まなびの途中

色々な仕事をしてまいりました。
色々な出会いがありました。
勘違いもありますが、
学んだことを書いてまいります。

連日中国のことを書きますが......。

2007年04月24日 | 隣国問題
連続するようで申し訳ないが、こんな記事がありました。

【春夏秋冬】聖徳太子以来の衝撃発言 大島信三

タイトルは、やや扇情的なんだが、記事中で紹介された内容。
  「胡錦濤(こきんとう)が2004年にフランスを訪問したとき、中国の国家
  主席は議事堂で演説することを要請しました。そのとき、フランスの国会議員
  の多くは出席しませんでした。議員たちは人権を踏みにじっている人物を人
  権、平等、博愛を擁護する聖地に招き入れることはできないと、反対を表明し
  ました。胡が演説している間、立ったまま背中を向けてボイコットを表した議
  員もいました」

日本では、一切伝わってこない内容である。
もちろん、歴史的な経緯もあるし、フランスが中国と言うよりも、
アジアに対して、結構、安易に何かを表明するのも事実だし、
これをとって、だから日本は、なんてことを言うつもりはないが、

  中川氏は15日、都内のホテルで講演し、昨年秋に安倍首相が訪中したにもか
  かわらず、中国側はトップの胡主席ではなく、温首相が訪日したのは「外交
  上、きわめて非常識」と厳しく批判したという。中川氏は、「日本のナンバー
  ワンが行ったのに、中国のナンバー3が来るというのは、外交儀礼からいって
  もおかしい」と指摘した。

という発言を、どのマスコミも、苦々しい口調で伝えていたのは、
ちょっと、謙り過ぎてんじゃないのかなぁ、
と思ったのは事実である。

イラクの問題で、アメリカの大義がどうのこうの、
そういうのは、理解もしている。
ただ、フセインが、クルド人に対して行った弾圧なり殺害に関して、
あれを国内の問題として、別レベルの話にしてしまおうという論議もあるが、
同じようなことが、考えてみれば、中国にもある。

外交上、足し算引き算で明快にできないことはある。
が、前回の書かせていただいたが、
靖国問題なり戦争責任は、それなりの事実と、成してきた一連の結果がありながら
一部のマスコミを除いて、
氷を溶かした訪問と、
あの中国を代表する人間に対して、
諸手を挙げるがごとき報道には、正直、困惑している。

この国のことである。
アメリカだとか、中国だとか、
1国で、自立できないことは、百も承知しているが、
言うべきことを、言わないで、
過去のことを持ち出されると、即座に、引いてしまうのは、
見ていて、実に、やるせない。

つくずく、戦略も、国益と言うものも、自立して行えない。
日和見主義というのも、一歩間違えれば、
八方塞ということにもつながる。
ただ、緑化運動と言って、山を緑のペンキで塗りたくる国と
一緒にやるのは、正直、嫌だなぁ。