GOSEO BLOG

2-0が怖いのではない、お前達の勘違いが怖い

チャンス到来

2024-05-30 22:37:32 | 音楽
バービーボーイズのチャンス到来を聴きたくなってyoutubeでライブ映像を何種類か見た。

まず感心したのは、どのライブでも杏子さんがアレンジを加えずに譜面に忠実に歌っていたところ。ちょっとタメをつくるようなことをしがちな人と勝手な先入観を持っていたがそれは間違っていた。

この曲はサビの部分のギターがかっこいいが、ライブではギター音は前面に出てこずKONTAのボーカルにミックスの重点が置かれているよう。

サビのギターはどんな和音だろうと調べたら、私の好きなメジャーセブンスが使われていた。Genchordというソフトでマウスでポチポチとコードを鳴らしてみたら改めて感心した。

チャンス到来(D) あらわになった(Dmaj7) 背中にmoonlight(Gmaj7⇒A)

これにちょっと変化をつけたやつをもう一度繰り返したあとのサビの最後が

チャンス到来(Gmaj7) 転がり込んで(A) 秘密のジェスチャー(Bm⇒B♭)

となる。サビの「チャンス到来」の最初の2回は(D)で始まるのに、最後のチャンス到来はちょっと上がった(Gmaj7)で始まり「秘密のジェスチャー」は更に高揚したBmで、最後にフゥっとB♭に下がる。この一番最後のB♭でボーカルの「(ジェス)チャーーー」の声とバックの和音の組み合わせがちょっと切なくも爽快で気持ちいい。サビの終わり方がかっこいい。情事の盛り上がりがコード進行でも表現されているのね、とすごーく感心しました。いまみちともたかさんすごい。

WAR

2024-05-20 22:55:58 | 音楽
先日アメリカに住む友人から「歌唱力を補って余りある跳躍力」というコメントと一緒に、柴田恭兵が歌うWARの映像のショートカットが送られてきた。

確かに跳躍力はすごい(イントロのはじめで大ジャンプします)のだけど、全編を通じこんなに大きなサングラスをかけているにも関わらずここまで困った表情が伝わってくるのも珍しい。これは仕事で英語を話さざるを得なくなり喋っている時の私だ。

柴田恭兵は誰が見てもかっこいいし演技も上手い。野球をやっていて運動神経もよい。芸能人なのにも関わらず常識もあって分別のある大人だと思う。私も大好きな役者で、あぶない刑事はタカよりユージ派です。ただ、歌は苦手意識を持っているのが伝わってくる。

柴田恭兵は音痴ではなく音域が狭いだけと思う。例えば横浜デイブレイクという曲は柴田さんの音域を超えた高音が求められ苦手だった思うが、このWARはひたすら低域を行き来する不思議なメロディラインで狭い音域に寄り添った構成になっており、自信を持って歌えばサマになるはず。音程を外しているわけではないのだし。

でもこの動画では柴田さんの表情から苦手意識がにじみ出て、見ているこちらがいたたまれなくなってしまう。ナンシー関が以前書いていた「バラエティー番組の司会をなぜかしている(やらされている)石立鉄男」を見た時もこんなだったのかもしれない。

必要以上な苦手意識で自分自身を萎縮させるのはもったいない。見ている側の全員が歌唱力にプライオリティをおいているわけではない。かつて夜ヒットであった近藤マッチからASKAへのマイクリレーでボヘミアンを歌うというような公開処刑の構造でもなく、自分の音域でバックコーラスもつけて歌える環境なのだから、自信をもってやればよいものになる余地はあったと思う。

英語をしゃべるときには不要な苦手意識を持たず、虚勢にならない範囲で(うそでも)自信を持った姿勢で臨もうと思いました。

私の好きなテクノ曲ベスト5

2024-03-03 20:03:15 | 音楽
先日私のDTM遍歴を書いたら好きなテクノの曲も書いておきたくなったので書く。これまではぼくのかんがえたさいきょうのにほんだいひょう、みたいなのはやらないようにしていたが、いちいちそんなバランスをとっているのがめんどくさくなった。好きな曲をベスト5で挙げる。

天才Yamato Yoshiokaの曲。子供のころから独学で音楽をやっていたようで、天才ってこういう人のことを言うんだろうと思わされた。imoutoid名義で残した曲に好きなのが多いが、ベストをあげるならこの曲。

【第4位:Pacific202 / 808STATE
YMO以外で初めて好きになったテクノの人達が808STATE。シンセストリングスとサックスの食い合わせの良さに最初に気づいたのはこの人達と思う。

情緒と無機質が相まったメジャーセブンスのシンセストリングスのコードシーケンスとそれに絡むサックスパートがとてもかっこいい。この曲には様々なバージョンがあるが202が一番好み。202はベースラインが入ってくる前の「ピロリロリロ♪」と、最後ストリングスパートのみになる手前のドラムロールがかっこいい。

【第3位:BEHIND THE MASK / YMO
テクノに興味を持つきっかけはおそらく多くの人と同じくライディーンだったが、好きを継続することになったのはこの曲を気に入ったから。突き詰めると、この曲のコードシーケンスの繰り返しがとてもとても好き。

【第2位:lust / rei harakami
唯一無二の曲を作るrei harakamiの最高傑作はこの曲。好きな部分はたくさんあるがこの動画の2:47の所が特に好み。少し前から入ってきた弦楽器の音で一度だけブレイクするところ。

Hi-tech Jazzも大好きでどちらを1位にするか悩んだが、デトロイトテクノに興味を持つきっかけになった曲なのでこちらを選んだ。一聴して好きになった。①オケヒットっぽいシンセ音、②ピアノバッキング、③ボイスコード、の組み合わせで、テクノの音色なのにちゃんと楽曲をやっている「ジャンクなのに頭よさそう」感が好きなのだと思う。マッドマイク万歳。

私のDTM遍歴

2024-02-18 14:51:26 | 音楽
趣味振り返りモードに勢いがついて、DTM(デスクトップミュージック)も振り返ってみる。

私がDTMを始めたのは、15歳のころにYMOを聴いて、こういうのを作りたいと思ったのがきっかけ。15歳というと1991年なのでYMOが散解してから8年経過しているが、ラジオか何かでライディーンを聴いて「こういう音楽あったよな」と思い出したのだと思う。

また、パソコンが欲しかったのだが、DTMはパソコンを購入する動機付けとして働いたとも思う。DTMをやりたくてパソコンを買ったのか、パソコンが欲しくてDTMをやったのか、どちらだったかは思い出せない。

初めて買ったパソコンはMacintosh LCⅡ。LCはローコストカラーの略で、あの頃はカラーで手が届くのがこの機種のみだった。


このLC2と、ローランドのミュージ郎forMACとヤマハのMIDIキーボードCBX-K2が初めてのDTMセットだった。


YMOのビハインドザマスクや、佐野元春のミスターアウトサイド等、譜面を買ってきてマウスでポチポチと打ち込んでコピーしていた。

その後、シンセサイザーが欲しくなり初めて買ったものが立川の楽器店で中古で6万円で購入したコルグWAVESTATION。私がシンセに求めていたのは生楽器の電子版の音(ピアノやストリングス)だったのだが、この機種はシンセでしか出せないような奇妙な音ばかりが入っており、オーソドックスな楽器の音が少なかったので、少し期待外れだったのを覚えている。とはいえ、この時期のコルグシンセの鍵盤は適度なクリック感があって押し心地がよく、デザインも秀逸だったのでずっと持っていた。


YMOの後は、野田努が編集したデトロイトテクノのコンピレーションアルバム「コズミックソウルⅡ」の中に入っているURのJupiter Jazzに衝撃を受け、それ以降、更にテクノに興味が深まっていく。

初めて買ったサンプラーがAKAIのS01。これでサンプリングしたサザエさんの中島の声で作った「中島クリスタル」という曲が、私の最初のオリジナル曲。その後ボイスサンプリングの曲はいろいろ作ったが、ボイスサンプルの曲で私が一番気に入っているのが渡辺篤史の声でつくった「Home殺し」。

その後、シーケンスソフトをスタインバーグのCUBASEに変えた。TB-303とTR-808のモデリング音源であるRe-birthとのセットのパッケージを買ったと思う。Recycleというサンプル音を切り刻んで再配列するソフトが入っており、これが非常に使い勝手が良かった。サンプルスライスを並べて曲を作る方法は、手弾きもできずまた楽典知識の無い私にとっては有難いやり方だった。


大学時代は研究室の先輩田中さんからシンセを借りて曲を作っていた。ローランドのJupiter‐4とヤマハDX7 ⅡFDを借りた。いま考えると、よくこんな貴重なビンテージ機材を貸してくれたと思う。「Fight shin-ei」という曲はJupiter-4のアルペジオをサンプリングして作った。「Quantum theory」という曲のリードはDX7を使っている。


大学卒業間際では、WindowsPCで曲を作ることも増え、SoundForgeで編集したデータをACIDに貼り付けて作ったものも多い。この頃が一番多作だった。

Roland Juno-106をハードオフで見つけて、たしか5万ちょっとで買ったと記憶している。続けて音をだすと何音か目に「ミョーン」と発振した音が出る不具合を抱えていた。ICの故障らしいのだが、その頃にはもうそのICは売っていないので直せないという状況だった。この故障の情報は研究室の野口さんが教えてくれたのだが、Jupiter4を貸してくれた田中さんといい野口さんといい、大変恵まれた人的環境だったんだなと思った。音響に関わる研究室だったのでこういう人達が居た。「Pac-land」という曲のシーケンスフレーズはこのJuno-106を使っており、所々ミョンミョンと発振しているのが聴くとわかる。


社会人になってからもDTMは細々と続けていた。同期に借りたローランドJV-50を5年以上借りっぱなしにしていた記憶あり。ほとんど使わなかったのにずっと借りっぱなしで悪いことをした。


ハードオフでコルグT3を2万で見つけて買ったこともあるが、その頃はDTM熱が下火だったのであまり使わなかった。


2011年に自宅を購入する際に再度自室でDTMをやろうと思いiMacとCUBASE、Autriaのソフトシンセを導入した。結局このセットで完成までこぎつけた曲は1曲だった。仕事が忙しく何年も電源を入れない日が続いたので全て売ってしまった。


人生の中でもう一度DTM環境を構築したいと思っている。その際は盆栽スタジオと命名し、たとえ電源を入れなくても眺めているだけで良いという心持ちで過ごせる環境にしたい。DAWはAbleton Live、MIDIコントローラはPushにしよう。いつやるかは未定。

なお自作の曲をサウンドクラウドにuploadしてショートカットをつけたのだが、このgoo blogだと文章にサウンドクラウドドットコム(のアルファベット)の文字列が入っているだけで不正な書式というエラーが出てしまうので、曲のショートカットをつけるのは諦めた。

追記:高専の時のクラスメイト大石君から買ったnovation bass stationと、社会人になってからハードオフで8000円で買ったYAMAHA SY85を載せるのを忘れたので載せておく。SY85は長女のピアノ練習にも使った。