慶應大学病院に行く姿を大々的にカメラで撮影してアピール後に病気を理由に辞めた安倍総理。コロナで急遽本当の実力を問われる状況に直面してしまいポンポンを壊した。GW明けくらいに投げ出すかと思っていたが、あの給食当番マスクをバージョンアップしないで3カ月近くつけて公衆の面前に出続けたのはがんばったと思う。
辞めるまで数カ月間準備したのでしょうから後任はどうせ麻生か菅で今後も権力構造は大きく変わることなく続くのでしょう。で、いつものようにポスト安倍について国民一同躊躇なく盛り上がる。一番面白いもんね人事の話、政局。テンション上がるよねっ、と。
ここでマスコミが「国民のみなさんわかったでしょう。民主党が政権とろうが自民党がやろうが大差はなくロクでもないんです。だから、任せてブーたれるから引き受けて考えるに移行するんです。さあ、”どうなる”から”どうする”ですよ。岸田がどうの石破がどうのと言う前にまずはあなた、ゴミの日守ってますか?そこから始めましょう。」とか絶対にやらん。
自己評価が高くサクセスしていない膨大な数の人々のガス抜き装置としてマスコミは今日も立派にポスト安倍で盛り上がることでしょう。このまま反知性の流れが続くと終いには「自分を律してごみ捨ての日を守るくらいならむかつく相手を倒しに戦争に行った方がマシ」になるんだろうな。民主党よりロシアのほうがマシと書いたTシャツを着るトランプ支持者みたく。
その戦争も昔の世界大戦とは異なる形で、既に前哨戦は始まっているのかもしれない。先日も一人亡くなったでしょう、abemaの番組出演者の方が。自分を律してごみ捨ての日を守るくらいならむかつくあいつを倒したほうがマシ、の形で攻撃が始まっている。
世界全体で見ると搾取する先が無くなって余裕がなくなり水面が下がって今まで見えていなかった問題が顕在化するようになった。アメリカの黒人差別の問題など。
余裕のない局面で目先の勝ちを得るには反知性に全振りしたほうがよい。だからこの後も世界や日本は加速度的に品が無くなっていくだろう。
アメリカのトランプは臆面なく選挙に勝つことに全振りしている。選挙に勝つためなら戦争起こして人が死んでもよい。WWEのように、書き割りの世界で現実が動く。
ブッダがそう言ったか言わないか知らないが、人生に意味はない。意味が無いのだったら目先のわかりやすい価値に全振りして勝つほうが得。今は民主主義だから、突き詰めると選挙に勝つことのみが価値だ。政策の是非など知ったこっちゃなく、大衆の人気を集めて選挙に勝ち続けることが唯一の価値だ、で駆動してるやつのほうが強い。
これはポピュリズムの説明をしたことになるのかな。書いているうちに主語がでかくなった。
行き過ぎた成果主義は声のでかいイエスマンが上に行き組織が滅びるの世界ですね、という矮小化をしてかみ砕いて味わった後、私は休日とはいえ目先の実務にとりくむ。毎朝行き届いた掃除で綺麗な店内を維持し変わらず商売を続ける街の和菓子屋、のイメージで仕事する。