無題・休題-ハバネロ風味-

私の視線で捉えた世の中の出来事を、無駄口、辛口、様々な切り口から書いてみました。

小麦

2008-03-05 11:43:17 | 食べ物
私が小学生の時の給食は、パンと脱脂粉乳がいつもついていた。市販のパンと違って、次の日にはコチコチになった。病気で欠席する子がいると、そのパンを友達が家まで届けたものだった。脱脂粉乳は臭いからと嫌いな子が沢山いた。私は平気と言うより好きだったから、グビグビ飲めた。パンの小麦粉と脱脂粉乳は、敗戦国だった日本にユニセフを通じて届けられたと聞いた事があった。私はそれに感謝していた。

ところが、大人になってから聞こえて来たのは、ちょっと違った内容だった。脱脂粉乳は家畜の飼料みたいな事を言っていたし、米国の過剰の小麦を日本に送ったのは、子供達の口に入れて味を記憶させると後々それを買うようになると言う事だった。例えばその良い例が、野菜の種の改良なのだそうだ。子供が食べやすい物を作ると、将来それが主流になる。種苗会社は子供をターゲットに品種改良して行くのだそうだ。

また別の極端な例では、アフリカなどで内戦や飢饉が起きた時、援助物資で小麦粉を送ると、今まで主食にしてきたクスクスやらの穀物より、小麦を欲しがるようになるのだそうだ。それは美味しいし、調理は面倒じゃないし、一度味を覚えるとどうしても小麦の方が良い。こうして優しい笑顔の裏に商売人が手ぐすね引いて、その国の文化までも変えさせられると言う寸法になるのだ。

さて本題に入る。オーストラリアの干ばつやバイオエタノールの影響で、小麦の値段が30%上がり、パンや麺類も高騰する事になった。それは仕方のない事だよね。と思わせるのが大本営発表なのだ。国民は騙されてはいないか。こんな見方もある。
それがLet's Blow!だ。ぜひ一度読んで欲しい。

余談:
日本の小麦は、あまり質が良くないらしい。さぬきうどんも日本の麦100%では、コシが出せなくて美味しい物が出来ないのだという。
さぬきうどんと言うと、日本では四国の有名な地域のうどんの総称である。この度台湾に日本人がうどん屋を出して、「さぬきうどん」と並べた所、クレームが付いた。ある台湾人のうどん屋が「さぬきうどん」の登録商標を取っていた。漢字でもひらかなでもローマ字でも取っていて、その店以外は使ってはならない事になっているのだそうだ。使うのなら、ロイヤルティを払えと言う訳だ。似たような話はどこにでもあるのだろうが、イヤハヤ世の中生きにくくなったものだ。

余談2
トルコで食べたパンは世界一美味しい。
コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする