青く残る芝の上に紅葉が散り敷かれている。
芝と様々な色の散り紅葉。まるでお花が咲いているように見える。

     💐    紅葉掃く箒しずかな波の音

       

御手洗にも、、、、、、

     💐    声かけて訛なつかし冬遍路

     💐    石階の手すり冬日のぬくきかり

     💐    息白し石段駈け登る遍路

     💐    冬青空よく響きたる杖の鈴

     💐    峰の寺境内蜜柑の無人店
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする