飛鳥Ⅱの入港は朝の8時からだが、7時半になんちゃらと書いてあったので、その前だったら酒田港湾を航行する様子を見られるのではと、7時過ぎに家を出た。大浜通りを走ると、コンテナヤードの向こうに大きな白い船体が見えた。何だかマゴマゴしている。少し高台の展望台の駐車場に寄ってみたが、コンテナの後ろに隠れて見えない。どうやら方向を変えて、バックで北港に入港するようだ。
引航するタグボートは一隻で、なだらかな海面を滑るように進んでくる。
7時半と言うのは、岸壁(駐車場)を開放する時間で、時間前に到着すると、道路にウインカーを点滅させた車が、列を作って並んでいた。時間よりも5分前にゲートは開いた。今度は、8時で歓迎の為の岸壁を開放する。随分と足止めをくらったが、目で船体を追えるので苦も無い。
大型バスとタクシーが待機している。酒田祭りの山車の「日吉丸」は、クレーンを使って組み立て中だ。
岸壁に入っても良いと警備員に誘導される。
まずは、船首の方へ行ってみた。碇が海に落とされるのが見えた。舫い綱を繋ぐ作業が行われていた。
この太い舫い綱を、2人で引っ張ってはいるのだが、明らかに後者の人の負担が大きいのが判る。「おっもで~~~!」と叫びながら運んでいる。
無事に港に繋がれる。鳥海山がもう少し見えてくれれば良いのだが。
船首がもの凄く尖っている。
遠くからだと、飛島に見えた。
日吉丸は所定の位置へ移動。
提灯などの飾り付けを行う。この上で、酒田祭りのお囃子をやるのかと期待したが、そうではなかった。
大獅子頭も運ばれる。
救命ボート。こちら側は偶数だった。
あののんが、ヒョコヒョコやってきた。歩きにくい上に、汚れ防止の靴を履かされていた。わっと子供達に取り囲まれる。
歓迎式典が始まった。
日吉丸の上から、丸山市長の歓迎の挨拶。
酒田ガールの船長への花束贈呈。
船長も凜々しくて恰好が良いのだが、その後ろの女性もかなりの美人さんだった。
酒田商工会議所会頭から、記念品の獅子を贈呈。
お返しに、飛鳥Ⅱからは、シャンパンを頂く。(誰が飲むの、ねぇ誰が飲むの!)
「酒田にも飛鳥があります。」と、市議会議長は、飛鳥のお客さんにと山形米のつや姫を贈る。
乗客が次々と降りてきた。身なりがリッチで、ちょい派手な関西弁のおばちゃんも降りてきた。
売店のテント内では、まだ準備が出来ていない。
「いつまで開いているの?帰りでも買えるの?」と聞かれていた。
急げ急げ。
歓迎式典の時は、乗客が並んで見ていたデッキにも、人がいなくなった。
それぞれ、行動を開始したようだ。
駐車場から眺めた飛鳥Ⅱ。バイオマスの倉庫が北港の岸壁に建ったので、道路からは見えなくなっている。
この後、帰途に着いたのだが、私の前方を飛鳥Ⅱのお客さんを載せたタクシーが走っていた。運転手さんは、盛んに説明をしている。大きな道路を走って、市内に向かっているのだが、客の目線で見ると、酒田の街もなかなかのものだ。まちづくりデザインスタジオで、クルーズ船の乗客を小型の船で酒田本港に運ぶのはどうかとの話もあったが、せっかく地面に降りたのだから、小型船には乗りたくないだろうと思えた。タクシーで産業道路を走り、陸橋の上から酒田本港を眺め、山居倉庫に行くのはベターかも知れない。
Betterを「ベタ」と読んでしまった私・・・
三方を海で囲まれた〇森県から来てくれた義父母&姪でしたが、海無し市に生まれ育った事が頭にあり
「海でも行きますか?」
と、まずは象潟まで。風呂を浴びながら義父さんに「あっちの方が俺の実家方面なんですよ!」と南方面を紹介すると
「酒田は一度しか訪れた事が無かったなぁ~」との事
⁉「なら今から行きますか?」っと急遽酒田まで足を延ばすことになったんですが
その時のルートといえば、R7号南下→途中「山形にも大きな港があるんですよ!」的に北港に寄り道
→「港の近くには大きな工場も結構あって!」的に産業道路を更に南進
→「酒田の昔っからの港はホントはこっちの方でして!」っと例の陸橋から本港を見せつけ
→日和山界隈→日吉町界隈→中町・本町界隈→山居倉庫へと観光マップさながらの「ベタ」な案内をしてしまったのが
何を隠そうこの私ですm(_ _)m
一筆書きに酒田を案内出来るのですが、今の時期だと山王くらぶの傘福や、相馬楼の雛人形、本間家本邸と本間美術館の雛人形と庭と言う手はあります。