8月8日、酒田港風力発電導入検討協議会が行われた。内容は公開だそうで、少しだけ触れてみる。海洋センターの講堂で会議を行い、山形県からの説明を受ける。今回特別に協議会が開催されるのは、陸上に風車を設置するのではなく、山形県でも始めての洋上風力発電の計画だからだ。
会議は30分で切り上げて、現地視察を行った。ここは酒田北港灯台の展望台から北側を見たところである。離岸堤に設置した風車が近くに見える。その他、砂浜にも風車が見える。ちょっと薄曇りで見えにくいが、遊佐町に設置した風車も見える。
これは南側を眺めた所である。大浜に設置された風車が近い。真ん中の風車は昨年の建築士会女性部で見学した風車である。右奥には宮浦の海岸に建てられた風車も見える。
西側を見た所。水平線の上に飛島がくっきりと見えた。防波ブロックの並べてあるのは北港の中、中間に見えるのは防波堤である。今回、山形県で示した洋上風車の適地が、防波堤よりも海側に100mほど行った場所である。ここは、県が管理する酒田港湾区域で、共同漁業権も発生せず、最上川河口付近から赤灯台を含む鳥獣保護区からも離れており、庄内空港からの領空にも接せず、防波堤一部開口部を利用する小型船舶の航路にも当たらず、騒音や低周波を心配する住宅地から500m(本当はもっと離れている)以上であり、現存する風車に風の影響を受けない場所として、引き算をしていったらここが残った。
説明を受ける委員達と関係者。
ついでに、灯台の電球を撮す私。
山形県の景観委員の立場から飛島が隠れるのではと心配する私。
ここで情報が入る。これから秋田市へ先進地視察をする予定だったが、国道7号線県境付近で交通事故が発生し、道路は封鎖されているそうだ。迂回道路がない為、もしかするとここで解散になり、1日使った協議会はパーになる恐れがある。市内から参加した委員はそれでも良いのだが、遠くから参加の委員には気の毒だ。判断する為の時間は要したが、開通することを願って、向かう事になった。