GOSEO BLOG

2-0が怖いのではない、お前達の勘違いが怖い

円安について

2022-06-18 09:52:18 | 社会・経済

そうこうしているうちに黒田地雷が爆発して日本円の信用がガタ落ちになる(2年後くらい?)、と書いたのが2020年6月なのですげーじゃんおれ。そろそろかと思って今年1月に自分の貯金の大半をドルに変更しておいたのもよい判断だった。

 

今さら日銀を悪ものにして留飲を下げたところで、みんなで茹で上がっていくしかない。

 

もはや先進国ではないのでワタシはドニチもシゴトして、資本主義の行き詰まりはわかりつつも今後十年はまだ持つだろうから(日銀が破綻してデフォルトまで行くのが先かもしれないが)生活必需品がいきわたった世界で数少ない代替需要を勝ち抜くために必然と無縁の微小な差異を無理やり生み出し続けてケイザイを回して行く。その合間に虎舞竜的幸せを感じられればよい。さて実務に戻ろう。


今回のアメリカ大統領選挙をみて

2020-11-07 08:15:18 | 社会・経済

コンスタントに仕事の成果を出しているAさんがいた。先日Bさんに聞くと、AさんはBさんにちょっと引くくらい強引な要求や要望を出していて、その結果で成果をだしていることがわかった。成果は搾取の上に成り立つものと改めて感じた。

 

ここから主語をでかくして書くと、かつて先進国の繁栄は後進国からの搾取で成立していた。その仕組みが成り立たなくなると次は国内から搾取するようになった。例えば国内のバカから金を巻き上げるサブプライムローンとか。日本でいえば消費者金融のテレビCMがゴールデンタイムで流れ始めた20年前あたりから。

 

それが続くと国内で貧富の差が大きくなり分断が起こる。今回のアメリカ大統領選挙でそれが顕在化したのでしょう。

 

アメリカの混乱を見て民主主義が成り立たなくなってきたとか言ってるけど、要は搾取する先が無くなって行き詰っているのだと思う。

 

バイデンが勝てば外にはいい顔して内からの搾取が強まる、トランプが勝てば外から搾取するのが強まる。いずれにせよ搾取先のパイは小さいので早々に行き詰まる。今回バイデンが勝つだろうが、そうすると国内の失業率は上がり不満が増える。やがて揺り返しでトランプ的な価値観が盛り返してくる。それの勢いが強ければそれこそ内戦状態になるかもしれない。あるいはそのエネルギーの矛先を外に向けて外国との戦争を起こすか。相手はどこ?中国?

 

かつての後進国の成長を牽制する意味が強いだろうが、新たな仕組みを作ってそこでの活動で経済を回そうというのが「環境」だと思う。環境をテーマにお金をやりとりする仕組みを作って、搾取で成立してきた繁栄を別のパラダイムに移行させる、そんなことを欧州は考えているのだろう。彼らはゲームのルールを作れる。かつて鈴木大地のバサロ泳法は彼らのルール変更で禁止になったが、その鈴木大地は千葉県知事に立候補すらできずもがいているのが日本の現状。鈴木大地を日本の首相にして、かつてバサロを禁止した欧米に戦いを挑む、そういうのどうだろう。なんだそれは。


ポスト安倍、石破か岸田かとかいう話でなく、我々自身の自律が問われる。でもきっと石破か岸田かという話に着地するんだろう

2020-06-19 20:25:07 | 社会・経済

河井案里逮捕で安倍政権も追いつめられてきた。この事件、安倍首相の事を「過去の人」呼ばわりした溝手氏(この人も自民なのに)を落とすために河井案里に肩入れしたことがわかりやすすぎんじゃんかよ。なんだよこれ。

 

黒川検事長辞職、河井逮捕で、安倍政権はもはやレイテ沖海戦くらいのイメージ。

 

と、こんな風に敗戦間際の日本に例えてみて、キャッキャキャッキャと打倒安倍に意識が行ってしまいがちだけれども、安倍政権が倒れた後に必要なのは我々自身による自律だろう。任せてブーたれるから引き受けて考える、に移行する必要がある。だから政権が倒れた後のほうが国民にとって本当に大変なスタートになる。

 

と思っている人はほとんどいないだろうから、政権倒壊後も次は岸田だ石破だ進次郎だとキャッキャキャッキャと政局を楽しむんだろうみんな。そして同じことを繰り返す。で、そうこうしているうちに黒田地雷が爆発して日本円の信用がガタ落ちになる(2年後くらい?)。その時点が焼け野原になるのかな。そこから引き受けて考えるがスタートする。

 

