筑西の里山 五郎助山&丸山 スタッフブログ

「NPO法人里山を守る会」のスタッフが、行事予定、活動報告、里山の自然など、旬な情報をお届けします。

うら谷津 春の野点会

2012年05月09日 | 日記
        
 
4月30日、阿見町にある「うら谷津」の
野点の会に参加してきました。
 
田んぼを見ながらござに座り、
シュレーゲルアオガエルの鳴き声をBGMに
手作りのお菓子とお抹茶をいただきました。
    

自然素材の絶品料理の数々          

 

野草の天ぷら、赤米のおもち、手作りのお料理に舌鼓、
フォルクローレの演奏もあって、楽しい1日でした。

(詳しくは「木もれ日便り」に載せてあります。)

 

<「うら谷津」について>
耕作放棄で荒れた休耕田を、
地元住民、農家、大学の先生、学生さんなどが
手を取り合って再生。
研究者と農業の実践家が、
がっちりとスクラムを組み、
効果を検証しつつ、再生に取り組んでいます。


自然の再生・保全活動、自然体験学習の場の提供という点で
「里山を守る会」と志を同じくすると感じ、
私もときどきそこの行事やお仕事に参加して、
勉強させていただいています。

 
「里山を守る会」でも、
丸山の近くの田んぼで、稲作りの体験学習を行っていますが、
「うら谷津」は田んぼがメイン。
 
代かき、苗代作り、田植え、稲刈り、おだがけ…
すべて人の手で丁寧に行われています。
赤米など、古代米も作られています。
 
近くにある霞ヶ浦聾学校の児童も体験に訪れるそうです。 

現在の田んぼの様子
  
 
          
 
田んぼと、草が生えた場所が交互にあるのがわかりますか?
 
自然の力で稲を育てており、
毎年同じ田んぼで作り続けると、田んぼの力が弱るので、
交互に休ませるのだそうです。
草が生え、枯れ、養分となったら交替。
 
現在、苗代で苗を育てているところ。
連休後半には田起こしをするそうです。 
そして、秋には赤米の花見会が催されることでしょう。
 おととしの秋の田んぼ
 
               
 
ここには幅広い年齢層の方々が集まり、
労働、食事作りに実に楽しそうに取り組んでいます
若い学生さんが泥まみれで代かきをやっている姿は感動ものです。
 
お箸や食器も竹で手作り 

      

うら谷津仕込みの味噌を使ったけんちん汁



私は、何度かここの行事や仕事に参加する中で、
谷津田を再生することは、単に収穫を得るだけではない、
手入れをすることで蘇る豊かな自然があるのだ、
ということを学びました。

里山も同じ
適度に手を入れることで、
眠っていた種から芽が出て植生が豊かになり、
生き物の種類が増えます。
「適度」がどの程度か?は試行錯誤ですが、
ベテランの先輩方に教えていただきながら、
私もその技を身につけていけたらなあと思います。
 
コメント (2)
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