GOSEO BLOG

2-0が怖いのではない、お前達の勘違いが怖い

マルクス本読了

2014-09-28 13:00:17 | 日記・エッセイ・コラム
マルクスの言葉の中で「意識が生活を規定するのではなくて、生活が意識を規定する」。という言葉が印象に残った。以前ミュージシャンの中塚武さんのツイッターで、「やる気が出る→やる ではなく、 やる→やる気がでる」という言葉が印象に残ったのを思い出した。意識は身体の後からついてくるという話は最近の脳科学の実験結果から説明されているのを見た事があるので、マルクスの言葉も納得した。

上記のような事もあるので、ここ1,2年くらいなるべく無意識の声を聞いてから判断することを意識的に心がけている。ちょっと矛盾してるかもしれないが。面白いものでこれをやると物事をポジティブに転がしやすくなる。

例えば車を運転していて曲がる道を間違えたとき「これは無意識がこちらに行くことを選んだんだな」と捉えると、いったん道を間違えたことを括弧に入れて、現在当初と違う道を走っていることが正解である前提で物事を意識することができる。ここにこんな店があったんだ、これを知るためにさっきこちらの道に曲がったんだな、とか。

無意識(=自然)に頭を垂れる姿勢でいると、何事からも学ぶこと姿勢ができるし、あーしたらこうなるという極めて意識的な傲慢さが減る気がする。


検索エンジン(備忘録)

2014-09-22 23:15:08 | デジタル・インターネット
インターネットと出会ったのは高専の5年の頃だった(いー種っと(桃屋)との出会いはもう少し後のこと)。

その時、ヤフーなどの検索エンジンが、ここまで重要なものになるとはわからなかった。正確に言うと、なぜ検索エンジンが重要なのかにピンときていなかった。

物事の本質を見ているというか、形而上でとらえているというか、地アタマが良い人がピンと来てビジネスに繋げたのだろうと思う。

最近読んだ内田樹さんの本のなかに、野球の個別のプレーを人に説明するのはた易いが、野球そのものを一度も野球を見たことがない人に説明するのは難しいと書いてあるのをみてそうだなと思った。(ちなみに、あらゆるボールゲームは『呪具=ボールに最後に触れたのは敵か味方か』『呪具は今生きているか、死んでいるか』の二項対立に基づいているそうです)。

内田さんと石川康宏さんの書いた高校生向けのマルクス紹介本を読んでいるが、マルクスがまさに野球のルールを噛み砕いて説明してくれているようで面白い。今日明日に役立つ知識ではないが、物事こういう掴み方をしていると、例えばネットができた時に検索エンジンの重要性にいち早くピンと来るのではないか思った(いかん、拝金ブルジョワ的発想だ)。

今では当たり前に理解しているつもりの資本主義経済は、マルクスがわざわざ『論』にすることで整理されていったということや、哲学から経済学に繋がっていったこととか、蒸気機関の発明によって起こった産業革命が深く関わっていることなどが、生々しく感じられて楽しい。

マルクスが書いた人間の疎外とは、言い方を変えると岸田秀の『人間は本能が壊れている』だとか、はたまた量子力学に現れる『観測結果は観測者自身の影響を受ける』とか、もっと身近なところでなぜ電気はプラスとマイナスがあるんだっけ、というところともつながるのではないかと勝手に思った。突き詰めていくと、どれも似たようなとこにたどり着く感じ。養老孟司の唯脳論で、人体の解剖から突き詰めた結果、脳はつながることという機能でしかない、と至ったことも、なんか近い感じがする。

物事順調に進んでいるときは個別の戦術を語っていれば良いが(マスコミ報道がやっているのはここ)、閉塞した時には上記のような本質の掴み方からアプローチすると良いと思った。まあ、そんなスタイルで報道ステーションを作ったら視聴率がた落ちでしょうが。『政治に文句言う前にお前は何か他者のために役立つことやったか?PTAとかちゃんと参加運営してんのか?』と自分に矢印を向けられ(チョウキジェ)続ける報道ステーション視聴率何パーセントだろう。今夜はもう寝る。