前向きな人生の整理整頓

人生も後半、一日が短いです。明日やると思っても、若者のようには明日はたくさんないのかもと気づいた今日この頃

ジギーはおじさん?お父さん!?だった / David Bowie

2008年11月02日 00時29分37秒 | 音楽
現実逃避 80年代に時間旅行というタイトルで書いていた頃の記事です


優しい紳士

David Bowie・・・なーんの説明も必要ないと思います。

他のことに先んじて言っておくことがあるとすれば、大好き。
でも、初めからずっうっーと好きだったわけではなく、
わたしにとってのDavid Bowieは初めはジギーでした。
彼の思う壺とでも言えばいいのでしょうか
彼の演じていたジギーがわたしにとってのDavid Bowieだったようです。
このジギーのことはあんまり好きではなかったんですよ。

話せば長くなります。今日は80年代のボウイについてだけにしておきます。

でもって、本物のDavid Bowieを知ったのは、
知ったというか認識したのは80年代に入ってからです。
おじさんだと思っていました。
10代の女の子からみれば30過ぎた男はDavid Bowieと言えどもおじさんに見えたわけです。
『戦場のメリークリスマス』のパプリックスクールの制服姿には無理が感じられました。
息子、当時はゾウイー君(現 映画監督のダンカン・ジョーンズだそうです)
と大して年も変わらないので、お父さんでもおかしくない世代ですもんね。
まぶしいくらいのブロンドヘアにスーツなんかを着始めて、昔からのファンからは
がっかりされたり、ちょっぴり嫌われたり、時代にうまく乗ったと評価されたりしてた頃。

モダン・ラブのビデオを観て柴田恭平みたいだ、などと思ったのはわたしだけでしょうか。

わたしが彼を素敵だなあと思ったのは、バンドエイドに参加しそこなって、
もう一人のおじさん、ミック・シャガーと組んでDancing in the Streetのカバーを歌った
チャリティレコードのプロモーションビデオを観た時でした。遅すぎますね

もうひとつは、ずーっと不思議に思っていた彼のオッド-アイのことを
雑誌のインタビューか単なる記事か何かで読んだ時でした。
昔の喧嘩がもとで、左目の瞳孔が開きっ放しになってしまった、
ということで、衝撃を受けたんですが、それ以上にその時の喧嘩の相手
を恨んでいないし、今では親友だというようなことが書かれていたんです。
まだ10代だったわたしには、随分衝撃でした。

お父さんだと思っていた人がDavid Bowieになったときは多分そのときでした。
カセット・テープを買い求め、友達に頼んでレコードから録音してもらって
彼の曲を聴くようになりました。

お父さん世代と素通りしていた彼を目を見開いて見て、
聴くうちに思うようになったのは、
もちろん音楽も好きですが、彼の雰囲気みたいなものが大好きだということでした。
誰かを演じていないときの雰囲気が大好きです。
何だろう、すごく優しい人に見えるのです。
話し方も好きだし、人の話を聞いているときも好きです。
何か根拠があるわけでも、言うまでもなく、会ったこともないのに優しい波動
を感じてしまうのです。
紳士とはこういう人のことをいうのかなと思っていました。
こう思うようになって、『戦場のメリークリスマス』を観ると全然感じ方が
違いました。最近また観たいなあと思っているのですけど 放送しないかな

    続きます
ジギーとしてのDavid Bowieと出会った小学生の頃の話になります。