旧瓢箪池から船場町を見る。まちづくりデザインスタジオで、酒田本港に広場をどのように作るかで、現地調査をしているのだが、先日の話し合いで日本の街に広場の歴史はないのでは、日本は路地の文化ではとの話題が出て、ついでに路地を見て回ることにもなった。
この道路も、昔は両側に飲み屋さんが並んだ、船員達には嬉しい街だったらしい。敷地の区割りも小さい。
芭蕉坂から、うんと狭い路地を抜ける。
大通りまで、抜けた場所。
年期の入った柱と水栓柱。この家も、昔は船宿だったらしい。この辺りは船宿や下宿があったと聞いた。
この中央の家もそうである。
余所の敷地を通る。酒田の湊もそうだが、宮浦も大石田の街も、小路と称して川湊から余所の敷地を横切って、品物の運搬をしたらしい。酒田の本町には、確かに○○小路と名が付いた、大通りと比べて幅が狭い道路が横切っている。それらを使って、荷揚げした物を店の蔵に運んだ。
中山商店は、船に積み込む食料やらを買える唯一の店になってしまった。
隣は瓦屋さんの倉庫。三州瓦が積まれている。
国道の向こうには、合同庁舎が建っている。ここは税関と海上保安庁が入っている。まちづくりでの話で、この建物を何とか出来ないかと話し合っている。対岸から眺めるに、この3階建てが邪魔だと言う。私はいっそのこと、港湾事務所も含めてもっと高層にして、一部を市民に提供し酒田港の眺めを観覧しうる建物にすればいいなと思うのだが。
ケヤキの木目が綺麗だ。
金物もきちんと残っており、庇などの止めが狂っていない所が凄いなと思う。
池田小路の白いライラック。
池田小路
淡いピンクの椿。雨のせいで、レンズがだんだん曇ってくる。
バラを植えた鉢を、モザイクタイルで張った手作り植木鉢。
カイドウ
八重桜。
横道に入ると、見た事の無い道路が続く。
池田小路の裏側らしい。
広い駐車場になっていた。大店の後だと思うが、多分に本間様の敷地ではないかと話あう。
鉄骨階段が昭和的レトロ。
何の苗かしら?
だんだんお腹が空いてきた。
歩道はブロックが崩れて。
陥没もしていた。地盤かな。地震のせいかな。
土塗り壁だ。筋違いもきちんと効いている。
海鮮市場を眺めると、2階のとんやへ行く行列が外にはみ出すほどだったので、こちらのみなと市場で昼食を摂ることにする。
ラーメン屋さんも海鮮丼屋さんも込んでいたので、魚屋さんのカウンター席に座り、注文する。
私が頼んだ海鮮丼は味噌汁付きで900円。味噌汁の具はアオサ。ご飯はつや姫。んまんま!
N先生の注文はイカめしだった。
午後に続く。
レトロでノスタルジックで・・・
熊本では地震後、こうした古い町の名残りがどんどん消えて行っています。更地を見る度、虚しい気持になります。
それにしてもイカめし美味しそうですね~)^o^(
大好きです!
船場町の寂れた感じは良いですね。狙って撮しているきらいはあります。新しいのを撮しても面白くありません。←こらこら
酒田市民は知っている「もっと破壊された建物」もあるのですが、今回は逃しました。
雨の日の町歩きは、濡れるし難儀なのですが、晴れの日よりも写真が綺麗に写るものですね。余所んちの敷地を通って歩くと、随分と空き地があるのに気がつきます。車で走っては見えないものですね。
酒田のイカめしは美味しいです。