前向きな人生の整理整頓

人生も後半、一日が短いです。明日やると思っても、若者のようには明日はたくさんないのかもと気づいた今日この頃

終わるのではなく、敢えて終わらせる?平成

2016年07月14日 22時48分10秒 | ニュース
いつまでもこの時の中に留まっていられるものだと思っていた。
いや、留まることが無理なことはちゃんとわかっていた。

でも、それが今日、あしたのことではなく、まだもう少し、先のことだと・・・思っていた。
そう思いたかった。
明日からどんな日が待っているのだろう。どうやって過ごしていくのだろう。

父を亡くした時、病院から家に戻る車の中での思い。
それはよく晴れた日で、朝日に照らされた景色は輝いていました。

昨日天皇陛下が、生前退位の意向を示されているとの報道があり、驚きと同時に
無理もないことかもしれないと率直に思いました。
不遜に思われるかもしれませんが、亡き父と陛下はあまり年齢が変わりませんから、
陛下のお姿から、ああ少し姿勢が悪くなったかな、耳が聞こえづらくなったかな、
立ったり座ったりが、大変になってきたかなと、どんな80代になっていたのか
重ねて考えてしまうのです。
父も元気ならば、少しずつ歩幅を落していたに違いない年齢だと。

体力は衰えても、深い考えは変わりありません。
国の父として、いつまでも頼みにしていたい、ドラ息子のような気持でおりますが、
(女ですが・・・)皇室ではそういうわけにもいかないでしょう。

おそらくずっと先まで見据えてのお気持ちでしょう。
思うに、次の代には東宮不在ということになりましょうから、
生前退位の前例ができれは、(過去にはありますが、近い歴史でという意味で)
弟宮に一度、譲らなければ次の男系男子に皇位を継承できない・・・・わけでは
ないのかもしれませんが、流れとしてはその方がスムーズかと。

そういったこともお考えになってのことだと思われます。
自分ばかりが年を取るのでなく、子供も年を取っていき、次の後継ぎとその次の後継ぎでは
大して年齢に差がないとなると、そのまた次の後継ぎの自覚を促すためにも、
弟宮が数年でも長く皇位についていることが、小さい宮様にとっての、
皇位継承者としての眼差しも豊かになるのではないでしょうか。

すみません、小さな国民の浅はかな思いです。

まあ、これは今日あしたどうのではないことは確かですし、
時間をかけないわけにはいかぬ、決め事もありましょう。
日本人として、ずっとこの時の中に留まっていることはできないと思った一日です。

何事もいつかは終わる。あえて終わらせることも終わりの在りかたのひとつなのでしよう。

ブータンの若き王様が来日した折、父親を亡くして、悲しみの中で、王位に就くのでなく、
慶事としての方がよいから、早めに先代の王は王位を譲られたというような話を聞きましたが、
確かに、確かに。

小学生の頃、数年で元号が変わっていることに疑問を持って先生に質問すると、昔は
悪いことがあったり、事件があったら、元号が変わったとのことでした。
ウーン、平成は災害の多い時代です。
被災地の訪問など、陛下の負担も多く、その度にその深い心を感じたものです。

自然災害もおさまってくれることを願ってやみません。



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