無題・休題-ハバネロ風味-

私の視線で捉えた世の中の出来事を、無駄口、辛口、様々な切り口から書いてみました。

松山大寒能

2024-01-29 14:59:18 | 音楽・芸術・文学


1月27日、松山城址館にて第33回雪の能「まつやま大寒能」が開催された。


能も楽しみだが、実は狂言も素晴らしい。
得に女性なのだが、以前から素晴らしい演技をする役者さんの演技を楽しく観ていた。声の迫力も見事なのである。
数日前の山形新聞に、彼女が小学校や中学校の子供達に、狂言指導をしていると言う記事が載った。
今回はその演技を披露してくれるのだそうだ。


子供狂言「きのこ山伏」演者は全て小学生である。
家の周りにきのこが生えて、採っても採っても翌日にはもっと増える。
それを何かの祟ではと思い、山伏に祈祷を頼む。
威張りくさった山伏が祈祷するも、何の役も立たずにきのこは増え続ける。
その内にでっかい鬼キノコまで登場し、山伏を脅す。
山伏が、これは敵わないと逃げる。その後を可愛いきのこたちが追っていく。



次は狂言「盆山」、盗人役の斎藤さんの登場である。拍手が起きる。
生け垣を鋸で引いてバリバリと破いて庭に入る。
物色している所を主に見つかってしまう。
この家の主は、中学生が演じたが、声のハリと良い、なかなかのものである。
主は盗人を斎藤則子と知って名を呼ぶと、客席からどっと笑い声が上がった。
犬とか猿とか鳴き真似をさせるのだが、最後に鯛だのと難しい事を言う。
盗人は堪らず「タイ・タイ・タイ・・」と言いながら逃げる。


能は「高砂」である。


肥後の神主2名が京都に上る途中に、播磨の高砂の松に立ち寄る。



相性の松は播磨の高砂と、遠く隔てた往江の松だと言う。



そこに翁と嫗が現れ、掃除を始める。





神主達は、相性の松のいわれを二人に問う。




老翁は二人は松の精だとあかし、例え離れていても夫婦の愛は通うものだと言い、姿を消す。












松の精が一足先に船で住吉へ行くと告げて、舟に乗る。
その時、結婚式などでよく聞いた「たかさごや~、この浦舟に帆を上げて~♪」が謡われる。

いつもの能と違って、今回は少し難しかった。



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