さて、めっきり秋らしくなってきましたが、今月9月も第三土曜日の19日、八戸市鷹匠小路の「鬼門」さんにおいて「日本酒を楽しむ会」が開催されました。
鷹匠小路も日が落ちるのがめっきり早まりました。
9月といえば、そう秋酒「ひやおろし」の季節。
「ひやおろし」は言わずと知れた、春に一度だけ火入れした酒を夏の間低温で熟成させ、二度目の火入れをせず、そのまま瓶詰し出荷するまさにこの季節しか味わえない贅沢な日本酒のこと。
さて、そういうわけで今回は「ひやおろし」のオンパレード!!
これらを、キリリと冷やして秋の肴に合わせればもう最強!!
一番乗りの小生とWさんは、軽くビールをひっかけた後、新鮮なお造り肴に、仕事にとっかかります。
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まず一発目はお約束の「超」の字の付く辛口の定番、高知県のこれ。
司牡丹『船中八策 ひやおろし』 純米原酒・生詰
一口飲んでもう「間違いない」この土佐酒に思わずニヤリ。
蔵元の解説によると「」だそうで、辛口ながら香り熟成感とも申し分ありません。
ちなみに、日本酒度は「8」。辛口大吟醸クラスで「5」ですからかなりです。
アルコールも18度近くあるぞ!!
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続いては岐阜県飛騨市のこの一本。
蓬莱 ひやおろし 無濾過原酒
一般論ですが日本酒は太平洋岸や北陸日本海など海側に近いほど「端麗辛口」となり(土佐酒・越後酒)、内陸に入るほど「濃厚旨口」になる傾向があります。これは新鮮な魚と合わせる海酒に対し、塩辛い保存食や猪などの肉系の濃厚な味付けに合うように内陸酒は発展してきたと言われているからです。
さて、前置き長くなりましたがこの飛騨の蓬莱も典型的な(日本酒度:-2)そういう一本で、ガツンと来る強烈な旨みで、もはや米の焼酎をの飲んでる趣があります。しかしアルコール度数は20度近くもあるため、決して甘口には感じません。むしろ、辛口に小生は感じました。
もちろん、冷でガンガンいけるのですが、わりとロックでやってもいいと思います。
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さて、次は前会長が東京から送ってくれた、おしゃれなこの二升。
まずは栃木県のこの一本。(今回これだけひやおろしじゃない)
仙禽 無垢 中取り 無ろ過生原酒
これはね、口に含むとぱーっとした果実香とともに芳醇な旨味が広がり、上品な酸味で喉こしも爽やか。まさにワインのような趣。裏を見るとこりゃフランス語でしょうか、外国語の解説付きボトルで、確かに海外受けすること請け合いで、おそらく女性の方たちなら十中八九おいしいというでしょう。小生ももちろん大好きな味なのですが、うちの古参会員が一言。
「昔の親父が飲んだら、こりゃあ日本酒じゃないって、言うんだろうなぁ」とぼそり。
昭和のワンカップ酒のような典型的男酒あおっていた頃の人が飲んだら確かにそう感じるかもしれません。
確かに、日本酒はここ十年でほんと変わりました。
これを「進化」とみるか「堕落」とみるかで評価は分かれるのでしょうが、これは明らかな「進化」なのは間違いありません。日本酒造りの技術は今、絶頂期にあると小生は思います。
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さて、お次は北陸は福井県のお酒。
三井の寿 Porcini 純米吟醸 ひやおろし 秋純吟
まずは、度肝を抜くこのラベル!! ポルチーニですよポルチーニ。
イタリア料理に必ず出てくるキノコ名を関したこの純米吟醸のひやおろし。
確かに薫り高い「ポルチーニ茸」のごとく、果実香とふくよかなうま味&やわらかい酸味。
西洋臭いその面構えとは裏腹に、小生は日本酒純米吟醸の王道を行く味に感じました。
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そして、最後はこの京都の一升。
魯山人 特別純米 ひやおろし
あの戦前の「美食倶楽部」の創始者、北大魯山人の名を関した、このひやおろしは意外な印象を受けました。
と、いうのはこの「魯山人」の生原酒この会で前に出たのですが、割とへヴィーな重厚な酒で賛否が分かれたんですよね。美食王の如く重厚なのはわかりますが、八戸のハマの人間が大多数を占める我が会員たちのとって、ちょっと重い甘さを感じたのかもしれません。
ところが、このひやおろしは重いどころか、飲み口はすっきりしてるし、純米ながらほのかに香る吟醸香とともに実に爽やか。みんな「旨いねー」っていただきました。
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と、いうわけで今月は秋ならではの、実に贅沢な「日本酒を楽しむ会」を堪能しました。
さて、この「フレッシュ感」と「熟成感」が同時に味わえる「ひやおろし」のシーズンはまだ来月も続きます。
来月はいよいよ、サバ&ぶりの「しゃぶしゃぶ」の予定。
会費は4000円!!
誰でも参加自由ですが、料理を準備する都合上、下記に予約お願いします。
平成27年10月「日本酒を楽しむ会」
次回:10月17日(土)18時~
会場:「鬼門」八戸市鷹匠小路17
電話0178-44-7356