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2-0が怖いのではない、お前達の勘違いが怖い

ジングルガール 上位時代 歌詞の解釈

2020-04-11 11:09:28 | 音楽

外出制限で世の中の人がネットを見る時間が増えると思うが、そんな中で仮にこのページがヒットしたとしても誰も読まないだろう文章を書く。

 

最近Tomato n' Pineというアイドルグループ(2013年にアルバム一枚だけ出して解散してしまったらしい)の歌を聴いている。曲がとてもよい。

 

彼女らが出した唯一のアルバム「PS4U」の10曲目に「ジングルガール 上位時代」という曲があってクリスマスのラブソングだが、この歌がなんとなく禍々しい(まがまがしい= 悪いことが起こりそうである。不吉である。)感じがしてしまうのでそれを書いてみる。

 

歌詞はこれ。普通に読めば明るいラブソングに読めるし、ネットで調べても額面通りに受け止めている人が多い。

 

歌詞は10代か20代前半の女の子の立場で書かれている。クリスマスイブの夜、会社員の彼氏を駅の改札で待ち伏せている、というシチュエーション。

 

【禍々しいポイント】 これ、最終的に約束すっぽかされるんじゃね?

 

この歌詞でちょっと珍しいのが3か所も具体的な時刻が示されること。7時58分、8時23分、最後は8時58分。結局この子は1時間駅の改札で待っていることになる。彼氏が来ないまま歌は終わる。これは、このまま彼氏が来ないと考えた方が自然ではなかろーか。

 

歌詞をよく読むと彼氏からは「ゴメン!」とメールが来ている。「あなたはそういつも大事な時遅れるの♪」はあくまでこの女の子の解釈。彼氏はゴメンとだけ書いていて遅れるとは書いていない。新着メールをひと駅ごとにチェックとは書かれているが、メールが来たとは書かれていない。すなわち彼氏はゴメン以外に返信をしていない。

 

クリスマスの夜のカップルにこんな不確実な状況の待ち合わせがあり得るだろうか。そもそも合う約束が成立してたのかどうかも疑わしい。

 

【禍々しいポイントその2】作詞者がジェーン・スー

 

ジェーン・スーのことは何年か前に始まったTBSラジオのお昼の帯番組「生活は踊る」でメイン司会をしていることで初めて知った。そしてつい最近までどんな人なのかわからず、その名前としゃべり声の印象から、FM局でロハスやらスローライフやらを語ってそうなしゃらくさいハーフの帰国子女かなにかだろうと勝手に想像していた。実際そういう印象でブログを書いたこともある。

 

しかしそれは大きな間違いだった。今ちょっと調べるとジェーン・スーはそういう人ではなく、もし人間をおおまかに10種類くらいに分けるとしたらこの人はナンシー関と同じグループに属する人だろう。当時の私のブログには「同族嫌悪かも」と書いていたが、これはあながち間違ってなさそうだ。

 

ウィキペディアで調べた結果、まずこの人は日系2世でもハーフでもなく日本人で、大学卒業後レコード会社で9年間働き、その後メガネ販売店に転職し、更にそこを辞めた後は実家でパラサイトニートをしていたと書いてある。その時にブログを書いていたのがマスコミの目に留まり結果ラジオの司会をするまでになる。

 

更にこういうことが書いてあった。「会社員時代末期には大失恋を経験し、体重が25kg減る、というエピソードを持つ」。

 

まず、ジェーン・スーがこのアイドルの歌詞を作っていたことに驚いた。次に、大くくりでナンシー関と同じ部族の人が、直球のクリスマスソングを書くのだろうかと思った。で、ここからは勝手な妄想だけども、上記の大失恋の断片がこの歌詞に反映されてたりしないだろうか。

 

【禍々しいポイントその3】悲劇が待ってそう

 

この歌の最後は「白い駅は8時58分。NO NO そろそろ♪」で終わる。ちなみにここの終わり方のメロディ(演奏と歌が同時にスパッと終わる)がすごくかっこいい。ホール&オーツの裏通りの魔女という曲の終わり方に似ている。この曲はフィリーソウルだと評するのをネットで見たが、ホール&オーツのルーツもフィリーソウルだから似ているのかもしれない。

 

で、ここから歌詞の続きの妄想ですが、この後時間が経過して9時半くらいに彼氏が別の彼女と歩いている姿を目撃したりしないですかね、改札で。

 

この彼氏は二股をかけており、クリスマスの夜は本命の彼女と過ごすことにしている。歌の主人公の女の子にはメールで「ゴメン」と適当にあしらっている。女の子はそんなことも知らず、自分勝手な期待と妄想を膨らませて寒い駅前で1時間も彼氏を待っている。そんなとき本命の彼女(会社の同僚かもしれない)と一緒に歩いている姿を見てしまう。

 

その後、女の子は25㎏痩せる。