都知事選に立候補した山本太郎を見ていると、この人は包摂っつーか、弱者に寄り添う路線なんだなと思った。よくもわるくも。この路線は「引き受けて考える」とは違っていて、福祉を厚くして弱者をとにかく助けると。なんというか、これはこれでちょっと違う気がしている。この寄り添い方、迎合は、ストロングゼロのデザインにつながる。肉!現金!当たる!!に近い。こっちになればこっちでやっぱり焼け野原に向かう気がする。

 

 


みんなで茹で上がっていく

2019-06-16 08:39:56 | 社会・経済

麻生大臣の老後2000万足りない発言を聞いて最初に思ったのが、そろそろ黒田バズーカなるインパール作戦が限界に近づいてきたかということ。

 

半年に一回くらいこのブログに書いているが(ネタ元は橋本治)、資本を投下してそれを超える付加価値を生み出す資本主義のやり口が、すでに生活に必要なものは行き渡ってしまった社会で限界を迎えている(日本ではもう30年前に)。それでもその主義を無理やり回していこうとすれば、ムリムリでも付加価値を生み出すために歯ブラシの毛先が球とか先細とかになってくる。

 

資本主義でこのままいくことを前提にするなら(そうせざるを得ないと思う)付加価値をいかに生み出すかを考えること、産業構造の立て直しが必要だが、そんなのは前例がないから日本人には無理。黒船襲来以来外国の正解に追いつき追い越せを目的に設計された教育を受けた学校秀才であればあるほど、正解のない中で産業構造を組み立てるなんてできない。ジャパンディスプレイの失敗や官製クールジャパンのグダグダなど失敗事例を生み出し続けている。学校秀才がそんなのやったってうまくいかないの一発でわかるじゃん。無理だよ。

 

今から15年くらい前に確定拠出年金なる制度が始まったが、新たな産業構造を作ることができないので金が金を生むの世界で対処療法をするために要はお金市場を活性化させるために年金資産を強制的にぶち込んだ。

 

それも効果がなくなって、次は日銀に国債や株を買いまくらせた(黒田バズーカ)。それも限界になってきたんで、団塊世代がため込んでいる貯蓄をお金市場に出させるために2000万たりないなどと危機感をあおっているのが今回の件なんじゃないの。それってもう太平洋戦争末期に鉄が無いからお寺の鐘を集めてる状況と同じだろ。また松脂で飛行機飛ばすのか。

 

もうあんなわかりやすい形で黒船は来ないんだよ。正解はない。それを前提に、正解を自分たちで作ることを始めないといけない。政治家や旧帝大の学校秀才にまかせてブーたれるの姿勢から、みんなが引き受けて考えるをやらないと。

 

とはいえ、そんな高邁な思想は日本人の現実に響くことはなく、にっちもさっちもいかなくなった焼け野原状態まで行かないと機能しない。でもこれだって、わかりやすい大空襲や原爆投下はもう来ないんだよ。ここ30年と同様これからもゆでガエル状況が進行していくだけ。本質から目をそらし、麻生が報告書を受け取るかなんてくだらないことを話題にしながらみんなで茹で上がっていく。

 

上記のような分析的態度は中山秀征道に反するものだが、ここ最近の修行の反動で書いてしまった。シューイチを見て落ち着こう。


PTAや労働組合

2016-04-29 21:47:19 | 社会・経済
菊池桃子の問題提起したこのニュースはどう受け取られているのか。

受け取られ方が記事の見出しの通り「よく言ってくれた」だとするとうんざりする。

PTAがめんどくさいのはわかる。だれも口に出せない「それは義務なんですか」をあえて言ったところに喝采しているだけならうんざりだ。

Parent Teacher Associationのそもそもに少しは言及したらどうだろう。

「自分以外のだれか偉い人が ちゃんと政治をしないから 批判する」の受け身スタイルからいい加減離れないと。自律して社会を構成する覚悟を持って人に任せるのではなく自ら能動で自治に参加していくのがまともな方向だと、少しは朝日新聞が書けばいいのに。よく言ってくれたではない。

同じ事は労働組合にも言える。生まれた頃から消費生活に慣れた「お客様のプロ」である我々世代の日本人は、そもそもの話を考えることなく表面の損得で動き勝ち。テレビ番組の番組名が「損する人、得する人」というのが象徴している。品が無い。

実際、多くの人が理念をわきまえ自ら能動でPTAに参加するなんてのは無理と織込み済みの前提で考えると、日本人をつきうごかす「空気と世間」がPTAを義務的にこれまで動かしてきたことは、いい面もあると思う。「なんとなく従った方がいい」で受動的であれ理念無く動けるのは美徳だったとも言える。これすら無くなってプロ消費者の開き直りの声がでかくなるとどうなっちゃうんだろう。品が無いの一言で太刀打ちできるのだろうか。