Great Big Yes!!

引っ越ししました。
http://great-big-yes.blogspot.com/

Bleu / Four (2010)

2011年09月10日 | 今日の一枚。(新版)

Produced by Bleu, Ducky Carlisle, Dorian Crozier, Roger Joseph Manning Jr.
Mixed by Ducky Carlisle, Bleu, Dorian Crozier
Mastered by Chris Zembower

 前作「A Watched Pot」からわずか1年という短期間でのリリースですが、その録音時期が2005年頃ということを考えると逆に長かったくらいですね。その発売時期のズレも契約絡みの問題があったからで、その時の経験からか今作は自主レーベルを立ち上げてのリリースとなっているようです。。

 今作も前作と比べて大きな違いは無いように思います。アップテンポの曲もミドルテンポの曲も丁寧に作り込まれていて、相変わらず細部にわたるアレンジが秀逸。プロデューサー的感覚も存分に発揮されててホントに良く出来ています。また10曲目 "Everything is Fine" にてRoger Joseph Manning Jr. と共作・共演を果たしているところは両方のファンにとって注目です。。

 ここ数年、L.E.O.やThe Major Labelsなどのサイドプロジェクトでの活動や様々なレコーディングへの参加という経験を積んで、さらにミュージシャンとしての引き出しを増やしていってる印象があります。個人的にはButch Walkerとよく似た印象を持ち始めました。。
 良くも悪くもある程度完成されてしまってる感じがあります。たとえばButch Walkerがグラムロックを意識したアルバムを作ったように、サイドプロジェクトで作るのではなく、あえてBleu個人名義で何かしらハッキリとしたコンセプトを持った作品を作って欲しいです。まだまだ引き出しはたくさん持っていそうですからね。。

Bleu - Singin' In Tongues


MySpace / ■Official HP / ■YouTube Channel

今どきと買いどき。

2011年09月07日 | ひとり言。
今どき。
 こんな小ネタを書いて今どき誰が喜ぶのか分かりませんが、一応。。
 2007年に「Neptune City」というTore Johanssonプロデュースの作品でデビューしたNicole Atkins。そんな彼女が今年に入って2枚目となるアルバム「Mondo Amore」をリリースしているんですが、どうやらそれに伴う最近のライブでCotton Matherの "Monterrey Honey" を弾き語りでカバーしているようです。っていうかカバーしてます。。

最重要課題。
 Cotton Matherなんて今となっては知る人ぞ知る的なバンドになってしまいましたが、数年前なら彼らのアルバムはパワーポップ好きならマストアイテムであり、これを入手するのは最重要課題の1つでもありました。そんなバンドの曲を今になって取り上げるNicole Atkins。素敵です。。
 で、新作について色々調べてみるとこれが驚き。HMVのサイトに情報として載っているクレジット関連を見てみると、作曲者としてRobert Harrisonの名が・・・もちろんCotton Matherの中心人物だった人ですが、ライブでのカバーに至る原因はそういうことだったみたいですね。あっ、アルバムにはこのカバーは収録されてませんよ。念のため。。

買いどき。
 同姓同名でなければ間違いないと思います。何よりライブでカバーしてることが決定的な証拠となっているのでRobert Harrisonは参加しているとみて間違いないはずです。ちなみにDan Wilsonの名も同じ作曲者としてクレジットにあがってます。。
 個人的にはデビュー作「Neptune City」はちょっとクセが強いなという印象だったので、2枚目の「Mondo Amore」についてはあまりよく調べもせずに保留にしてました。でも今回の件でかなり興味を惹かれたんで近いうちにチェックしてみようかと思います。これが世に言う "買いどき" ってやつですね。。

Nicole Atkins - Monterrey Honey

Bleu / A Watched Pot (2009)

2011年09月03日 | 今日の一枚。(新版)

Produced by John Fields, Bleu
Mixed by John Fields, Bleu, Ducky Carlisle, Paul Hager, Steve Miller
Mastered by Chris Zembower

 前作「Redhead」から約6年を経ての作品。録音自体は2005年頃に終わらせていたようですが色々と契約絡みのゴタゴタに巻き込まれ、結局4年後の2009年に発売という流れになったようです。。

 すでにデビュー当時から現代のパワーポッパーの代名詞的な存在の1人と言われていました。しかしここで聴ける楽曲の数々は、もはやそんなパワーポップという小さな枠には収まりきらないものに仕上がっています。。
 アップテンポのノリの良い楽曲だけで押しまくるのではなく、ミドルテンポの楽曲の充実ぶりがホントにスゴい。円熟味を増したボーカルやストリングスをふんだんに取り入れたアレンジも楽曲の雰囲気に合っていて、様々な音を隙間なく詰め込んだ感じ。隅々までキッチリと仕上げています。。

 何と言うかBleuのアーティストとしての力量とプロデューサー的な感覚が見事に融合したような、スキの無い作品です。。

Bleu - Come 'N Go


MySpace / ■Official HP / ■YouTube Channel